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社会・経済 2013.03.27(水)

ホリエモン仮釈放で再度放送された収監前の映像になぜか「ひろゆき」が映っている理由

 

▲超やせたホリエモン(twitterプロフィール写真より)

元2ちゃんねる管理人の「ひろゆき」とホリエモンは旧知の仲で、一緒に本を出しているし(集英社刊『なんかヘンだよね…』)、周囲からも「親友」といわれてしまうほどだが、なぜ収監前のTV映像や、新聞写真では「ひろゆき」が「ホリエモンの隣」なのだろうか。ニコニコ動画での番組つながりでしょ? とかと思う人が大半かと思うが、実はそれよりももっと昔から、深い縁があったのだ。

ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」

(『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』集英社刊 Amazonより)

「ひろゆき」のいた会社や元々「ひろゆき」開発のサービスが「ライブドア」の手に渡ったことでホリエモンとの付き合いが出来ていく

「ひろゆき」はかなり昔の一時期「プロジー」という会社に所属していて、その会社がライブドア(当時はオン・ザ・エッジ)に買収される。その時売却益を得た当時のプロジーの代表は、一時期「ライブドアの株主で宇宙に行く」といっては、平成18年頃はTVニュース等で一時期よく報道されていたが、最終的に健康上の理由で旅行を却下された、投資家・経営者の榎本大輔氏である。同社の代表的なソフトはCroneCDやNeroなどの、外国製のCDライティングソフトの日本版などであったが、いわゆる当時のネットUGシーンを率いていたとも言われる榎本氏との付き合いが、そのままライブドアとの関係を深くしていくことになる。といっても、間にはいる榎本氏と「ひろゆき」の付き合いは「(榎本さんに)おごってもらいに行く」程度のものであったようだが。

またその後、「ひろゆき」が開発に噛んでいた、2ちゃんねる風のレンタルBBSであった『JBBS』は(途中から運営が譲渡され『JBBSしたらば』として経営は他者が行なっている)、運営会社が当時1億円でライブドアに売却、最終的に『livedoorしたらば』になったりなど(この作業自体にはひろゆきは噛んでいないかもしれないが)、直接的なお金の流れではないものの、間接的にはやはりこれらのライブドアとの付き合いが、ホリエモンとの関係を深くすることにはなっているのだ。

2人ともWebサービスにたけていて、メインでやっていたサービスを離れている
ちょっと似ている境遇がある 

ああみえて「ひろゆき」はWebサービスに関してはユーザー心理をよく理解しており、『2ちゃんねる』もそうだがその後の『ニコニコ動画』に関しても成功に導いている。どちらのサービスも、ユーザーによる生成メディアだが「事件」やシステム上の「不具合」があったとしても、ユーザーを守る施策による自由な空間の生成、ユーザーによる意見の吸い上げ、管理の一部にユーザーを絡ませるなど、基本的に上手く人へあらゆることを任せながらも随所に象徴・ひきしめ的な「ひろゆきからのメッセージ」を入れることで柔軟な統治をするなど、Web運営上には学ぶべき所もあり、それらが評価されてか企業コンサルタントも多く手がけていた時期もある。一方、ものすごい遅刻癖や、ネットゲームでは徹夜する等の、社会性の無さも持ちあわせ、なぜか憎めない存在。最近は、資本関係の入れ替わりもあってか、ドワンゴ傘下にある『ニコニコ動画』のニワンゴ社の取締役を離れている。それより以前に『2ちゃんねる』もシンガポール法人に移管され、形の上では手放している。

そしてホリエモンのプロフィールも一部だけを切り取ると、実に「ひろゆき」に似てくる。彼は経営者ではあるが、実は元々はWeb技術者でもあり、Parlプログラマでもある。ライブドア以前のオン・ザ・エッヂ時代に「競馬最強の法則」や「ZAKZAK」などのWebサイトを受注していたと言っていたことがある。ライブドア以降も野球買収の時でわかるかと思うが、実はユーザー心理をつかむのが上手い。正直、ライブドアが拡大展開していた時期は、スピード重視の結果、他社に似せて作っただけのサービスに不具合が多かったり、サポートもなっていなかったが、株価時価総額重視、積極的なM&A(買収)で投資家の支持があった他、ユーザーフレンドリーさをアピールすることで一般ユーザーからも幅広く支持を集めていた。社長自体がユーザーサポートとして機能していたし、結果としてはそんな危うい糸でつないでいるその間にも優秀な技術者が集まり、育ったので、後期にはかなりサービスもまともになっている。2006年にホリエモンが逮捕された際も「ライブドアのサーバはオチなかった」というので、「ライブドア・データホテル(当時のサーバ運用データセンター。現データホテル)」が逆に評価される結果を産んでいる。だらしない点としてはTシャツスタイルを貫き、酒飲みでグルメで、太りがちな点であるが、それだけ人と会う機会を多く持っていたので、情報の吸い上げもすさまじかったし、Tシャツで成功するというのはシリコンバレーリスペクト的な雰囲気もあり、また貧困なユーザーにも夢をもたせるものであったが。

その後ライブドアは上場廃止、ホリモンは会社の籍を追われ、裁判の間一時、メディア露出するも収監される。コンプライアンスを軸とした組織改編・各種事業売却等も行われ、現在のライブドアは当時とは別法人で、韓国NHN(NAVER)の傘下日本企業であるNHN Japanに売却統合され、ホリエモンとは付き合いがなくなっている。NHN Japanは元々の柱の「Hangame」の他、やっと「LINE」と「NAVERまとめ」で成功が出たが、韓国では検索エンジンで圧倒的なシェアを持つNAVER(NHN)といえど、日本法人を採算に乗せるまでにはとてつもない年月がかかっている。成功への道筋としては割安だったライブドアポータルのページビュー数と技術者を買ったということだろう。

話がそれたが、こういった運営手法から実力まで似ている面の多い2人が仲良くならないわけがないわけで、ホリエモンにとっては周囲の人が金で近寄ってくるなかで、「ひろゆき」はそうでないという部分の臭覚を感じ取っていたのではないだろうか。

「ひろゆき」は『揉め事大好き』。揉め事を見に来ましたよっていうオチ?

ただここでひとつ。「ひろゆき」の性格として「揉め事が大好き」というのがある。

世間を動かしていたライブドアの一連の騒動が目の前で展開しているのだから、関わらないはずがないというところなのかもしれない。すでにその頃はニコニコ動画をメインにしていた「ひろゆき」だったが、当時彼の見るホリモン感は「頭がよいが、時々使う方向が間違っている」「面白いおっちゃん」と完全に友達を評する感じであった(ニコニコ動画「緊急特番!堀江貴文とは何者だったのか?」より)。ぶっちゃけ、仲がよくなかったら失礼なレベルの評だ。

2011年6月の、ホリエモンの収監日、有志が作成した「GO TO JAIL」+企業名(ライブドア以上に粉飾決算と言われているのにつかまらない会社一覧粉飾金額を併記したもの。TVを通してだけ見た人は単にTシャツについた「スポンサー」だと思ってしまったろう。)そのTシャツを一緒にきてホリエモンのすぐとなりに立ったのは、ほかでもない「ひろゆき」だった。

これは収監前にホリエモンがモヒカンにする所をホリエモンの自室で同席しニコニコ動画で流したりしていたこともあるが、単純にイベントとして面白いから参加してみましたというところだと思う。こういう皮肉のあるTシャツを着ながらその場にいるということでの、メッセージ性を強めていることも結果としてはあるが、多分狙っていない。

いままでも「ひろゆき」はは自分が興味を強くもった物以外では露出してこなかった、という所もあるので、実のところは「仲のいいおっさんが収監されるイベントを見に来ましたー」というオチなのだろう。

(文:編集部)


 


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