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れいわ新選組にモヤモヤ:ロマン優光連載230

2023.01.20(金)


ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第230回 れいわ新選組にモヤモヤ

 病気で休職中だった水道橋博士が参議院議員を辞職。所属政党・れいわ新選組の山本太郎代表は、博士が残した5年半の任期を比例名簿で落選した5人で交代につとめるという「れいわローテーション」なる方針を発表したのだが、法には反してないとはいえ変な感じがして、ほんとモヤモヤする。変な感じというか、「それはないだろう…」という。

 党としてみれば、各人に経験をつませることもできるし、元参議院議員の肩書きの人間は増えるし、政策的な実績もつけることができるかもしれないわけで、基本的に良いことだらけだとは思う。そうは思うのだけど、それを許すことで結果的に悪いことが起きる気しかしない。

 例えば、まともに政治に関わる気がない、議員報酬やネットを使ったビジネスのための話題作りが目的の政党がこれにヒントを得て、計画的に有名人候補を比例で立たせて議席を獲得した後に辞職させ、交代でおもしろ議員を国会に送り込み続けて話題作りをするようなことも起こりかねない。 

 れいわ新選組という政党は、政策に対する支持・不支持はさておき国政にちゃんと向かい合おうとはしている政党ではある。民主主義を基本に据えたリベラル・革新政党というわけではなくポピュリズムを利用した違う何かだとは思ってはいるが、人々のためになりたいとは思っていそうだし、政治的な理念もあるだろう。さすがに、制度の盲点をついたグッドアイディアぐらいには思っていても、何かをめちゃくちゃにしてやろうと計画したということはないのではないか。 

 ただ、悪意があろうがなかろうが、意図的であろうがなかろうが、常識とか良識といった不文律のものに支えられて成立しているものは、一度それが破られれば、なしくずし的に崩壊してしまいかねない。

 良い目的でやろうが、悪い目的でやろうが、実際に起こる事象が一緒ならば結局は同じことで、れいわ新選組がやっていいことならば、他の政党がやっていいということだ。そこを考えないと社会がめちゃくちゃになる手助けをしているだけなのではないだろうか。

 それに、順番が回ってきた人間の中に、議員を辞職しないというものが現れたらどうするのだろう。今は一枚岩かも知れないが、これから何があるかはわからない。そういうことまで考えた上での発言とは思えず、思いつき感が拭えない。 

 この制度を支持するのは、ほとんどれいわ支持者だけではないだろうか。世の中のたいていの人は奇をてらったように感じるものは印象で忌避しがちなわけで、細かく検討する以前にひかれると思う。

立憲民主党もヤバい……

 しかし、支持者に認めてもらえるなら、まだいいかもしれない。立憲民主党が日本維新の会の共闘であからさまに支持率を低下させているのよりはある意味マシだろう。数合わせのつもりだろうが、支持率を下げてたら仕方がない。維新側だって、リベラル・左派を仮想敵にしている層に目配せ(維新は本質的には保守政党ではなく、ポピュリズムを利用した新自由主義っぽい何かだと思っている)してやってきたのに、立憲と共闘とか言い出したら、やっぱり人気が下がるのでは。

 乃木神社に行こうがどうしようが、別に保守層・反リベラル層から支持されたり信頼されたりするようなこともないだろうし、元からの支持者からはそっぽ向かれるし、何がしたいのかよくわからないが、野党第一党としての歴史は終わりそうだというのはわかる気がする。

 れいわ新選組、維新、龍馬プロジェクトから生まれた参政党のように、幕末イメージを使う政党は警戒すべきだというのが持論なのだが、もし立憲民主党が割れるようなことがあるならば、泉代表側に幕末っぽい名前の政党名にしてもらえると持論が強化されるので、そうしてくださるとありがたいです。

(隔週金曜連載)

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ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。twitter:@punkuboizz

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