Home > サブカルチャー

スマホ表示はこちら


隔週火曜

鈴木詩子のゆるゆるベイスターズファン

毎週水曜

エスムラルダの勝手にワイドショー

隔週金曜

さよなら、くまさん

隔週金曜

100本の映画

予定変更することがあります

▼連載コラムバックナンバー▼

ブッチNEWS連載バックナンバーまとめ


 
■更新情報をいち早く通知するブッチNEWSメールマガジンへ登録!


最新号
  • 実話BUNKA超タブー2021年9月号
    実話BUNKA超タブー2021年9月号

    コンビニ・書店で8/2発売 毎月2日発売 特別定価620円(税込)

    ▼100年間人をゴミのように殺し続けてきた中国共産党大虐殺の百年史 ▼「最近の日本はおかしくなっている」とか言ってるバカに告ぐ! 残念ながら世の中は徐々にまともになっているのです ▼コロナ禍で政府の本音「飲食業など潰れても構わない」 ▼残念論破王ひろゆきの虚飾に満ちた正体 ▼オリンピック美人選手セ◯◯ス金メダルは誰の手に!? ▼安倍が外相で復活の暗黒政権誕生 ▼コカ・コーラ社の黒い成り立ち ▼障害者虐待の小山田圭吾辞任 五輪で誰もが不幸になった ▼米軍に焦土にされた悲惨な都市ランキング ▼カップ焼きそばまずいランキング ▼大谷翔平の活躍に大喜びするバカな日本人の精神構造 ▼好きに飲み食いしながら高血糖を解消する秘策 ▼田舎で今も存在する”村八分” ▼ネット回線を格安で契約する方法
    [好評連載] 嶽本野ばら/真中つぐ/町田足土/鎌田紘子/吉田豪/杉作J太郎/根本敬/中村淳彦 [グラビア]ちとせよしの/緒方咲/林田百加/桜りん [袋とじ]吉高寧々/小島みなみ ……

    サウナから見た愛媛情報! 杉作J太郎「熱盛サウナおやじの伝言」コラム連載中!

    吉田豪「人間コク宝」インタビュー  石川優美 他では読めない濃厚すぎるヤバイ話題!

  • 実話BUNKAタブー 2021年9月号
    実話BUNKAタブー2021年9月号

    7/16発売 通常毎月16日コンビニ・書店で発売 特別定価620円(税込)

    東京五輪の裏で暗躍した電通の悪事すべて晒す ▼騙されるな! すべての元凶は菅のハゲじゃなくこの男 安倍晋三と東京五輪という災厄 ▼天皇の五輪懸念発言は菅政権による強要だった ▼眞子さまと小室さんの結婚を皇室が認める真意 ▼経産省の現役官僚が詐欺で逮捕 官僚が無能ばかりになった理由 ▼あやなん 水溜まりボンド アバンティーズ ヘラヘラ三銃士 31人パーティーで謝罪のYoutuber 芸能人気取りの素人がキモすぎる ▼原作者 本橋信宏『全裸監督』の真実を語ろう ▼メガバンクを使ってる奴は情弱 最もお得な銀行の選び方 ▼女性と違って誰からも助けてもらえない弱者男性という日本の最下層 ▼『ゴジラVSコング』公開記念全作レビュー  ゴジラどれもこれも駄作なのにもてはやすおっさんがいる謎 ▼牛角 焼肉きんぐ 安楽亭 安安 一番まずい焼き肉屋どこ? ▼未来のないアラフィフ編集者がメンズエステ開業してみた ▼漫画 テコンダー朴 第49話「巨星墜つーー人民の為に生き、人民のために死す!」 ▼熱海土砂災害から2日後の現地レポート

    グラビア:高宮まり/月城まゆ/星名美津紀/坂本誉梨 袋とじ:白峰ミウ 他

    連載 小田嶋隆/小田原ドラゴン/白石和彌/デーブ八坂/適菜収/堀江貴文/松子/ロマン優光 他

    ●『ロマン優光の好かれない力』は「村西とおる礼賛に警鐘を鳴らす!」

グラビアギャラリー
【コアな視点で知の可能性を探求する同時代人のための新書シリーズ・コア新書】

少年ジャンプが1000円になる日~出版不況とWeb漫画の台頭~/大坪ケムタ
↑漫画アプリはどうやって収益をあげているの?/各社Web漫画サイトのヒット戦略は?/出版不況本当はどれくらいヤバいの?
SNSは権力に忠実なバカだらけ/ロマン優光
↑これは百田尚樹へのラブレターである!
覚醒剤と妄想-ASKAの見た悪夢ー/石丸元章
↑本書はASKAへの応援歌である
文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史/さやわか
春樹より深いドラクエの世界 ↑荻上チキ・Session-22(TBSラジオ)で特集!
暗黒ディズニー入門/高橋ヨシキ
愛と感動…だけじゃない! ↑ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(TBSラジオ)で特集!
(Link to Amazon)
サブカルチャー 2021.05.07(金)

大泉サロン:ロマン優光連載186

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第186回 大泉サロン

「どうしてあなたはケーコタンのファンなの?」(中断)「あなたね、ここに来る人はみなモーサマのファンなの。あなた珍しいから呼んだのよ」

(『一度きりの大泉の話』P.338より)

 竹宮惠子の『少年の名はジルベール』と萩尾望都の『一度きりの大泉の話』に二冊をこの順番で読み終わった。二人の才能ある漫画家ともう一人の「大泉サロン」での蜜月と決別を、漫画家二人のそれぞれの視点から描いた二冊であり、相互補完関係にある。
 いや、先に出された竹宮先生の自伝である『少年の名はジルベール』の中に描かれた二人の姿に感銘を受けた人たちが二人に対談させようとしたり、「大泉サロン」の物語をドラマ化しようとして打診してきたり、竹宮先生との和解を勧めてくることに耐えきれなくなった萩尾先生が「なぜ、そういう申し入れを受けることができないか」ということを説明するためだけに書いたのが『一度きりの大泉の話』だ。別に竹宮先生の書いた自伝の内容に対して抗議するために書かれたわけではない。なにしろ、萩尾先生はそのことがあってからというもの、竹宮先生の言い付けを守って、そのことについて何も語ることなく、竹宮先生を避け続け、作品すら読んでいなかったのだから。この自伝とて例外ではない。いや、本人からわざわざ送られてきたというのに読まずに送り返している。だから、内容に抗議しようという意図はない。そもそも読んでないのだから。「なぜ、竹宮先生と関わりたくないのか」の核心部分が、ちょうど竹宮先生が自伝の中で描かなかった部分にあたる。誰かを糾弾するための本ではない。拒絶と拒絶の理由が延々と語られている本だ。

 何年たとうとも、その時の空気の臭いまで克明に思い出してしまうような体験というものがある。たいていの場合、それは嫌な出来事だ。少なくとも、筆者にとってはそうだ。そのことを思い出してしまうと、その時に感じた怒り・苦痛・悲しみがそのまま再現されてしまう。毎回新鮮な苦しみを味わってしまう。
 相手を許してないという話ではない。向こうのその時の事情や気持ちを理解し、相手を許し、好意すら抱いているような状況でも、その記憶に触れてしまうと、あの時の感情がどんなに時間がたっても新鮮な感情として再現されてしまう。でも、自分ではそれがコントロールはできない。だから、それを思い出すきっかけになるようなものからできるだけ遠ざかるようにしていくことが一番確実にその苦痛から離れる方法なのだ。
 萩尾先生が竹宮先生を50年近く避けてきたのは単に嫌いだからとかいうことではなく、このようになってしまうからだと感じてしまう。他人にとっては大昔の忘れたらいいようなことでしかなくても、本人の中では今起きたことのように勝手に再現されてしまっているとしたら、他人がとやかく言ってもどうにもならない。

 最初に「二人の才能ある漫画家ともう一人」と書いたが、もう一人にあたるのが二人と同年代の増山法恵さんという女性である。そもそもは萩尾先生の文通相手だった。萩尾先生が竹宮先生に紹介したことで、二人は仲良くなる。増山・竹宮の二人が萩尾先生を呼び寄せて、増山さんの実家から徒歩30秒のアパートの一室を借りて竹宮先生と萩尾先生が一緒に暮らしだしたのが「大泉サロン」の始まりである。増山さんはクラシック音楽・文学・映画・美術など造詣が深く、そういった面で二人に刺激を与えた人物である。竹宮先生にとっては「少年愛」愛好家としての同士でもあり、実質的なプロデューサーとしての役割を果たしていた人物でもある。二人の漫画家に憧れてアパートに集まる少女漫画家・少女漫画家志望の少女たちにとっても、理論的指導者の役割を果たしていた、あるいは果たそうとしていた。世の中には、自分自身は特に何か創作するわけではないのに、そういう場にいることで周囲に様々な影響を与える触媒としての才能を持っている人がいる。まさしく彼女はそういうタイプであり、竹宮先生に対しては特に強い影響力があったと思われる。
 本文の冒頭にあるのは『一度きりの大泉の話』の最後を飾る萩尾先生のマネージャーを勤める城章子さんの手記から引用したもので、竹宮先生のファンとしてアパートを訪れた城さんに対して増山さんが発した言葉だ。
 萩尾先生の存在が竹宮先生を精神的に追い詰めていたことは間違いない。その結果、何をしてしまったかは語らないが、そこに至る自分の心理については自伝内で率直に語られている。
 自己評価が異常に低い萩尾先生は自分が編集部に特別扱いされていることも気づかないし、アパートを訪れる女の子たちのほとんどが自分の信奉者であることも気づかないし、そもそも自分の才能がどれだけのものかも気づいてない。才能に無自覚な謙虚で才能ある人というのは、とかく周囲を悪気なく傷つけがちだ。偉そうにしてくれたり、わがままだったりしてくれたほうがましだ。相手を嫌う理由ができるから。
 同じ家に住み(しかも個人の部屋があるわけではない)、同じ情報にふれ、同じ人たちと交流していたら、よく似た題材を作品にしてしまうことは当然ある。それはわかっているはずなのに竹宮先生があのような行動に出てしまったのは、本当に萩尾先生が怖かったのだろう。「このまま近くにいたら自分の全てを奪われてしまう」ぐらいのことを本気で思っていただろうことは、萩尾先生に渡した手紙の内容(自分の本棚の本を読むな、自分のクロッキー帳を見るな)、城さんの手記中の竹宮先生の発言(あの人は見たものは何でも絵にできるから怖いという内容)から感じとれる。萩尾先生は何も悪くはないのだけれど。ただ、竹宮先生にとっては様々な状況が重なることで、萩尾先生の存在そのものが残酷な存在にになってしまったのだ。竹宮先生が萩尾先生にしたことは本当にヒドいことだ。しかし、そこに至る過程を考えると、可哀想だなとは思ってしまう。

 それぞれの視点から二人の決別が描かれ、世に出たわけだが、それを増山さんはどう思うのだろう? いや、増山さんからはどう見えていたのだろうか?
 萩尾先生からは、増山さんは竹宮先生と一緒に理不尽な糾弾に参加していたように見えている。しかし、本人が中立の立場で間に入るつもりで現場にいたという可能性もある。増山さん自体は萩尾先生と決別するつもりは全然なかったであろうことは、『一度きりの大泉の話』の中に書かれた増山さんの行動を見てもわかる。
 竹宮先生と増山さんの関係が非常に親密で特殊なものだったのは、城さんの手記に克明に描写されているのだが、そこでは増山さんが完全に支配しているように見える。それならば、あの夜の糾弾は増山さん主導のものだったのだろうか?
 増山さん視点の物語、あるいは増山さんと竹宮さんの関係性が明確に語られた「もう1つの物語」があるのならば、それはまた違う感慨が沸き起こるものだろう。しかし、それが現れたところで三人の今は何も変わらないのだろうけど。

 この二冊から読み取れることを書き出していくと本当にキリがないので、ここでは「両作品とも、山岸凉子先生がかっこいい」ということと、「『一度きりの大泉の話』の中の木原敏江先生が優しくて素敵な感じだったのでよかった」ということを最後に書いて終わりにしたい。

(隔週金曜連載)

おすすめエッセイ:「一度きりの大泉の話」萩尾望都(河出書房新社)
https://books.rakuten.co.jp/rb/16677549/

★ロマン優光のソロパンクユニット プンクボイのCD「stakefinger」★
https://books.rakuten.co.jp/rb/15176097/

★ロマン優光・既刊新書4作 すべて電子書籍版あります。主要電子書店スタンドで「ロマン優光」で検索を。

『90年代サブカルの呪い』
https://books.rakuten.co.jp/rb/15761771/
紙書籍の在庫があるネット書店はコア新書公式ページから
http://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_027.html

『SNSは権力に忠実なバカだらけ』

https://books.rakuten.co.jp/rb/15204083/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_025.html

『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』
http://books.rakuten.co.jp/rb/14537396/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_021.html

『日本人の99.9%はバカ』
https://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_010.html

★「実話BUNKAタブー」では、『ロマン優光の好かれない力』引き続き連載中! 発売中6月号のテーマは「ひろゆきというウサン臭い人物」コンビニや書店・ネット書店で! 

★ロマン優光、太郎次郎社エディタスのWebマガジン「Edit-us」でも連載が始まりました。気になる人は「Edit-us」で検索してみてください。

【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。twitter:@punkuboizz

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
https://wp.me/p95UoP-3N (コピペして検索窓に)


 


[PR]

※コメント欄はPC/モバイル別個のものが表示されます





  • ★TOPページ・タグでは過去記事は10本だけしか表示されません。「芸能・エンタメ」などカテゴリ単位のタブではそれ以前の過去ログもごらんいただけます。
    ★そのためこちらからサイト内google検索を可能にしました。知りたい内容があればどうぞ。

    MONTHLY RANKING





関連記事
おすすめ記事
人気投票ランキング
ブログ
記事提供元




ブッチNEWSは「スマホ」と 
「PC」でお愉しみいただけます。 
(ガラケー非対応) 







募集のお知らせ…PC/スマホ配信提携先、アプリ制作業者、月額広告、広告供給業者を募集しております。右下「運営方針」をご参照下さい

 

[PR]

運営者情報
タグクラウド
おすすめ エスムラルダ 鈴木詩子 ロマン優光 杉作J太郎 美しさ勉強講座 男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座 ロコドル ローカルアイドル 杉作J太狼XE 瀬名あゆむ 新日本プロレス 山口明 アイドル フジテレビ 童貞 帰ってきて 吉澤ひとみ NHK 韓国
Powered by Vivvo CMS v4.6