結婚はカネと自由を奪われる

　京王線の24歳の「ジョーカー」が電車内で乗客を襲って、17人を負傷させたり、61歳の男が大阪の心療内科クリニックに放火して、医療スタッフと患者あわせて25人を殺害したりと、日本では未婚で無職、カネのない男たちによる自爆テロ的な事件が多発しています。

　彼らの多くは社会的弱者で恵まれない自らの境遇を儚み、社会に対する恨みを募らせて犯行に及びます。格差社会にした国が悪い、まともな収入があれば自分も結婚して子供を作り、幸せな家庭を営んでいたのに、という話みたいです。だから最後に社会に復讐して死ぬのだと。

　……まったく想像力の足りない人たちです。今の時代、客観的に考えれば、男性は結婚するより、結婚しないほうが得に決まっています。結婚なんてしたら、カネも時間もすべて奪われて、もはや自分の人生とか楽しんでる余裕はなくなります。

　簡単な計算ですが、仮に1万円を持っていて外食するとしましょう。1人なら自由に1万円飲み食いできますが、奥さんと子供がいたら1人3300円しか使えません。当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、日常生活のすべてにそれが続くんですよ。時間だって、家族に合わせなければならないので、まったく自由になりません。妻帯者のほうが長生きするという話もあるようですが、自由にならない時間がいくら続いたところで意味がないでしょう。カネと時間を奪われた時点で、人生なんて終わったも同然なのです。

妻帯者の生きがいは自己暗示

　そんなこと言うと妻帯者たちは、子供の成長が楽しい、それが生きがいだからもう多くは望まない、みたいな反論をしてくるかもしれません。でもそんなのは負け犬の遠吠えです。そうでも思い込まないとやってられないから、彼らはがんばって自己暗示をかけてそう思い込んでいるだけです。

　百歩譲って子供がかわいいとしましょう。

　でもそんなの物心つくまでです。それから先はただの金食い虫。この世界に生みだして育ててやった恩も一切なかったことにされて、冷たくあしらわれるのが関の山。どう考えてもそんなもの作らないほうが賢明でしょう。

　対して未婚の男性はといえば、カネも時間もすべてが自由です。人生なんて自分ひとりならなんとでもなります。生活保護でももらって、悠々自適に暮せばいいでしょう。と言っても生活保護をもらわなくてもひとりだったら、そこそこ楽しく生きていけると思いますが。

　それなのに妻帯者を羨むなんて愚の骨頂。他人の芝生が青く見えるのかもしれませんが、むしろ幸せなのは自分のほうで、家族のいる奴らではありません。

　ジョーカーに憧れて、社会に不満を表明して無差別犯罪を起こしてる場合じゃないんです。ハッピーライフを謳歌しようではありませんか。