Home > サブカルチャー

スマホ表示はこちら


隔週火曜

鈴木詩子のゆるゆるベイスターズファン

毎週水曜

エスムラルダの勝手にワイドショー

隔週金曜

さよなら、くまさん

隔週金曜

100本の映画

予定変更することがあります

▼連載コラムバックナンバー▼

ブッチNEWS連載バックナンバーまとめ


 
■更新情報をいち早く通知するブッチNEWSメールマガジンへ登録!


最新号
  • 実話BUNKA超タブー2021年11月号
    実話BUNKA超タブー2021年11月号

    コンビニ・書店で10/2発売 毎月2日発売 特別定価620円(税込)

    ▼「自分は正しい」と信じる迷惑な奴が多すぎる 反ワクチン派とゼロコロナという極論2大バカたち ▼統一教会と安倍晋三 カルト宗教と政界のドンの不適切な関係 ▼爆笑問題太田光は弱小事務所なのに天皇松本人志いじりが許される理由 ▼自民 公明 立民 維新に投票するなんて一票のムダ 総選挙の投票先は共産党一択だ ▼親否定するバカな子供だらけの末期社会 話題の親ガチャより子ガチャがリスク ▼”突破者”宮崎学が工藤會総裁死刑判決に異議「極刑は警察庁の意向で最初から決まっていた」 ▼ほんこん 千原せいじ 小籔千豊 ブラックマヨネーズ吉田 ネトウヨ化した知性が絶望な芸人たち ▼猪苗代湖ボートひき逃げ殺人 佐藤剛容疑者 田舎成金の品性下劣な外国人斡旋業 ▼安倍と麻生にクビ切られた無能宰相菅義偉が復讐の鬼と化した ▼なぜオタクの凶悪犯罪が後と絶たないのか分析した ▼映画監督森達也が見つめるコロナ禍の世界 ▼デカ盛り有名メニュー地獄の実食調査 ▼美女がクズ男にヤラれる胸クソAVのススメ

    サウナから見た愛媛情報! 杉作J太郎「熱盛サウナおやじの伝言」コラム連載中!

    吉田豪「人間コク宝」インタビュー  岡崎二朗他では読めない濃厚すぎるヤバイ話題!

  • 実話BUNKAタブー 2021年12月号
    実話BUNKAタブー2021年12月号

    10/15発売 通常毎月16日コンビニ・書店で発売 特別定価620円(税込)

    ▼「眞子さまがPTSDだから小室さん問題を批判するな」と言い出した正義マンたちの愚か▼皇室を揺るがす青年は一体何者なのか 完璧プリンス小室圭さん◯裏全史▼安倍前首相の靴を舐め続けて遂に総裁総理に 岸田文雄の媚び媚び下僕人生▼日本の至宝を「二刀流」とおだてて、はした金で搾取し続ける異常 大谷翔平はエンゼルスの「奴隷労働者」▼メシがまずい都道府県ランキング 第一位沖縄▼メリー氏が亡くなりマスコミへの圧力統制が不可能に ジャニーズ事務所弱体化でキムタク独立▼こんなトンデモ政党が議席増なんて世も末 維新の会不祥事&犯罪事件簿▼社会学者宮台真司インタビュー「売買春は女性搾取」という大間違い▼実食調査 一番まずいオムライスはどこ? ガスト ジョナサン ジョイフル ココス ビッグボーイ ラケル ポムの樹▼女性差別で騒ぐフェミニストたちが無視する男性差別▼千葉ロッテマリーンズ優勝争いロッテ日韓に巣食う骨肉争い財閥▼漫画テコンダー朴第52話「独島ライダー参上! 独島は韓国の領土!!」▼子供の人生は本当に親のランク次第なのか? 親ガチャ失敗女子5人の告白

    ●『ロマン優光の好かれない力』は「我々はなぜ小室圭さんに魅了されてしまうのか」

グラビアギャラリー
サブカルチャー 2018.06.29(金)

福岡セミナー講師刺殺事件に思うこと:ロマン優光連載112

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第112回 福岡セミナー講師刺殺事件に思うこと

 加藤智大は「自分より幸せな人」を殺すために秋葉原に2トントラックを走らせ、造田博は「努力しない人」を殺すために池袋の路上に走り出た。加藤は渋谷センター街には向かわなかったし、造田も霞が関には向かわなかった。人間は自分の想像の範囲を越えて行動することはできない。だから、幸せな生活を謳歌する若者が多く集う街にも向かえなかったし、「努力しない人」が支配している国の中枢にも向かうことができなかった。
 Hagex氏が、松本英光容疑者の生活エリア、彼が自転車でたどり着けるエリアを訪れなかったとしたら、あの事件は起こらなかったのではないだろうか。そのエリアをたまたま訪れてしまったために、容疑者の想像が届く範囲に入りこんでしまうことになり、事件は起きてしまった。そんな気がしてならない。偶然の結果、届かないもののはずが届いてしまったと。そして、松本容疑者ははてなの本社には向かうことはできなかった。

 今回の事件はネット上のトラブルからくる恨みによる犯行、言論の自由に関わる犯罪と言ってしまってよいのだろうかという違和感は私の中にある。容疑者は、はてなブックマーク上で「低能先生」とよばれていた荒しであったと言われている。他のユーザーに対して罵倒や誹謗中傷を繰り返していた彼だが、他人を「低能」と罵る癖があったために「低能先生」と自然発生的に呼ばれるようになってしまった。Hagex氏が、彼に何をしたかというと、彼の荒し行為と彼に対する通報に関する株式会社はてなの対応をblogに書いたこと、程度の低いことに関するたとえとして「低能先生」の名を出したこと、それぐらいだ。容疑者を運営会社に通報したり、そのことを公言してた人間は他にもいるだろう。そればかりか、容疑者に対する酷い罵倒を書いていた人たちだって何人もいることだろう。別にHagex氏が彼を必要以上に攻撃していたというようなことは、特にないのだから。

 容疑者が本当に憎んでいたのは、彼の妄想の中に潜在する「ネットリンチに勤しんでいる人々」であったろうし、彼のアカウントを閉め出す株式会社はてな、要するに漠然としたはてな界隈というもので、Hagex氏が個人として特別に恨まれていたかというと、そうではないような気がする。容疑者の生活エリアにそれとわかる形で現れたために、容疑者の憎む全てを仮託されてしまっただけであり、Hagex氏は松本容疑者が殺したかった世界そのものの象徴にされてしまったのだろう。容疑者にとってHagex氏は実在の個人というよりは概念に近い存在だったから踏み切れたというのもあると思う。造田の言う「努力しない人」のような。

 加藤や造田は実在する特定された恨みの対象に怒りをぶつけることができないまま、その怒りの対象を特定の対象から彼らの妄想によって生まれた概念に移行させていき、結果として無関係な人々に対して凶行を働いた。松本容疑者も、同じような過程をたどっていったのだろう。ネットリンチを過剰に憎む言動に、彼が最初に本当に憎んでいた特定の存在の影は窺うことはできるが、それが誰であったのかはわからない。わかることは、彼が孤独の中で一人意識を先鋭化させていき、妄想の中で歪んだ正義の概念を育てていったということ、それだけだ。
 そういった正義の執行対象になってしまうことには、本当は論理的な理由なんか存在していない。偶然、犯人の妄想と想像力の届く範囲に入りこんでしまっただけなのだから。たまたま、造田たちの行った先を歩いていた人たちと同じように。容疑者の世界があまりに狭いためにわかりにくいが、この事件は通り魔事件の新しいスタイルであって、言論テロとかいう話ではないのではないか。気をつけろといって、何とかなるものではない。恨みを買うようなことをネットで撒き散らしている炎上ビジネス家、歯に衣を着せぬ毒舌評論家たちが殺されるかもみたいな話ではなく、犯人のストーリーに組み込まれてしまえば誰でも同じだ。そもそも、Hagex氏のネット活動自体がそういうタイプの活動では特になく、ネットで起こる奇妙な出来事をまとめて、全うな批評を柔らか目に書くようなことをしていた人ではないか。

ネット上の救われない孤独な魂

 はてなに限らず、ネット上の色んな場所で救われない孤独な魂を見かけることがある。現実のツラさから逃げ出して、救いをもとめてやってきたネットの世界でも孤独にならざるを得ない人たちだ。たとえ、客観的にはどんなに異常であったとしても、ネットで政治や思想にはまってわめき散らかしているような人は、大きな集団の中にいる意識が与えられるので、主観的には幸せだろう。そんな歪んだ幸せにすら、参加できないような人たちのことだ。
 たとえば、Twitter上で誰彼かまわず直接罵倒し、誹謗中傷を行い、本人だけが信じている事実という実質デマでしかないようなことを撒き散らす人たち。当然ながら、そういうことをする人物は嫌われる。彼らの行っているのは正義の執行ではなく、単なる理不尽な暴力に過ぎないから。当然、反論はされるし、その異常な振る舞いは噂になってしまうだろう。そして、そのことは彼らをより孤独にし、異常さに拍車をかけることになる。「通報は恨みを買わないようにわからないようにこっそりとやれ」という処世術も、結果が出てしまえば、誰かが恨まれるわけで、その誰かも誰だかわからない。ふとしたことで、誰かが行いに値しない憎しみを買うことになる。
 彼らはカウセリングを必要とする人たちだったり、何らかの精神的な疾患を患っているのかもしれない。だからといって、彼らがネット上で振り撒く理不尽な暴力を向けられた人たちに我慢しろというのは、おかしな話だ。しかし、彼らが本当の意味で救いが必要とされる人々なのも、また確かなのだ。
 人生は何が起こるかわからない。ちょっとした切っ掛けで人生の歯車が狂ってしまい、孤独の中で魂を歪ませていく可能性は誰にだってある。ネット上の異常な人々も、何事もなければ普通に少し正義感が強いくらいの人間で終わっていたかもしれない。ネットで可視化されているギリギリのところに踏み留まっているような人たちを含めて、最終的に今回の事件のような犯罪をおかしてしまう人間は少ないだろうが、共通する資質の持ち主なんて実際は大勢いて、何らかの切っ掛けがなければ、普通の人間として暮らしていけるというのが本当のことなのではないだろうか。私たちも含めて。自分のことを被害者側として想像しているだけの人が多いだろうが、自分が加害者側になってしまう可能性もあるのではないかということも想像すべきではないのだろうか。
 彼らのような人間を救うことこそ、真に必要なことなのだろうけど、彼らのような人達を救う方法は私にはわからない。ただ、陰鬱な気持ちで眺めているだけだ。

(隔週金曜連載)

図版:故人が福岡で当日主催したセミナー(ATNDでの参加募集告知より部分引用)

★ロマン優光最新刊 ご注文ください★
「SNSは権力に忠実なバカだらけ」ロマン優光(コア新書/コアマガジン)
https://books.rakuten.co.jp/rb/15204083/

★ロマン優光のソロパンクユニット プンクボイの最新作CD「stakefinger」★
https://books.rakuten.co.jp/rb/15176097/

★新書前作のご案内★
『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』/ロマン優光(コア新書/コアマガジン)
http://books.rakuten.co.jp/rb/14537396/

★新書前々作は電子書籍でも発売中★
『日本人の99.9%はバカ』(コア新書/コアマガジン刊)は紙では手に入りづらいかもしれませんが、電子書籍ですぐに買えます!

★「実話BUNKAタブー」(毎月16日発売)で杉作J太狼XEと社会時評対談連載中!★2018年8月号は90年代サブカル論争/御朱印ガールの2本立て!

【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。twitter:@punkuboizz

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
https://wp.me/p95UoP-3N (コピペして検索窓に)


 


[PR]


※コメント欄はPC/モバイル別個のものが表示されます


実話BUNKAタブー 2021年12月号

新品価格
¥620から
(2021/10/15 20:05時点)




  • ★TOPページ・タグでは過去記事は10本だけしか表示されません。「芸能・エンタメ」などカテゴリ単位のタブではそれ以前の過去ログもごらんいただけます。
    ★そのためこちらからサイト内google検索を可能にしました。知りたい内容があればどうぞ。

    MONTHLY RANKING





関連記事
おすすめ記事
人気投票ランキング
ブログ
記事提供元




ブッチNEWSは「スマホ」と 
「PC」でお愉しみいただけます。 
(ガラケー非対応) 





募集のお知らせ…PC/スマホ配信提携先、アプリ制作業者、月額広告、広告供給業者を募集しております。右下「運営方針」をご参照下さい

 

[PR]

運営者情報
タグクラウド
おすすめ エスムラルダ 鈴木詩子 ロマン優光 杉作J太郎 美しさ勉強講座 男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座 ロコドル ローカルアイドル 杉作J太狼XE 瀬名あゆむ 新日本プロレス 山口明 アイドル フジテレビ 童貞 ゆるゆるベイスターズファン 帰ってきて 吉澤ひとみ NHK
Powered by Vivvo CMS v4.6