. 23本目・『不良番長一網打尽』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載49 - ブッチNEWS(ブッチニュース)

エンタメ・サブカル・生活情報のニュースサイト

ブッチNEWS

PC表示はこちら 連載バックナンバーは(外部)






[PR]


サブカルチャー

23本目・『不良番長一網打尽』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載49

2023.01.13(金)


杉作J太郎の
DVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画

23本目・『不良番長一網打尽』

 世の中、いろんな映画がある。
 あって、いい。
 マジメでシリアスな映画。
 難解で芸術的な映画。
 出てくる俳優を美しく、かわいく、かっこよく撮る映画。
 性的興奮を催す映画。下半身の血流をよくするという意味では健康映画かもしれない。
 爆笑の連続映画。笑いは健康にいいらしいね。
 涙がちょちょぎれる映画。これも体内の老廃物を排出する意味で健康映画だろう。
 ホラー映画。夜、便所に行くのが怖くなる。それはいけない。
 ま、いろんな映画がある。
 あって、いい。
 どのタイプの映画が優れているということはない。

 さて。
 東映東京撮影所が全16作をリリースした梅宮辰夫兄ぃ主演の不良番長シリーズ。
 敗戦から四半世紀がすぎ、復興をとげた社会ではあったがそうなるとそうなったで世の中なんか息苦しい。学歴社会に出世競争。住宅ローンに積立貯金。すべてをぶち壊したい気持ちになったり、鯱張った社会から脱出したくなってくる。そのムードがこのシリーズに突如発生。最初の数作はウェルメイドな不良性感度啓発映画であったがじょじょにじょじょに型破りになっていく。
 それを後に私は映画破壊活動と呼んだ。
 いわば自由律俳句のようなものである。
 定型や思い込み、過去の成功体験を捨てたところに新しい、大きく息を吸い込めるような、新世界の新体験が待っているのではないだろうか。たとえそれが破滅に向かうものであったとしても。燃え尽きる魂の色は鮮やかなはずである。
 ま、当時の東映はほとんどが二本立てで、メインの一本に比べてもう一本のほうは自由度が高かった。前回紹介した『最も危険な遊戯』も添え付け。もう一本のほうの映画だった。
 シリーズを立ち上げた野田幸男監督と、五作目から参加した内藤誠監督がコツコツ作り続けその第15作目。ラス前です。『不良番長一網打尽』。

 いろんな映画があっていい。
 この映画、オープニングタイトルのソウルナンバー、そのシャウトから間髪入れずにスタートするのが特別出演B・B・Sのステージ。シュープリームスみたいな雰囲気の女性三人組です。
 曲は『恋のチャンス』。
 作詩、橋本淳。
 作曲、編曲、筒美京平。
 この映像が最高にかっこいいです。
 映像と曲が最高にしびれます。
 1分12秒。B・B・Sしか出ません。
 全部で90分を切る短い映画の1分12秒。
 いろんな映画があっていい。
 なければ棚の意味がない。 

『不良番長一網打尽』(1972年・東映東京)
出演/梅宮辰夫、ひし美ゆり子、真理アンヌ、藤竜也、鈴木やすし、久保浩、安岡力也、岡崎徹、車英二、工藤正見、内田朝雄、京唄子、鳳啓助、由利徹、大泉滉、藤江リカ、小林千枝、室田日出男、堀田真三、八名信夫、大下哲矢、佐藤晟也、誠直也、団巌、花田達、土山登士幸、久地明、清水照夫、須賀良、三浦忍、山田甲一、比良元高、高月忠、亀井和子、渡瀬恒彦(特別出演)、福富太郎(特別出演)、安斉慶子(特別出演)、B・B・S(特別出演)、山城新伍
企画/吉田達
脚本/松本功、山本英明
撮影/山沢義一
録音/小松忠之
照明/川崎保之丞
美術/北川弘
編集/田中修
助監督/小平裕
擬斗/日尾孝司
音楽/八木正生
衣裳デザイン/安斉慶子
監督/野田幸男

<隔週金曜日掲載>
画像:上記作品 ポスター

記事バックナンバー:https://wp.me/p95UoP-ik

杉作J太郎(杉作J太狼XE) twitterアカウント

https://twitter.com/otokonohakaba

杉作J太狼XE監督作品 映画「チョコレートデリンジャー」twitterアカウント
https://twitter.com/choco_derri2017

・雑誌、実話BUNKA超タブー(隔月刊/偶数月2日発売)でコラム「熱盛サウナおやじの伝言」連載中! (電子書籍版や一部定額読み放題サイトでバックナンバーもお読みいただけます ※2022年10月号のみ休載)
・杉作J太郎個人のtwitterアカウントから、スペース配信(音声配信)が行われることがあります。フォローしてね!

【著者最新刊のお知らせ】
よるひるプロから「杉作J太郎詩集」が発売されました。よるのひるね店頭、中野・タコシェ、新宿紀伊國屋書店本店、神田三省堂、池袋ジュンク堂、池袋三省堂、松山市モア・ミュージックなどでも店頭販売予定です(在庫切れの場合はご容赦ください)。また、一般書店からも書名と版元を伝えて「地方・小出版流通センター経由で」と言えば取り寄せが可能です。なお通販は「よるのひるね」のBASE通販サイトで。なお、楽天ブックスやamazonにも取扱あり。
https://yorunohirune.base.shop/
https://books.rakuten.co.jp/rb/17001939/

【ラジオのお知らせ】
週に4回!! 愛媛・南海放送ラジオで「杉作J太郎のファニーナイト」放送中。火・水・木/19:00~21:30, 土/21:00~23:00。アプリ「radiko」のプレミアム会員(税込385円)なら日本全国でOK、タイムシフト(あとから聴くこと)もできちゃう! ラジオの未来のためにもみんな聴いてね!

◎ラジコプレミアム詳細:http://radiko.jp/rg/premium/
◎番組詳細:https://www.rnb.co.jp/radio/j-taro7/
◎番組twitter:https://twitter.com/jtaro_night

【杉作J太郎サミット(配信)】
多くの文人、放浪の人も愛した松山の地に集い、まだ誰も知らない明日を探す。
視聴チケットはリンク先で発売。次回は12月26日(月)開催に決定!※アーカイブ視聴あり。

★杉作J太郎サミットオンラインチケットはこちらから。
https://blog.rnb.co.jp/matsuyamasummit/

【杉作先生のLINEスタンプ】
「動く!杉作J太郎のあなたに捧げるスタンプ」

https://store.line.me/stickershop/product/1293340

※動かないほうがいいという方はこちら。
「杉作J太郎の あなたの笑顔が見たいスタンプ」
https://store.line.me/stickershop/product/1295630

【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

【おすすめ書籍】「東映実録バイオレンス 浪漫アルバム」(徳間書店)【全国書店・ネット書店で発売中】杉作J太郎・植地毅 著
https://books.rakuten.co.jp/rb/15332613/


 


スポンサーリンク

 
■更新情報をいち早く通知するブッチNEWSメールマガジン




Powered by Vivvo CMS v4.6