Home > サブカルチャー

スマホ表示はこちら


隔週火曜

鈴木詩子のゆるゆるベイスターズファン

毎週水曜

エスムラルダの勝手にワイドショー

隔週金曜

さよなら、くまさん

隔週金曜

100本の映画

予定変更することがあります

▼連載コラムバックナンバー▼

ブッチNEWS連載バックナンバーまとめ


 
■更新情報をいち早く通知するブッチNEWSメールマガジンへ登録!


最新号
  • 実話BUNKA超タブー2022年10月号
    実話BUNKA超タブー2022年10月号

    コンビニ・書店で9/2発売 毎月2日発売 特別定価620円(税込)

    特集:世界の陰謀のすべて ▼ベンジャミン・フルフォードが暴露 コロナ大流行も起こした欧米旧権力 ハザールマフィア ▼人気YouTuber&芸人が世界の真相を解説 コヤッキースタジオ 世界ミステリーch コミックパンダ ジャックのゆっくり解説室 極太ダイナマイト SHINGEN ワンダーウォール! イチゼロシステム ナナフシギ THCオカルトラジオ MATT もてぃす おみそちゃんねる 太郎(大人ノ学校) URASEKI キック くろ丸。 御茶ノ水ゆにばーす 中沢健(UMA評論家) ▼統一教会と戦っていた安倍晋三を殺した闇の組織 ▼広島・長崎に原爆が落とされた本当の理由 ▼三浦春馬の死と芸能界の搾取システム ▼ウクライナにナチスは存在した ▼マイクロチップ埋め込みによる人類家畜化 ▼歴代天皇が唱え続けてきた謎の言葉 ▼茨城県牛久市でプテラノドンが目撃 ▼世界から孤立した言語 日本語 ▼大仙古墳立入禁止の真実 ▼浮世絵に描かれたスカイツリー ▼コロナ流行もサル痘流行もビル・ゲイツに予言させた支配者層 ▼Web3.0がもたらす格差社会 ▼氷河期到来で人類はメタバース生活 ▼漫画『ワンピース』が示唆 サル痘による有色人種抹殺計画 ▼長篠の戦いを勝利に導いた六芒星の一族 ▼日常に潜む悪魔の数字 ▼東京のち家空間の謎 ほか ◎まんが 罪に問われない呪い代行ビジネス/Jリーグに忍び寄る賭博マフィアの闇 ※今号は特集号につきコラムなど一部企画をお休みしていますが、 次号は通常号に戻ります。

  • 実話BUNKAタブー 2022年11月号
    実話BUNKAタブー2022年11月号

    9/16発売 通常毎月16日コンビニ・書店で発売 特別定価620円(税込)

    ▼ネトウヨが喧伝する偉大な業績とやらを再検証 安倍元首相は本当に国葬に値するのか▼銀座ホステス性加害で絶体絶命の香川照之 でも本当の悪は店で間違いなし!▼東京五輪を牛耳った挙げ句逮捕の末路 元電通高橋治之が溺れたカネと権力と女▼ 統一教会だけじゃない 宗教とズブズブ IQ不足荻生田光一という政治家▼中国は台湾をどう攻める? 日本が対中最前線になる時▼高橋元理事長逮捕でハッキリした巨大利権 五輪ビジネスの腐敗と終焉 日本は一刻も早く手を切れ▼怒り心頭の創価学会は選挙協力を解消か 統一教会問題打開のために解散なら落選危機の大物議員▼元信者の多田文明が経験した勧誘&教義&集金活動&合同結婚式 なぜ統一教会に多くの人が騙されたのか?▼「政治の力」に屈服したエセ報道機関 テレビ朝日が統一教会批判に及び腰な理由とは▼過酷な人生を強いられるのは統一教会2世だけじゃない 創価学会2世が直面する苦悩▼江ノ島の水着ギャルに安倍国葬の是非について聞きました

    ●『ロマン優光の好かれない力』連載中 中森明菜のメンタルがぶっ壊れたのはいつ?

グラビアギャラリー
サブカルチャー 2021.11.26(金)

『花束みたいな恋をした』を見て:ロマン優光連載200

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第200回 『花束みたいな恋をした』を見て

『花束みたいな恋をした』はとても面白い映画だ。観ていて最後までダレることもなく、ずっと麦くんと絹ちゃんの二人に引き付けられ、二人の行く末から目が話せない。主役の二人である麦くん役の菅田将暉氏と絹ちゃん役の有村架純氏の演技(麦くんの凡庸でイケてない大学生→キラキラした恋人→病んだ社畜という同一人物による時間による変化を見事に演じた菅田氏の演技はすばらしいと思う)がいい。実際のところ、あんなに容姿端麗な人があんなに平凡な若者なわけはないのだけど、本当にそういう人に見えてくる。あと、オダギリジョーの登場シーンがラスボス登場みたいな強者感があってすごくいい。出てきただけで物語が動く予兆に溢れている。スターである主役二人が平凡な若者になりきってオーラを消しているのと相まって、めちゃくちゃ不穏なオーラが出まくっていた。

 自分が柄にもなくジャンルとしては恋愛映画に属するであろう『花束みたいな恋をした』を観ることになったのは、ミステリー作家の円居挽先生がこの映画にやたらとこだわっていたのがきっかけである。円居先生とは作家の江波光則先生、豆みつおさんたちと一緒に『純喫茶 彼岸花』という配信イベントをやっている。円居先生の好きな作品というのは癖の強い極端な作品が多いわけなのだけど、そんな円居先生が映画公開以来ずっと『花束』の話をしてくる。そうなると「なぜ、あの円居先生が人気の恋愛映画を?」と、こちらも気になってくるわけで、ついに先日イベントメンバー全員が実見したわけだが、ほんとに面白かった。その後ツイキャスで三時間ぐらいみんなで感想を喋りあったのだけど、その前に打ち合わせと称して二時間くらい『花束』の話をしていたし、終わった後も反省会と称して二時間ぐらい話をしていた。次の日にさらにもう一度見た。それぐらい魅力的な作品だ。
 魅力的な作品であると同時に、観る人によって全く違った光景が見えてくる不思議な映画でもある。ある人にとっては素敵な悲恋を描いたラブストーリーだし、ある人にとってはまぬけな若者たちの滑稽な失敗を描いたコメディであり、ある人にとっては何事にもあさはかな若者たちの愚かな恋愛を描いた残酷ショーでもある。見る人の年齢や恋愛経験による部分もあるが、作品中の二人が好む文化を表現するために選択されたものの絶妙さや、それに対する二人の接し方に対してどのように感じるかによって、受けとる印象が変わってしまう部分が大きい。
 劇中、二人が付き合うきっかけになったのはアニメ・映画監督の押井守氏(そのシーンのためだけに本人が出演している)なのだけど、まずその人物が押井守なのが絶妙なセレクトだ。大メジャーではないがそれなりに世間的知名度がありマニアックすぎず、二人の趣味嗜好をわかりやすく伝えるのにぴったりの人物だ。そして、押井守を見たあとの二人の発言の微妙さや浅さもまた絶妙なのだ。
 あの喫茶店のシーンは本当によくできている。初対面の人と行う会話の中で「神」というネットの言葉を使う事の痛々しさ。作品名ではなく犬と立ち食いそばが好きな人という説明をしてしまうズレた感じ。その説明のネットに書いてあったことをそのまま言ってるだけのような薄っぺらい感じ。それなのに『ショーシャンクの空に』が好きな人間や実写版『魔女の宅急便』を見に行く人物に対して侮蔑心を露にする勘違いした特権意識。麦くんがどういう若者なのかを伝える上で重要なシーンだ。「マニアック」な趣味を持った会話でのコミュニケーションが苦手な若者。そこは観る人が共通して得る印象だろう。
 ただ、ここが重層的に意味を帯びてくる。そこに出てくる固有名詞にさして興味がない人には「なんかマニアックなのが好きなんだな」というぐらいのシーンだし、そこに何らかのこだわりがある人が見れば色々と考えてしまうシーンだ。そういったものが好きなことに共感してしまう人もいれば、そういったものが好きなこと自体をバカにする人にとっては絶好のイジりどころだ。そして好きなもの(あるいは好きなことにしているもの)に対して、そういう接し方しかできないことに「この子は絶対失敗する」と絶望的な気分になる自分のような人間もいる。
 絹ちゃんが天竺鼠の単独ライブに向かう途中、ちょっと面識があるイケメン男性(別にその人に恋してるとかでもない)に偶然出会ってライブに行かずに二人で焼き肉を食べにいってしまうシーンもそうだ。趣味にさほど打ち込んでない人には「そういうこともあるよね」というシーンだ。天竺鼠が好きな人や何かの趣味に打ち込んでいる人にとっては「そんなことでわざわざチケットをとった単独ライブにいかないなんて信じられない」と思うシーンであり、天竺鼠をこころよく思ってない人、そのファンをこころよく思ってない人には「天竺鼠が好きなやつなんて、しょせんこんなやつ」というシーンでもある。
 絹ちゃんがやっているblog『麺と女子大生』にしてもそうだ。「blog流行ってたもんね」以上の意味を見出ださない人もいるだろう。絹ちゃんの薄っぺらい自己承認欲求を、あざといような、何も考えてないようなblog名に見いだして痛さを感じる人もいるだろう。序盤以降、ラーメンを全然食べる様子が見受けられないことに「おまえ、本当にラーメンが好きだったのかよ!」と憤懣を感じる人もいるかもしれない。
 ガジェットとして採用されるものの絶妙さと、それに対する主役二人の接し方の微妙さによって、重層的に意味が生まれてきているわけだが、製作側の意図がどこまであるのかはわからない。すれ違いから終わってしまう恋愛を描いているわけで、二人の失敗や愚かしさを意図的に描いている部分も当然あるだろう。しかし、二人の趣味嗜好やそれにまつわる行動というものはあくまで背景であって、そこの部分にどこまで意味を持たせているかはわからない。絹ちゃんがラーメンを食べに行かなくなることに関していえば、物語上重要でないからラーメンを食べにいく描写がないだけかもしれないし、色々と模索していたが麦くんと出会うことによって余計なものがなくなったということかもしれないし、絹ちゃんという人間の本質的な軽薄さを表すためなのかもしれない。
 主役二人は非常に外見的に優れているわけだが、二人が出会うまで物語内でモテている様子がない。麦くんはあからさまにイケてない感じだし、絹ちゃんは彼氏が欲しくて色々と動いているのだけれど、うまくいかない。マニアックな趣味を共有できる人、わかりあえる人がいないからというのが設定上の理由だとは思う。しかし、実際のところ、さほどマニアックな趣味というわけでもないわけで、趣味が合う人に全く会わないとも思えないし、劇中の二人の趣味関係の言動が微妙なことから、「この二人、発言が浅すぎたりトンチンカンだったりするから、同じ趣味の人にも相手にされてないから今まで一人だったのかな?」という風にも見えてしまう人もいる。 また、二人の「○○が好き!」みたいな部分がわかりやすく描かれてるのに、その文化が好きな人だったら当然やるようなことや、それがやりたいなら当然やるだろう地味な積み重ねみたいなものが全然描かれていないのは、描いても別に面白くならないからかもしれないし、二人が上っ面だけだという表現かもしれない。
 そういう多様な解釈をすることができる描写の積み重ねにより、話の本筋である恋愛や同棲生活における若者らしい計画性のなさからくる失敗が色々と違う風に見えてきて、人によって全然違う物語になってしまう。
 そういうのとは別に、仕事で病んだ麦くんが絹ちゃんに対して、それを言ったら何もかもおしまいだし、絹ちゃんを好きになった理由なんてなくなってしまうような最悪な暴言を吐いて以降の地獄の展開は誰の心にも何かしら響くものがあるとは思う。それとて、人によって違うように見えているのだろうけど。個人的には「一緒にいる理由が執着だけになり、それ以外にその相手である必然性も何もなくなり、相手に何もしてあげることが何もなくなったら互いのために離れるしかない」ということを改めて思い出させてもらった展開だった。
 自分にとっては「少し打算的で浅はかだけど基本的には善良な若者の愚かで滑稽な哀しい恋愛の物語」だ。他人とは違う存在でありたいけど何も武器を持ってない二人が流れの中で勝手に啓示を見いだして運命を無理矢理感じていく序盤の流れは本当に不安になった。冒頭のシーン(時間軸的には二人の今ということになる)をはじめ、あの二人が年月を経ても特に成長したように感じられず、最後のシーンまで本当にひたすら哀しい笑えない物語だった。そして、そのどうにもならない感じが自分は好きなのだと思う。
 あと、古川琴音さんがかわいかったです。

(隔週金曜連載)

【写真】映画ポスター。映画『花束みたいな恋をした』はDVD/Blu-ray好評発売中。U-NEXTで配信されている他、2021年11月27日午後1時からWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドでも放送・配信予定。

(C)2021「花束みたいな恋をした」製作委員会

★ロマン優光のソロパンクユニット プンクボイのCD「stakefinger」★
https://books.rakuten.co.jp/rb/15176097/

★ロマン優光・既刊新書4作 すべて電子書籍版あります。主要電子書店スタンドで「ロマン優光」で検索を。

再注目。『90年代サブカルの呪い』

https://books.rakuten.co.jp/rb/15761771/
紙書籍の在庫があるネット書店はコア新書公式ページから
http://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_027.html

『SNSは権力に忠実なバカだらけ』

https://books.rakuten.co.jp/rb/15204083/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_025.html

『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』

http://books.rakuten.co.jp/rb/14537396/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_021.html

『日本人の99.9%はバカ』

https://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_010.html

★「実話BUNKAタブー」では、『ロマン優光の好かれない力』引き続き連載中! 11月16日より発売中の1月号テーマは「女ラーメン店主の梅澤愛優香は本当に悪者なのだろうか?」コンビニや書店・ネット書店で! 

★ロマン優光、太郎次郎社エディタスのWebマガジン「Edit-us」でも連載中。気になる人は「Edit-us」で検索してみてください。

【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。twitter:@punkuboizz

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
https://wp.me/p95UoP-3N (コピペして検索窓に)


 


[PR]
★ロマン優光の新書9月新刊をAmazonで予約

嘘みたいな本当の話はだいたい嘘 (コア新書)

新品価格
¥1,000から
(2022/8/19 22:06時点)





アイドルとのつきあい方(仮)

新品価格
¥1,980から
(2021/12/10 21:05時点)



  • ★TOPページ・タグでは過去記事は10本だけしか表示されません。「芸能・エンタメ」などカテゴリ単位のタブではそれ以前の過去ログもごらんいただけます。
    ★そのためこちらからサイト内google検索を可能にしました。知りたい内容があればどうぞ。

    MONTHLY RANKING





関連記事

嘘みたいな本当の話はだいたい嘘 (コア新書)

新品価格
¥1,000から
(2022/8/19 22:06時点)





おすすめ記事
人気投票ランキング
ブログ
記事提供元




ブッチNEWSは「スマホ」と 
「PC」でお愉しみいただけます。 
(ガラケー非対応) 





募集のお知らせ…PC/スマホ配信提携先、アプリ制作業者、月額広告、広告供給業者を募集しております。右下「運営方針」をご参照下さい

 

[PR]

運営者情報
タグクラウド
おすすめ エスムラルダ 鈴木詩子 ロマン優光 杉作J太郎 美しさ勉強講座 男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座 ロコドル ローカルアイドル 杉作J太狼XE 瀬名あゆむ 山口明 新日本プロレス ゆるゆるベイスターズファン アイドル フジテレビ 童貞 DVDレンタル NHK
Powered by Vivvo CMS v4.6