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サブカルチャー

マリー・クワントと佐々木教、貴重なるミニスカ写真の世界

2023.01.27(金)


大盛況のマリー・クワント展

 イギリスのファッションデザイナーである、マリー・クワント。1960年代の若者カルチャー「スウィンギング・ロンドン」を牽引し、西洋の伝統や階級文化に縛られた旧来的な価値観とは異なる、若々しさや躍動感にあふれるデザインを世に送り出した。ミニスカートやタイツなど、今日当たり前になっているファッションアイテムを広く浸透させたことで知られている。

 そんなマリー・クワントの業績を回願する「マリー・クワント展」が今、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催され、大盛況のまま幕を閉じようとしている。

「マリー・クワント展」
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_maryquant/
○Bunkamuraザ・ミュージアム
○2022年11月26日〜2023年1月29日、10:00~18:00(金・土は~21:00)

「マリー・クワント展」を訪れ、世界の常識を塗り替えたデザインの魅力を味わうのも有意義だが、本稿はそこから歩を進め、ミニスカートブーム真っ盛りだった時代の日本にフォーカスを当てたい。

 マリー・クワントが世界を相手に旋風を巻き起こした1960年代の後半、彼女のデザインしたミニスカートをまとい、その魅力を発信したモデル・ツイッギーが日本に来日した1967年に、ここ日本はミニスカートブームの絶頂を迎えていた。

 若い女性たちはこぞってミニスカートをまとい生足で街を闊歩。露出を厭わぬ新たな文化の到来に男たちは鼻の下を伸ばしきっていた。

時代の寵児・佐々木教のミニスカ写真

 そんな時代を縦横無尽に泳ぎ回っていたのが、カメラマンの佐々木教。エロカメラマンである。本サイトの過去記事「あなたは伝説のナンパ師、佐々木教を知っているか」にもあるように、路上ナンパの達人であった佐々木教はこの頃ミニスカート姿で上野公園の界隈を歩く若い女性らのスナップ写真を多く残している。

「上野公園はミニスカ娘で埋まっていた」…と当時を知る者は語るが、佐々木教のスナップ写真は見事、時代の熱い空気を活写している。マリー・クワントの提示した斬新なデザインは海を超え、ついに日本でミニスカ写真として実を結んだのである。

 余談だが、佐々木教の写真には、ターゲットにしたミニスカート女子との距離を縮めることばかりに執着したからなのか、不忍池の淵を歩くグループの姿など、広い画角の写真は一枚も存在しない。

文/編集部
写真/マリー・クワント展ポスター、1960年代後半のミニスカート女性たち(撮影/佐々木教)


 


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