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    ▼知床観光船のような悲劇に遭わないために 生命を危険に晒す海や水辺に近づくべからず ▼TABOO ISSUE小室眞子さんとの極秘会食を完全否定 宇多田ヒカルが感じ悪すぎる▼ウクライナ政府によるヒトラー&ムッソリーニとの同列あつかいに怒る 昭和天皇に戦争責任はないというバカたち▼26人が死亡・行方不明で「とりあえず謝罪」発言 儲け主義で安全面は蔑ろ知床観光船事故社長のグレー過ぎる素顔▼国民に不公平感を植え付けかねないロイヤルサポート小室夫妻に悠仁さま 行政の皇室忖度は常態化するのか▼ヨーロッパ諸国がウクライナ難民を大歓迎する理由は「白人」だから 白人による有色人種差別の陰惨な歴史▼口では勇ましい「戦争ごっこ」も覚悟はゼロ 安倍らタカ派議員の安全保証の虚像ぶり▼星野・王・原・栗山ほか名将と称される野球監督 ベンチで座ってるだけの方がマシな過大評価の愚将だらけ▼安田純平が語るロシアのシリア国民虐殺の実態 プーチンによる殺戮はウクライナだけにあらず▼二階堂ふみ、真野恵里菜、満島ひかりほかW性加害監督園子温・榊英雄の作品に出演した一流女優が被るセクシーな風評被害▼モーニングショー・アメトーーク! ・ドラえもん・報ステほか全時間帯視聴率1位でもテレビ朝日の人気番組全部つまらない▼ドミノピザ・ピザーラ・ピザハット他コロナで店舗が爆増したデブの大好物 宅配ピザ激マズ店決定戦▼ロシア・ウクライナ戦争で露呈 中国脅威論のウソ▼拒否できない立場につけこまれ工口奉仕をさせられる美女たち住吉会と稲川会も出席 道仁会が仕掛けた「反・山口組サミット」の衝撃▼株式投資家5人にマイルールを聞いてみた▼電気・家賃・スマホほか値上げ地獄を生き抜く節約テクニック2022▼吉野家「生娘しゃぶ漬け」発言で話題 チェーン店の親子丼って美味しいの

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サブカルチャー 2016.04.30(土)

あえて『テラフォーマーズ』みてきた:ロマン優光連載56

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第56回 あえて『テラフォーマーズ』みてきた

 映画『テラフォーマーズ』を見てきました。

 えーと、山Pの『愛、テキサス』って本当にいい曲ですよね! 曲がいいのはもちろんですが、サビのところの振り付けとか本当に最高! 映画『デスペラード』を彷彿させる歌詞の世界感も格好良さと切なさが同居していて非常に映像的。全てがスター・山Pを輝かせることに成功してます。やっぱ、山Pだな! だな、だなー! この映画でも山Pはがんばってます…がんばってます…がんばってます…。
 ああ、小池栄子さんのツインテール姿、良かったですよ。やっぱりね、大人の女性がああいう髪型をするとやらされてる感があって、倒錯した魅力が出てきていいですよね。本人もね、照れちゃったりなんかしてね。これは私の趣味で映画の内容とは関係ないんですが。あ、それと小栗旬さんが本編中に及川ミッチーさんの物真似をずっとしていたのですが、『進撃の巨人』の長谷川博己さんといい、SF邦画では及川ミッチーさんの物真似が流行ってるのでしょうか?
 セーラー服に毛皮のコート姿の篠田麻里子さんが一人でゴキブリの群れに乗り込み、ゴキブリの頭と対マンをはるシーンも熱かったですが、伊藤英明さんがパワーアップキノコを食べて巨大化してゴキブリたちを片っ端から叩き潰す展開には本当にびっくり! ってそんなシーンはありませんね…。
 いやね、私がこうして話題を映画の内容から遠ざけよう、遠ざけようとしているのにはわけがあるのです。あまりにもわかりやすい気になるところが多いために、多くの人がその問題点に気付いてしまい既にあちこちで書かれており、私もみんなと同じようなことしか書けないからです! アントニオ猪木さんに顎が出てると言っても仕方ないがないように、この映画のどこが変とか言っても仕方ないのです。

どうしてこんなにマヌケにみえるのか

 そりゃ、個人的に思うところはそれなりにありますよ。小吉や館長の設定が原作と変わったために動機付けが弱くなって感情移入しにくいとか、たまに入れてくるギャグが面白くない上に映画のテンポを止めがちだとか、物理的に突っ込んで直接当たってるのに光学迷彩か役に立つはずないだろとか、自分の外皮が固くなったところで他人を守れるほどデカくないから意味ないやんとか、虫の説明のナレーションがうざいとか、山Pの見せ場になるはずの原作でも屈指の名シーンが台無しな演出されて山Pかわいそうとか、なんだあれ愛の奇跡かよキモいとか、蛇足が多いよとか、よく考えたら色々ありました。
 まあ、原作では多くの国の共同計画だったのを日本一国の計画にせざるを得なかったとか、役者の年齢とかで、改変せざるを得ない部分がでてきたというのはわかりますよ。予算の制約もあるし原作通りできないとかもあるでしょう(本当は見る側にはそんなもん関係ないんですがね)。でも、この映画の微妙な点の本質はそんなところではないと思うのです。
 原作では、人があっけないくらい唐突にゴキブリに殺される描写の積み重ねによってゴキブリへの恐怖心と絶望感が巻き起こってくるわけで、ホラー的な要素が強いと思うのです。ところが映画版は人間の芝居が基本的にみんな熱血で全体的にホラーというよりバトル物って感じの演出なんで、唐突な死が恐怖を感じるというよりマヌケに映るんですよね。世の中には『スターシップ・トゥルーパーズ』のように原作に対する敬意が全くないまま、思いっきり改変しまくった結果生まれた傑作というものもあるわけで、三池監督もバトル物にするならバトル物にするで「SF・鈴蘭高校VSゴキブリ学園」ぐらいの雰囲気まで振り切って改変しちゃった方が良かったのではないでしょうか。肝心のところを変えちゃったのに、半端に原作を残してそのまんまやるもんだから、よけい変な感じです。原作のテイスト生かしたいなら人間の芝居も抑え目の日常的な感じでやった方がいいのではないかと思うし、無理にまんまCGで何でもはっきり見せるより、はっきり見せない方向に変えることで逆にテイストは原作に近づけたのではないかと思うんですよ。だいたい絵的に原作どおりなんて最初から無理に決まってんだから、頭使って違う見せ方考えないでどうするって話です。

 映画『テラフォーマーズ』について自分の感想をまとめると、原作のテイストを活かすにしろ、別物を創るにしろ、それぞれに対して、変えちゃいけないとこを変えちゃって、変えてもいいとこを変えてない、そんな映画ですね。『進撃の巨人』の後編よりは面白いという声もありますが、シナリオは確かにこっちがまたマシだけど、あっちは石原さとみさんがとても可愛いので、どっちもどっちではないでしょうか。

<隔週金曜連載>(※今回は都合により土曜公開)

図版:映画ロゴ 配給:ワーナー・ブラザーズ映画 映画『テラフォーマーズ』は全国327スクリーン規模で公開中。

【ロマン優光:プロフィール】

ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。少女閣下のインターナショナルの里咲りさに夢中らしい。

おすすめ書籍:「日本人の99.9%はバカ」/ロマン優光(コア新書)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
http://mensbucchi.com/rensai-bn/20160322204147 (コピペして検索窓に)


 


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