Home > サブカルチャー

スマホ表示はこちら



【PR】掲載数2800誌以上の取り扱いを誇る『雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jp』!多くは送料無料、さらに最大70%割引と大変お得です!

毎週月曜セ・パ2本

野々垣武志の週刊NOMOスポ

隔週火曜

鈴木詩子のゆるゆるベイスターズファン

毎週水曜

エスムラルダの勝手にワイドショー

隔週金曜

さよなら、くまさん

隔週金曜

美しさ勉強講座

予定変更することがあります

▼連載コラムバックナンバー▼

ブッチNEWS連載バックナンバーまとめ


最新号
  • 実話BUNKA超タブー2021年2月号
    実話BUNKA超タブー2021年2月号

    コンビニ・書店で1/4発売 毎月2日発売 612円(税込)

    新型コロナ「ワクチンで解決」は大間違い 安易な摂取は命が危険/判断力皆無やはり首相の器じゃなかった コロナで無能晒し菅内閣早くも退陣後の総理選びへ/プロ野球名試合グダグダの凡戦ばかり/がんになったらいくらかかる? 高額療養費制度により月に数万円の支出でOK/現代なら引くほどエグい昭和アイドル陰惨スキャンダル史 中森明菜&近藤真彦金屏風会見 岡田有希子 岡田奈々監禁/帰省したヤツが買ってきても絶対食べたくないお土産TOP10/美人率が高いF店ガイド/コロナでパパ活価格大暴落の実態/宗教法人と政党は一体なのか? 創価学会と公明党の本当の関係/教員が大変という大ウソ 他の仕事より全然楽なのに愚痴る社会性ゼロ職業/薄毛を指摘されたハゲが起こした事件簿/グラビア 星名美津紀 緒方咲 相沢みなみ ほか

    サウナから見た愛媛情報! 杉作J太郎「熱盛サウナおやじの伝言」コラム連載中!

    吉田豪「人間コク宝」インタビュー 高知東生他では読めない濃厚すぎるヤバイ話題!

  • 実話BUNKAタブー 2021年3月号
    実話BUNKAタブー2021年3月号

    1/16発売 通常毎月16日コンビニ・書店で発売 特別定価612円(税込)

    コロナ差別は正義だ 再度の緊急事態宣言は感染者に甘い東京都民のせい/日本人のがん検診受診率は断トツ低い がんを発見する方法/浜辺美波DMきっかけでチャラ男と親密交際か/害悪アニメランキング/ドコモahamoがベストじゃない2021年スマホの最安プラン/ノンフィクションライター中村淳彦の実体験 妻がなくなったらやるべき手続き/コロナ自粛のなか初詣に来た〇〇たちにどういうつもりか訊いてみた/回転寿司どれが一番まずい/眞子さま昔からの恋愛体質と無自覚言動/テコンダー朴第45話 他 グラビア橋本梨菜 佐藤望美 中島史恵 他

    ●『ロマン優光の好かれない力』は「草津の女性町議を叩く男たちがキモすぎる」

グラビアギャラリー
【コアな視点で知の可能性を探求する同時代人のための新書シリーズ・コア新書】

少年ジャンプが1000円になる日~出版不況とWeb漫画の台頭~/大坪ケムタ
↑漫画アプリはどうやって収益をあげているの?/各社Web漫画サイトのヒット戦略は?/出版不況本当はどれくらいヤバいの?
SNSは権力に忠実なバカだらけ/ロマン優光
↑これは百田尚樹へのラブレターである!
覚醒剤と妄想-ASKAの見た悪夢ー/石丸元章
↑本書はASKAへの応援歌である
文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史/さやわか
春樹より深いドラクエの世界 ↑荻上チキ・Session-22(TBSラジオ)で特集!
暗黒ディズニー入門/高橋ヨシキ
愛と感動…だけじゃない! ↑ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(TBSラジオ)で特集!
(Link to Amazon)
サブカルチャー 2020.07.17(金)

ザ・スターリンの1stが再発:ロマン優光連載165

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第165回 ザ・スターリンの1stが再発

 編集氏から告げられた今回のテーマがザ・スターリン。「担当が○OCのこと書けとか無茶ぶりしてこなくて良かった…。」と安堵したのはいいけど、数え切れないくらい多くの人々が語り続けてきた伝説的な有名パンクバンドについて、私が何か新たに語ることができるのかということを考えてみると、これもまた充分な無茶ぶりなのではないでしょうか……。

 そういうわけで、ザ・スターリン(及び前身バンド)の音源を色々聴きなおしたのだが、メジャー1stアルバム「『STOP JAP』(82)は本当によくできているアルバムだな」と改めて思った。
 まず、何よりわかりやすい。
 私は72年生まれなのでザ・スターリンのライブを直接体験するにはハードルが高かったし、バンドが現役の頃はパンクとか興味がまだなかった。一方で、パンクを聞き出した中3から高1ぐらいだと、実家近くのレンタルCD屋にいけば『STOP JAP』と『虫』のカップリングCDをはじめ、メジャーから出たアルバムは借りれたし、コンピレーション『Stalinism』が発売されていたので『Trash』以外の自主製作音源やコンピレーション参加曲以外は聴けたし、あとはレンタルビデオ屋で『爆裂都市』を借りてきてマッドスターリンの登場シーンで楽曲を聴いたりしてれば、中高生の乏しいお小遣いでも、だいたいの音源は聴けるバンドでもあった。まあ、『Trash』以外は。

 そういうわけで、当時ザ・スターリンの大まかな軌跡を『電動こけし』なら『Fish inn』まで一気に聴いたわけだが、やっぱり最初に聴いたの は『STOP JAP』です。レンタルで借りれたから。
 ほんと、わかりやすくていいアルバムだ。SSTやAlternative Tenacleからリリースされたり、初期のバットホール・サーファーズ周辺にいた変なテキサスのバンドみたいな得体のしれない感じが漂ってくる『Trash』以前の音源に比べれば音楽的には退行してるような気がしないでもない。
 『虫』のように中村ていゆうによる当時のハードコアパンクのドラマーとしては異常にテクニックのあるビートと、分厚くて神経を逆撫でする金属質なタムのギターによって、なんか当時の純粋なハードコアパンクとはまた異質な狂った機械みたいな破壊的で圧倒的な音があるわけでもない。
 しかし、まず曲がいい。意図的にわかりやすい「パンク」的サウンドに寄せて作られたアルバムだ。ただ、みちろうのボーカルがのってしまうと楽曲のそういうところがわかりにくくなってしまうのだけど。ソーセージの目玉や欲情のような曲は曲だけ聴いてれば楽しげでノリノリのパンクロックだ。そういう曲と、以前の得体の知れない部分の名残がある曲(あるいは当時の曲の再録)というか「得体の知れない感じ」をわかりやすく提示している曲、負け犬のようなハードコアパンク的な曲が混在しているのだが、過激すぎたり、ポップ過ぎたりしない範囲でほどよくパンクロックとしてバラエティに富んでいる。『Trash』みたいに気味が悪すぎたり怖すぎたり、『虫』みたいにうるさすぎたり怖すぎたりはしないのだ。音の感じも、ロック的なうるささはちゃんとあるけど、耳辺りのいい感じもあり、日本のメジャーのロックバンド感がちゃんとある。
 遠藤みちろうの歌詞も、ある意味わかりやすい。歌詞の内容がわかりやすいということではない。わかりやすい過激なフレーズがある。わかりやすい知的な言葉がある。わかりやすく詩的なフレーズがある。隠喩の意味はわからなくても、それが隠喩であること自体はわかりやすかったり。
 普通に過激で暴力的な言葉に反応する子も、洋楽のパンクは好きだけどアナーキーみたいな直情的な歌詞をバカにしてインテリっぽく振る舞いたい子も、自分は文学的な人間だと思いたい子もみんな引き付けられる、そんな「わかりやすい」歌詞。
 子と書いたのだけど、『STOP JAP』というアルバムは80年代の中高生の子が最初に聴くパンクロックのアルバムとして最高のアルバムなんだと思う。歌詞問題によって新しい歌詞で録音しなおした上にミックスも変えざるを得ない経由があったアルバムだが、本来の音源である 『STOP JAP NAKED』を聴いた感想としては 『STOP JAP』の方がわかりやすいのだ。戦略的に狙ってた部分もあったり、みちろうの望んだ方向のミックスではないとか、急遽録り直すことで色々変わってしまったとか作り手としては思うところもあったとか色んな側面があるアルバムだと思うが、色んな偶然もあって中高生のための最初のパンクロックとして曲も歌詞も音の感じもちょうどいい感じになったのだと思う。
 様々な過激なエピソードでザ・スターリンを知り、焦がれながらも生のザ・スターリンに触れられなかった子供たち(自分の地元でライブがなかったり、知った時には解散してたような人)も大勢いるわけだが、『STOP JAP』みたいな音源があって本当に良かったと思う。ローリング・ストーンズを不良の音楽だと話を聞き、実際聴いてみたら全然不良に聞こえなくてガッカリした体験がある人はいないだろうか?「不良らしいぞ!」という子供じみた浅はかな考えで聴いたら、音楽的素養に欠けるために音楽が理解できなかったという現象だ。
 伝説的なエピソードに溢れるバンド全てがわかりやすい音楽性を持っているわけではない。80年代に村八分や外道の音源を音楽的な素養がまだない子供たちが伝説に対する期待感から聴いても、たいていの子はよくわからなくて期待外れということになるかも知れない。まあ、そういう子が伝説に対する憧れから非常階段をいきなり聴いても、よくわからないし怖すぎるから期待外れになったり。そういうことを考えると、『STOP JAP』は本当にそういう子供たちにも適してる。そこから入って、さらに音楽的に進んでいけば『虫』も『Stalinism』も待ってるし、ADKレコードだってあった。今だったら『Trash』だって楽に聴けるし。

 ザ・スターリンというのは本来ベーシストでなかった人がベースを担当していることが多いバンドだ。それがなんでだかは知らない。ただ、杉山晋太郎はルックスを買われて楽器未経験者なのにメンバーに誘われたわけだが、音楽的にも彼の存在は大きかったのではないだろうか。演奏面で。現在、比較的楽な形で演奏が確認できるザ・スターリンの前身バンドは自閉隊ということになるのだが、わりとロック的なグルーヴがあって、ザ・スターリンとの断絶がちゃんと感じられる。
 その断絶を担っていたのが晋太郎のような気がする、楽器ができる人が演奏する音楽を選択するということと、パンクロックをやるために楽器を始めるということの間には大きな違いがある。技術的なレベルの低さ、音楽的な経験のなさが偶然新しい演奏スタイルを産むことは音楽的にはよくあることで、ディス・ヒートのように意図的に超絶テクニックのメンバーの中に一人だけ完全な素人を入れるバンドだってある。晋太郎のようなベーシストが入ることで、ザ・スターリンはパンクバンドとして次のステップに進むことになったのではないかなと思う。

 晋太郎がいなくなってから後の『Fish inn』は凄くロック臭い。PILとサイケデリックを混ぜた感じというか、ゴスやポストパンクのサイケデリック解釈というか、そんな感じなのだが、なんというか凄くロック臭い。同時期にいっぺんに音源を聴いた高校生の自分は「遅くて反復でギターうねるやつ最初の方からやってるから、みちろうはこういうのが一番好きなのかなと。」と思った。

 虫(曲の方)などに見られる、そういうヘビーサイケみたいな感じは遠藤みちろう由来のもののように思われがちだが、脱退後の84年にADKからリリースされたタムのスタジオセッションが収録され『TAM BOY IDE/ BOOTLEG 』を聴いてみると、そこではタムの泥臭いサイケっぽいギターのインプロビゼーションが聴けたりするわけで、そこのところを簡単に判断できるわけでもないのも確かなのではある。

 三十数年前の高校生の自分に「『Trash』、10万円ださなくても買えるようになったぞ!」と言ってあげたい気もするが、そんなことを言っても「最初から東京行ったらジャニスで借りる気だから別にいいよ」とか言われそうだ。

(隔週金曜連載)

おすすめCD:「trash」THE STALIN(POLITICAL RECORDS)MIG-2507
https://books.rakuten.co.jp/rb/16363023/

★ロマン優光の新書! 書店・ネット書店でご注文ください★
「90年代サブカルの呪い」(コア新書)
https://books.rakuten.co.jp/rb/15761771/
在庫のあるネット書店はコア新書公式ページから
http://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_027.html

★ロマン優光のソロパンクユニット プンクボイのCD「stakefinger」★
https://books.rakuten.co.jp/rb/15176097/

★ロマン優光・既刊新書<以下3作とも電子書籍版出ました。主要電子スタンドで「ロマン優光」で検索を。>★

『SNSは権力に忠実なバカだらけ』
https://books.rakuten.co.jp/rb/15204083/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_025.html

『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』
http://books.rakuten.co.jp/rb/14537396/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_021.html

『日本人の99.9%はバカ』
https://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/
主要配信先・書籍通販先などは下のリンクからhttp://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_010.html

★「実話BUNKAタブー」9月号(発売中)では、『ロマン優光の好かれない力』引き続き連載中! コンビニや書店・ネット書店で!

【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。twitter:@punkuboizz

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
https://wp.me/p95UoP-3N (コピペして検索窓に)


 


[PR]


※コメント欄はPC/モバイル別個のものが表示されます





  • ★TOPページ・タグでは過去記事は10本だけしか表示されません。「芸能・エンタメ」などカテゴリ単位のタブではそれ以前の過去ログもごらんいただけます。
    ★そのためこちらからサイト内google検索を可能にしました。知りたい内容があればどうぞ。

    MONTHLY RANKING





関連記事
おすすめ記事
人気投票ランキング
ブログ
記事提供元




ブッチNEWSは「スマホ」と 
「PC」でお愉しみいただけます。 
(ガラケー非対応) 







募集のお知らせ…PC/スマホ配信提携先、アプリ制作業者、月額広告、広告供給業者を募集しております。右下「運営方針」をご参照下さい

 

[PR]

運営者情報
タグクラウド
おすすめ エスムラルダ 鈴木詩子 ロマン優光 杉作J太郎 美しさ勉強講座 男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座 ロコドル ローカルアイドル 杉作J太狼XE 瀬名あゆむ 新日本プロレス 山口明 アイドル フジテレビ 童貞 帰ってきて 吉澤ひとみ 韓国 中国
Powered by Vivvo CMS v4.6