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社会・経済 2013.08.15(木)

歌舞伎町のウソ【前編】 雑誌の歌舞伎町特集はほとんど誇張!? 

 


 よく週刊誌やアウトロー・ゴシップ系雑誌で見る「歌舞伎町特集」。あれを見ると暴力街、エロ街にしか見えない写真が誌面を飾っている。TVニュースでは、いつも風俗店や裏カジノが摘発されている。が、歌舞伎町って今でもああいう街なの?

「ああ、アレ今はウソですよ、もうばらしちゃいますけど。かなりウソ。数年前までの写真や、取材は本当ですけどね、特に今年発売の雑誌はかなりダメです」(歌舞伎町事情通のフリーランスAさん) 

歌舞伎町を大げさに切り取るのが仕事

「歌舞伎町は名前が通っていて売りになるので、深夜に歓楽街の事件やハプニング写真を撮る専門の雑誌契約カメラマンが数人いるんです。各編集部から『いい写真撮れたら持ってきてよ』っていうことになっていて、街をウロチョロしています。歌舞伎町カメラマンは警察と独自のルートを築いていて、事件が起こるとどこからともなく情報を得て数分も経てばやってくるんですが、うち何人かはここ数年『もう歌舞伎町はダメだ』っていうのが口癖ですね」(前述・Aさん)

――なんで今はダメなんですか?

「昔なら毎日、どこかで何かが起きていた。でも最近画になる大きい事件が少ないんですよ。六本木のほうが(写真は売れないけど)まだマシだって、取材明けの早朝によくカメラマン本人から言われます。もう1つの理由は10年前くらいからの歌舞伎町粛清、数年前からのコマ劇場前再開発と不況での飲食交際費削減・家飲みブームで、0時以降特に歌舞伎町の奥まで飲み歩く人口が超激減した。今年はアベノミクスに踊らされてちょっと出歩いてはいますけど、週末とボーナスシーズン以外、深夜歌舞伎町の奥にはほぼ誰も(客は)いないですよ。ホストブームも崩壊している。街に人がいないというのによく週刊誌にある『女が外で泥酔して尻出してるようなエロい写真』が撮れますか。あれは1年に数枚程度のたまたま撮れた写真のストックか、街が元気あった頃の古いもの、あるいはメインビジュアル用の仕込み(風俗嬢・モデル)も多い」(前述・Aさん)

――「日常的にエロ」のイメージは刷り込みなんですかね。じゃあ、あのバイオレンスな警察VSチンピラ、アウトローのケンカみたいな写真ってどうなんですか。

「あれは全部が事実ですが、時期の書いてない写真には古いのがかなり混じっています。そもそも今は歌舞伎町じゅうに監視カメラもありますしヤクザの示威行為も禁じられてます。屋外ではそうそう揉められない。今バイオレンスな写真は、過去の歌舞伎町カメラマンの写真集に頼らないと特集にまとめられないレベルなんです。あと最近よく『ヤクザに変わって黒人の無法者が…』みたいな記事ありますけど、あれは暴対法の関係でヤクザの現在をおおっぴらに扱えないメディアが代わりとして採り上げてるだけ。黒人客引きが案内する店舗の多くが、ボッタクリや昏睡強盗などで法律守ってないのは事実ですけどね」(前述・Aさん)

――危ない写真が撮れないくらい、歌舞伎町は安全になった?

「安全度が高くなったとは思いますが、安全ではないですね。(あちら系の)事務所が歌舞伎町から減ったといって区や警察、歌舞伎町るねっさんす関係者が喜んでも、街の景気が悪いから減っただけであって、繁華街のよく通る道に事務所がある現実を見て言えと」(前述・Aさん)

>>【後編】歌舞伎町を舞台にした映画はホンモノではない

(文・編集部)

写真:今は無きコマ劇場 写真提供:東京デート 


 



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