
宮台真司氏が防刃ベストを着て登壇!映画『REVOLUTION+1』上映イベントレポート

容疑者死亡報道の当日に宮台氏が登場
安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者をモデルに描いた映画『REVOLUTION+1』。映画の情報が知れ渡るや、ネトウヨ層を中心に「殺人を肯定するのか」など的外れな批判も多く寄せられた本作。国葬当日にダイジェスト版が緊急上映され物議を醸し出したが、完成版が遂に完成し、そのプレミア上映が2月1日(水)、LOFT9 Shibuyaにて行われた。
近年稀に見る問題作の完成版の上映ということで、会場は満員となったが、このイベントにはもう一つ大きなトピックがあった。上映後のトークイベントに、本作の監督足立正生氏、統一教会問題における第一人者のジャーナリスト有田芳生氏、ラッパーのダースレイダー氏に加えて、社会学者の宮台真司氏も登壇したのだ。
宮台氏といえば、昨年11月、自身が教授を務める東京都立大学にて刃物を切りつけられる被害に遭い、命に別状はなかったものの、その犯人が捕まらない状況が続いていた。
ところが、上映の当日、容疑者と見られる男の死亡が報道され、そんななか宮台氏がイベントに出演したのである。
割れんばかりの拍手の中で登壇
当初はリモート出演と発表されていた宮台氏が登壇すると会場からは大きな拍手。宮台氏は防刃ベストと防刃マフラーを身につけ登壇した。安物だと重いそうで、宮台氏は5万円の高いものを購入。この日身につけたのが2回目だという。ちなみに防刃グッズはとても暑いとのことで、宮台氏は登壇早々にベストとマフラーを脱いでいた。
トークは、足立監督が映画の舞台裏を語るだけではなく、有田氏がジャーナリスト的視点から映画における容疑者の描写がいかに的を射ていたかを語れば、宮台氏は社会学的観点から本作を語り、ダースレイダー氏は各氏の話を上手く補足し、気づけば1時間40分が経過。
映画の上映時間は1時間15分なので、上映よりもトークイベントのほうが長いという贅沢な時間が流れることとなった。
『REVOLUTION+1』は横浜、名古屋、大阪で既に上映が始まっており、2月21日にはベルリン批評家週間での上映が決定している。東京ではユーロスペースで3月11日より公開が決定。
映画を観てない輩から多くの批判を浴びせられた本作だが、「容疑者を賛美している」とする批判がまっとうなものなのか否かは、やはり実際に観て判断するしかないだろう。
文・撮影/編集部
参考リンク/映画『REVOLUTION+1』公式サイト(https://revolutionplus1.com/)
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