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サブカルチャー 2016.03.18(金)

大森望『50代からのアイドル入門』よんでみた:ロマン優光連載53

 

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第53回 大森望『50代からのアイドル入門』よんでみた

 あの、「#保育園落ちたの自業自得だ」とかいうハッシュダグ。「あえて、きつい物言いで注目を浴びて、広く問題提起を行いたかった。」ということなんだと思いますが(作ったご本人もそんなこと言ってますし)、そんな意図は伝わりにくいので、デモが気にくわない層を「我が意を得たり」と喜ばせるだけですよね。保育園問題をだしにして、若者は選挙に行けと持論を主張してるだけ。反感を煽って論点をずらしているようにも取られかねないし、政権批判の火消しをするためにやってると疑われても仕方ないかもしれません。ご本人の釈明を真意として取るなら、悪気はないけど配慮のない人、ボンボン育ちで庶民の生活や感情に対しての想像力に欠けてる人で政治家になった場合にあまり信頼ができないタイプなのではないかと思います。安倍さんの肝いりで活動してるとまでは思いませんが、似たような感じの人かなあという気はしちゃいますね。

 そんな世間話はさておき本題に入りましょうかね。今回のお題は大森望さんの『50代からのアイドル入門』についてです。大森氏といえばSF翻訳家・書評家・アンソロジストとして知られ、私も大森さんが訳した作品や編纂されたアンソロジーを多数読んできたわけですが、その大森氏がハロヲタになったと知ったときには少し驚きました。まあ、よく考えたらオタク第一世代から第二世代にかけてはSFとプロレスとアイドルがみんな好きという人は多かったので、不思議ではないのかもしれません。
 内容といいますと、基本的に「アイドル初心者によりアイドル未経験者に向けたハウツウ・アイドル現場本」であり、それに大森氏による現場レポートやレビューが加わってるという構成です。「社会人」としてアイドルを楽しむスタンスのアイドル入門としては非常に正しい本だし、ハウツウ本としても良質な本です。地下アイドル/ライブアイドル/ロコドルの定義とか正直微妙な気もするのですが、ご本人が「ハロヲタ視点」「初心者視点」であるというのを明確にしているので立ち位置がはっきりわかるし、謙虚な姿勢が端々からうかがえるので、不快感はありません。現行のアイドルに特に興味もなく、ろくに知りもしないのに、「我こそはアイドルの権威なり」みたいな面で適当なことばかり言ってる輩の一億倍は好感が持てます。私は朝井リョウ氏の小説『武道館』について「実在の出来事を適当にパッチワークして並べてるだけで粗雑であり、アイドルやヲタク、運営の描写にもリアリティが感じられない。」と思っているのですが、大森氏は本書において同作を「実在の事件を上手く取り入れており全ての出来事にモデルがあって裏取りされているのかと疑うレベル。アイドルの描写にリアリティがある。」という論調で評されてます。これは、別に大森氏がハロヲタとして「我が軍」思想にのっとって我が軍である朝井氏をえこひいきしてそう評したわけではないと思うのです。在宅よりのハロヲタである朝井氏、大森氏の見てる観測範囲と、地下〜半地下ぐらいの現場を回遊してる自分の観測範囲とでは違ってきて当然。その結果、どういうものにリアリティを感じるのかとか違ってくるのも仕方ないことなんでしょうね。ただ、一つだけ大森氏に苦言を呈することがあるとするならば、大森氏は「つんくさんはおじさんなのに女子中学生の気持ちがわかって凄い!」と思われているようですが、それは大きな間違いだと思います。絶対にそれズレてます。あの人わかってないと思いますよ…。

異常者は登場しないと思いきや

 この本は全体を通して流れる謙虚な空気とわかりやすさ、絶妙なバランス感覚、登場するヲタクに異常者が全くいないので安心感がある、などの特徴によりアイドルファンの入門編としては申し分のない一冊です。ヲタクではなくてファンをつくる本ですね。だいたい大森氏自体がハロヲタを名乗るわりには電通陰謀論も言わないし、他のアイドルとちがって我が軍がとかいわないし、凄くバランスがとれていて、あくまでファンという感じ。誰ですか、私が我が軍に対して偏見だらけとか言う人は! それはさておき、表紙での研修生ヲタのコスプレみたいな姿を狂ってるとか評するゆるい人もいるかと思いますが、普段からどの現場にも頭にしゃもじでも巻きつけて大森Tを着て行ってるとかならともかく、本の出版ありき、仕事の中でのおふざけレベルでしかありません。大森氏はヲタクというよりは社会人としてバランスのとれた良識あるアイドルファンである、というのが私の感想です。
 先程、私はこの本に出てくるヲタクに異常者はいないと書きましたが間違いでした。忘れてました、最後の対談に登場するタワーレコード社長・嶺脇育夫のことを。どう考えても猫被って良識あるアイドルヲタクのふりしてるだけです。あの人はね、社会的な立場があるからごまかしてるだけで、本質的にはもっと狂ったヲタクなのです。あの人、絶対何か隠してる! 絶対悪い人! ほんと、タワー引退後にしがらみなしに本格的に狂ったヲタクとしての姿を見せてほしいものです。

<隔週金曜連載>

おすすめ書籍:『50代からのアイドル入門』大森望(本の雑誌社)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13796722/

【ロマン優光:プロフィール】

ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。少女閣下のインターナショナルの里咲りさに夢中らしい。

おすすめ書籍:「日本人の99.9%はバカ」/ロマン優光(コア新書)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバー(最新10件)はこちら
http://mensbucchi.com/rensai-bn/20160322204147 (コピペして検索窓に)


 


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