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「ダンバイン2」がトレンドワードに! その意外な理由は?

2023.01.19(木)


Twitterのトレンドに現れた「ダンバイン2」

 ある晴れた日、日本はオタクのざわめきに包まれていた。

 なぜか。それは、Twitterのトレンドワードに、「ダンバイン2」の文字が現れたからだ。

 80年代前半に放映されたテレビアニメ『聖戦士ダンバイン』。その続編がついに! と、興奮するオタクたち。昨年には、ガンダム随一のクソ回との呼び声が高かった「ククルス・ドアンの島」が映画化されるというなかなかの奇跡もおきたのだから、『聖戦士ダンバイン』の続編が作られてもおかしくない。しかも今年は『聖戦士ダンバイン』放映開始から40周年という記念すべき年ーーしかし、そんなオタクの期待は脆くも崩れ落ちた。

 この「ダンバイン2」とは、パチンコ台の話なのである。

 検索してみると、落胆の声より、当然新台の話だろうとこれをすんなり受け入れているパチンコ好きが多い模様。パチンコ台の初代ダンバインは2015年にホールに導入された。いまや『聖戦士ダンバイン』は富野アニメではなく、パチンコ台としての認知度のほうが高いのかもしれない。

そもそも『聖戦士ダンバイン』とは?

 そんなパチンカー向けの博打コンテンツ『聖戦士ダンバイン』も、かつてはセンセーショナルなアニメであった。

 軽く説明しよう。

『聖戦士ダンバイン』はガンダムの監督として知られる富野由悠季が総監督を務めるアニメで、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』の間に作られたロボットアニメ群のひとつ。

「バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである」のナレーションで始まるこの作品は、異世界バイストン・ウェルを舞台とするロボットアニメで、当時としては異色なファンタジー路線(言うならば〝早すぎた異世界転生モノ〟であり、今、再評価の兆しがあってもおかしくない)。とはいえ、このファンタジー路線は当時の視聴者には到底受け入れられるものではないと悟った富野は、早々に物語の舞台を地上世界に移し、いつも通りのロボット大戦モノに戻したのだが。

 また、物語のオチは「いかにも〝皆殺しの富野〟らしい鬱ラスト」と言われがち。しかし、これはなかなかわかりづらい。

 最終話「チャム・ファウ」で、シーラ女王の「バイストン・ウェルに帰還します!」との掛け声とともにオーラ・ロードが開放されて、光に包まれて消滅。これが、オタクの脳では全滅って解釈になっているようだが、本当にそうなら、アニメとしてヘタクソすぎる。それは死んでいるわけではないだろ。バイストン・ウェルに戻るっつってんだから。

アニメ制作とパチンコマネー

 ではアニメ版の続編「ダンバイン2」が作られる可能性はゼロなのだろうか……?

 実は、1988年にOVAとして『聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine』という、『聖戦士ダンバイン』の後日談のアニメが作られている。が、内容がつまらなすぎて、なかったことにされている(監督が富野でもない)。

 さらに富野由悠季が1986年から1992年にかけて雑誌『野性時代』で連載したファンタジー小説『オーラバトラー戦記』という作品がある。これは、『聖戦士ダンバイン』をもとにしている。少なくとも、続編が作りやすそうな条件は整っているのだ。

 また、最近は、往年のアニメ作品がパチンコ台に成り下がることで得た版権料こそが、アニメ制作の生命線になっている例もある(例えばエヴァンゲリオンがそうだと言われている)。サンライズはパチンコマネーなんてアテにしてないかもしれないが、たとえそうだったとしても時代の流れ的に仕方がない話。悲しいかな、これが現実なのよね。

 現実世界での『聖戦士ダンバイン』の魂は、バイストン・ウェルではなくパチンコ台のほうに転生して、今も生き続けているのだ…。

文/づぼらや英二
写真/「聖戦士ダンバインI BGM集」(キングレコード)パッケージ


 


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