Home > サブカルチャー

スマホ表示はこちら


隔週火曜

鈴木詩子のゆるゆるベイスターズファン

毎週水曜

エスムラルダの勝手にワイドショー

隔週金曜

さよなら、くまさん

隔週金曜

100本の映画

予定変更することがあります

▼連載コラムバックナンバー▼

ブッチNEWS連載バックナンバーまとめ


 
■更新情報をいち早く通知するブッチNEWSメールマガジンへ登録!


最新号
  • 実話BUNKA超タブー2021年8月号
    実話BUNKA超タブー2021年8月号

    コンビニ・書店で7/2発売 毎月2日発売 特別定価620円(税込)

    ▼バカと無能と悪人に利権を牛耳られた東京五輪醜悪事件簿2012-2021▼レトルトカレー本当にまずいのはコレ▼税金でコロナ補償もらっておいて文句たれる飲食店がとにかく図々しすぎる▼コロナワクチンのデマを信じるバカに生活が脅かされる ▼国際オリンピック委員会という開催地のカネにたかる銭ゲバ集団▼眞子さまと小室圭さん結婚泥沼化の元凶小室佳代さんとは何者なのか▼溝口敦の壮絶山口組体験に本橋信宏が迫る▼安倍・麻生・甘利vs二階 老害たちの次期首相争い▼お金のプロが教える年金の真実「年金を払うと損」は大嘘▼中国はいつの時代も数十万数百万人の大量虐殺が当たり前▼パクり・ダサい・事故多発乗ってると恥ずかしい車ランキング 【グラビア】笹岡郁未/池尻愛梨/伊藤しずな/小鳥遊くれあ/美乃すずめ ▼大宮立てこもり犯はサイコパスの犯罪常習者▼20代貧困女子が添い寝店で働いてみた▼「秘密結社が世界を支配」バカが信じる陰謀論すべてウソ▼未完漫画と終わりそうにない漫画どれも駄作 [好評連載] 鎌田紘子/杉作J太郎/嶽本野ばら/中村淳彦/根本敬/町田足土/真中つぐ etc.……

    サウナから見た愛媛情報! 杉作J太郎「熱盛サウナおやじの伝言」コラム連載中!

    吉田豪「人間コク宝」インタビュー  大久保青志他では読めない濃厚すぎるヤバイ話題!

  • 実話BUNKAタブー 2021年9月号
    実話BUNKAタブー2021年9月号

    7/16発売 通常毎月16日コンビニ・書店で発売 特別定価620円(税込)

    東京五輪の裏で暗躍した電通の悪事すべて晒す ▼騙されるな! すべての元凶は菅のハゲじゃなくこの男 安倍晋三と東京五輪という災厄 ▼天皇の五輪懸念発言は菅政権による強要だった ▼眞子さまと小室さんの結婚を皇室が認める真意 ▼経産省の現役官僚が詐欺で逮捕 官僚が無能ばかりになった理由 ▼あやなん 水溜まりボンド アバンティーズ ヘラヘラ三銃士 31人パーティーで謝罪のYoutuber 芸能人気取りの素人がキモすぎる ▼原作者 本橋信宏『全裸監督』の真実を語ろう ▼メガバンクを使ってる奴は情弱 最もお得な銀行の選び方 ▼女性と違って誰からも助けてもらえない弱者男性という日本の最下層 ▼『ゴジラVSコング』公開記念全作レビュー  ゴジラどれもこれも駄作なのにもてはやすおっさんがいる謎 ▼牛角 焼肉きんぐ 安楽亭 安安 一番まずい焼き肉屋どこ? ▼未来のないアラフィフ編集者がメンズエステ開業してみた ▼漫画 テコンダー朴 第49話「巨星墜つーー人民の為に生き、人民のために死す!」 ▼熱海土砂災害から2日後の現地レポート

    グラビア:高宮まり/月城まゆ/星名美津紀/坂本誉梨 袋とじ:白峰ミウ 他

    連載 小田嶋隆/小田原ドラゴン/白石和彌/デーブ八坂/適菜収/堀江貴文/松子/ロマン優光 他

    ●『ロマン優光の好かれない力』は「村西とおる礼賛に警鐘を鳴らす!」

グラビアギャラリー
【コアな視点で知の可能性を探求する同時代人のための新書シリーズ・コア新書】

少年ジャンプが1000円になる日~出版不況とWeb漫画の台頭~/大坪ケムタ
↑漫画アプリはどうやって収益をあげているの?/各社Web漫画サイトのヒット戦略は?/出版不況本当はどれくらいヤバいの?
SNSは権力に忠実なバカだらけ/ロマン優光
↑これは百田尚樹へのラブレターである!
覚醒剤と妄想-ASKAの見た悪夢ー/石丸元章
↑本書はASKAへの応援歌である
文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史/さやわか
春樹より深いドラクエの世界 ↑荻上チキ・Session-22(TBSラジオ)で特集!
暗黒ディズニー入門/高橋ヨシキ
愛と感動…だけじゃない! ↑ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(TBSラジオ)で特集!
(Link to Amazon)
サブカルチャー 2018.11.16(金)

百田尚樹『日本国紀』よんでみた:ロマン優光連載122

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第122回 百田尚樹『日本国紀』よんでみた

 やはり、百田さんという人は凄い人だ。
 セミリタイアした特に歴史についての素養のない初老のおじさんが急に日本の歴史に興味をおぼえ、ネット上の歴史読み物サイトやWikipedia、駅やコンビニで売ってるような軽い歴史雑学本、本職の歴史学者でない人の怪しげな新説本や売れることを狙った意図的な奇説本、及びにそれらに影響された個人blogを参考に、特にオリジナリティのない、孫引き・ひ孫引きの「僕の考えた日本の歴史」をblogに書き連ね、そこで勝手な思い込みで薄い妄想を垂れ流していたところで特に害もないかもしれない。そんな文章量だけ多い、目新しい情報も深い考察も斬新な視点も存在しない内容的にはどうでもいいものに興味を持つ人間など殆どいないだろうし、影響力を持つなんてこともないだろう。
 しかし、百田さんが同じようなことをするとなると、書籍化された上に、日本の通史の決定版であるかのように喧伝されてベストセラーになるわけで、全くもって百田さんというのは凄い人だ。読む前からありがたがってる人すらいるわけで、百田さんの尊さはもはや我々の想像を遥かに超えているといっても過言ではないだろう。

 通史の決定版といいつつ、この本には参考文献、参考論文といったものの記載がなく、資料の取り扱いにも疑問が残り、正式な歴史書と到底言えるものでなく、実際のところ文芸書扱いであるということは各所で既に指摘されている通り。実際のところ、歴史読物というのが正解だろう。しかし、歴史読物としても過去の偉大な作家の作品、例えば坂口安吾のそれと比べれば、薄い情報の羅列がメインで自身の見解が披露される箇所も少い上に、見解自体の独自性も薄く、「こうだったらいいのになあ。」的な願望や単なる感想が述べられているだけなので、読物としての面白味に欠けるきらいがある。
 歴史書としても、読物としても中途半端になってしまい面白味に欠けてしまうのであれば、いっそ、司馬遼太郎のように司馬史観ならぬ百田史観に基づく歴史小説を書いて人々を夢中にさせ、日本人の歴史観を変えてしまうぐらいの影響を与える方向を目指せばよかったのではないだろうか。それができるならではあるが。

 面白味には欠けるが奇妙な本である。幕末以降に関しては、いつもの百田節ともいうべき、ネット上に蔓延している平凡な歴史修正主義的な『ネトウヨ』と揶揄されそうな歴史観が披露されている。本当にいつものあれであって、テンプレをそのまま貼り付けた感じであり、これだったら市井の保守・右翼論客の中に、より扇情的で説得力のあるものが書ける人間もいることだろう。他人の意見をなぞってるだけの百田氏に対して怒る保守・右翼論客が多数現れないのが不思議でならない。
 それに対して、前半の古代~江戸時代にかけてのパートは、あちこちから摘まんできたような説が未整理に並べられているような印象を受ける。「 神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に、 独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。」という売り文句で売られているのにも関わらず、百田氏はいきなり王朝交代説をとなえる。定番の継体天皇だけではなく、応神天皇の際に王朝交代があったという説に対しても説得力があると考えているようなので、二度王朝が交代した可能性が高いという説を持っているということになる。万世一系の天皇家という話はどこにいったのだろう?
  日本では古来から万世一系という概念を尊んでいたため、継体天皇も応神天皇の子孫を名乗らざるを得なかったという見解を示しているわけだが、なぜ日本では万世一系という概念を古来から尊んできたのか、なぜ万世一系という概念を尊ぶことが素晴らしいことなのかについては、ちゃんとした論が書かれているわけではない。ここのところが本来であれば重大になるはずなのだが、ぼんやりとしたままである。天皇と日本の関係性について真摯に考えているとは、とうてい思えない。なんというか、単純に勉強不足なのであろう。ちゃんとしてほしい。
 百田氏の政治的発言、歴史に対する発言というのは、根底に強固な思想があるというよりは、人付き合いやビジネスの中でのポジション・トークであったり、単純に「ウケるから」といったものから発生している節がある。過剰に差別的な発言や、大げさなデマといったものも、あれはウケるから言ってるだけなのではないだろうか? 根底に思想がないから、雑に天皇を扱ってしまったり、「こっちの方が面白い」という理由でリベラル的な史観に基づくともいえる説を採用してしまうのではないか。そもそも、保守もリベラルも右翼も左翼もちゃんと認識できてない、真摯に考察し定義付けるような作業をしたことがないのではないか。百田氏にあるのは思想ではなく、テレビ人として培われてきた「ウケればいい」という発想と、「日本・日本人最高」という気分だけなのではないかという疑念が浮かんでくる。
 結局、前半部はそんな感じでぼんやりとしており、宣伝文の煽りとは対称的に天皇と日本の関係性について特に掘り下げることもなく、ウケがよさそうな諸説、自分にとって気分のいい諸説を並べていくだけである。

まるで『殉愛』みたいですね

 百田氏によれば日本の歴史には大虐殺や宗教による争い、奴隷制度は存在しないというが、客観的に見てそうなのだろうか?
 鎌倉時代に乱発された族滅。弘安の役の際の取り残された元兵の末路。なでぎり。薩摩藩の琉球出兵。松前藩のアイヌ支配。一向一揆。キリシタン弾圧。不受不施派弾圧。おじろく・おばさ。明治五年の別名・牛馬解き放ち令こと「娼妓解放令」。それらが実在した証拠はいくらでも出てくるだろう。何人以上でないと大虐殺ではないとか、他国の奴隷とはこういうところが違うから奴隷じゃないとか、文学的修辞みたいな話をする人もいるかもしれないが、言葉遊びをしたところで実体は変わらない。
 単に、自分にとって気持ちいい事実だけを摘まんで語っているだけで、全体的に見ていないのだろう。30枚の下着を盗んだことがないという事実があるからといって、その男が下着泥棒ではないとは限らない。5枚の下着を盗んだという事実があるなら、その男は下着泥棒なのだ。一部の事実を元に他の事実を隠して結論を導きだすとするなら、その結論は事実とは言えない。

 百田氏は『日本国紀』に書かれていることが全て事実であると豪語している。その姿に何かを思い出さないであろうか? そう、『殉愛』刊行時の百田氏の姿である。『殉愛』について、内容は全て事実であると豪語していた百田氏。やしきたかじん未亡人の一方的な話を鵜呑みにし、たかじんの遺族やマネージャーを悪辣に描いた結果、裁判の課程で多くの虚偽が含まれていると認定されるに至っている。たかじん未亡人の虚偽の証言に騙されていた場合もあれば、未亡人を美化するため百田氏が事実をねじ曲げた場合もある。一番不可思議なのは、百田氏が記述していた、マネージャーが発言したとされる未亡人に向けられた悪質な発言に関するもので、その発言を聞いたと証言するものは誰もいないようだ。その発言を向けられたとされる未亡人すら知らないらしい。となると、あれは百田氏がウケを狙って創作したものなのであろうか? 謎だ。
 それはともかく『日本国紀』も、その内容が事実と呼ぶに値するか、さらなる検証を受けていくのも間違いないだろう。まあ、あの本を買う人は百田さんファンや安倍さんファン仲間として百田さんを応援している人なわけで、内容の如何ではなく、グッズとして購入しているわけであるから、どんなに検証されようが百田さんは困らないかもしれませんが。…腹は立てるだろうけど。

 随所に挿入されるコラムという名の薄いウンチクコーナー。知識の薄さ、曖昧さもそうですが、柔術についてのコラムの最後にテコンドーは琉球空手のパクりみたいな余計な話を唐突にしたがるのが百田さんだなって感じですな

 あと、鎌倉~室町期においては狂暴そのものだった日本人が現在のようになったのは徳川政権期の儒教教育のたまものなわけであり、日本人の精神に対する影響は大きいのですが、ほぼ儒教について触れておらず、そこも百田さんらしいですね。
 それを含めて、ディス・イズ・百田尚樹といった感のある百田氏の集大成みたいな作品であるのは間違いなく、今まで百田氏の作品を読んできた中で最も疲労感を残す作品であった。はやく、忘れたい。

(隔週金曜連載)

紹介した書籍:「日本国紀」百田尚樹(幻冬舎)https://books.rakuten.co.jp/rb/15675934/

★ロマン優光最新刊★
「SNSは権力に忠実なバカだらけ」ロマン優光(コア新書/コアマガジン)
https://books.rakuten.co.jp/rb/15204083/

★ロマン優光のソロパンクユニット プンクボイの最新作CD「stakefinger」★
https://books.rakuten.co.jp/rb/15176097/

★新書前作のご案内★
『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』/ロマン優光(コア新書/コアマガジン)
http://books.rakuten.co.jp/rb/14537396/

★新書前々作は電子書籍でも発売中★
『日本人の99.9%はバカ』(コア新書/コアマガジン刊) 紙では手に入りづらいかもしれませんが、電子書籍ですぐに買えます! 主要電子書籍スタンドで「ロマン優光」を検索!

★「実話BUNKAタブー」1月号(発売中)で『ロマン優光の好かれない力』連載中! コンビニや書店・ネット書店で!

【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。twitter:@punkuboizz

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
https://wp.me/p95UoP-3N (コピペして検索窓に)


 


[PR]

※コメント欄はPC/モバイル別個のものが表示されます





  • ★TOPページ・タグでは過去記事は10本だけしか表示されません。「芸能・エンタメ」などカテゴリ単位のタブではそれ以前の過去ログもごらんいただけます。
    ★そのためこちらからサイト内google検索を可能にしました。知りたい内容があればどうぞ。

    MONTHLY RANKING





関連記事
おすすめ記事
人気投票ランキング
ブログ
記事提供元




ブッチNEWSは「スマホ」と 
「PC」でお愉しみいただけます。 
(ガラケー非対応) 







募集のお知らせ…PC/スマホ配信提携先、アプリ制作業者、月額広告、広告供給業者を募集しております。右下「運営方針」をご参照下さい

 

[PR]

運営者情報
タグクラウド
おすすめ エスムラルダ 鈴木詩子 ロマン優光 杉作J太郎 美しさ勉強講座 男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座 ロコドル ローカルアイドル 杉作J太狼XE 瀬名あゆむ 新日本プロレス 山口明 アイドル フジテレビ 童貞 帰ってきて 吉澤ひとみ NHK 韓国
Powered by Vivvo CMS v4.6