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サブカルチャー 2015.01.28(水)

初っぱなから受難続き…? NHK大河ドラマ「花燃ゆ」:ドラァグクイーン”エスムラルダ連載35

 

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第35回:初っ端から受難続き…? 大河ドラマ「花燃ゆ」

 初回視聴率が大河ドラマ史上3番目の低さとなる16.7%を記録。以後、第2話13.4%、第3話15.8%と緩やかに上昇していったものの、「25日に放送された第4話が14.4%と再び15%を割った」と報じられている、2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。昨今の「テレビ離れ」もしくは「録画率の高さ」「多チャンネル化」を反映して、民放の連ドラの「視聴率の合格ライン」はかなり下がっているのに(12%を超えれば、なんとなくOKな感じ?)、紅白といい朝ドラといい大河といい、NHKの特定の番組だけ、妙に基準を高く設定されているのも、ちょっとおかしな話よね(一方で、NHKの火曜22時台のドラマとかは、6~7%くらいでも許されてる感があるけど)。

 それにしても「花燃ゆ」。「山口県を舞台に選んだのは、安倍首相へのゴマすりだ」と批判されたり、「女性たちに見てもらうための入り口の一つとして、イケメン俳優たちをキャスティングしました」というプロデューサーさんの発言が「大河に求めてるのはそういうことじゃない」「発想が安易」「視聴者を甘く見るな」とバッシングされたり、しょっぱなから結構な受難続き……。この辺も、民放なら大目に見てもらえそうなところだけど、受信料と国や自治体からの補助金・交付金で運営されているNHKって、本当に大変。

 もっとも、「次回の大河ドラマは、吉田松陰の妹が主人公」と聞いた時は、アタシも「うわ、地味! 吉田松陰という時点でかなり地味なのに(失礼)、さらにその妹なんて……」「本当にそんなので一年間もたせられるの?」と思ったものだけど……。事前にかなりハードルを下げていたせいか、今のところ、割と楽しく観ているわ。調べたら、吉田松陰の妹(楫取美和子さん)って、起伏の多い人生を送られたみたいだし。ただ、「最初の夫とはすぐに離れ離れになるが、二番目の夫のおかげで明治維新後にいい暮らしをする」というあたりが「八重の桜」と丸かぶりなので、今後デジャヴに襲われそうな予感……。
 しかし、このところホームドラマ的な要素を盛り込んだ幕末ものの大河ドラマが増え(戦国時代ものと幕末ものを交互にやってる感じ? まるで、「津軽海峡冬景色」と「天城越え」を交互に紅白で歌っている石川さゆり先生のよう……)、逆に女性の一代記ものの朝ドラが増えているので、だんだん大河と朝ドラの境目もあいまいになってきたわね。今秋から始まる朝ドラ「あさが来た」は、まさに幕末から大正にかけての物語みたいなので、両方観ていると、頭の中でごっちゃになりそう。
 あと、大河にしろ朝ドラにしろ、最近はいろんな問題を無理矢理ヒロインに解決させる傾向が強いけど、あれってやりすぎると、ヒロインへの好感度が下がる一方なのよね。なんとなく「花燃ゆ」も、その轍を踏みそうな気配が……。

 とまあ、不安材料もいくつかある(?)「花燃ゆ」だけど、今後もしかしたら、視聴率アップを狙って、イケメン俳優たちの肌の露出も増えるかもしれない……ので、とりあえずアタシは観続けるつもり(って、結局そこかい)。井上真央ちゃんのことは、別に好きでも嫌いでもないけど(今のところソツがなさすぎて、あまりオカマ心をくすぐらない感じ)、この題材で高視聴率を獲るのって、そもそもかなり大変なことだと思うので、なんとかめげずに頑張ってほしいわ……。

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:@esmralda001

 

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