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14本目・『恐怖のメロディ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載39

2022.08.26(金)


杉作J太郎の
DVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画

14本目・『恐怖のメロディ』

 主人公はラジオのディスクジョッキー。
 演じるのはクリント・イーストウッド。
 初監督作品である。
 西部劇や刑事の印象が強い。それも無口で非情。
 だが自分自身で監督、主演した第1作はラジオのディスクジョッキーだった。
 ま、びっくりする。
 やはり俳優はあくまでも役を演じているのであってその見た雰囲気や印象がその人の性質でも人柄でもない。兇悪な悪者を演じている人や手当たり次第の色魔、色悪を演じている人が実際にそうした人であることはない。というか、因果関係がない。松方弘樹さんも実生活では一度も脱獄していない。むしろ自分とかけ離れた存在を演じることが役者はたのしいのではないか。
 たくさんの俳優さんと知り合ったり仕事したり話を聞いたりしてきたが、ほんと、演じてる役柄と同じであるということはまったくない。態度が違う。話し方からして違う。なにからなにまでまったく違うと言っていい。
 不幸な役が似合う女性が超陽気で驚いたり、豪快な男性がおとなしかったりする。
 では自分で監督主演をすればそれは実像かというとそれも違う。やってみたい役、展開したい物語、表現したいテーマ、それだけの話だ。ここでもやはり演じてはいるのだ。
 とはいえ。
 趣味は出る。
 嗜好は出る。
 クリント・イーストウッドがラジオが好きなことは間違いなさそう。
 詩も好きみたいだ。
 音楽もかなり好きだ。映画の後半でジャズフェスティバルに出かけるが別の映画になったのかと思うくらいドキュメントタッチになる。ほんもののミュージシャンの貴重な映像、演奏もある。かなりある。歴史的映像と言える。
 後々たくさんの映画を監督する未来をクリント・イーストウッドはまだ知らないから好きなものを描いたはずだ。
 舞台はカリフォルニア。
 海沿いのリラックスムード満点のラジオ局でクリント・イーストウッドはディスクジョッキーをしている。
 詩と音楽の番組。かなりの人気番組のようだ。事件発生後に登場する刑事も聴いていた。
 私もカリフォルニア同様、夕日が海に沈む町でラジオのディスクジョッキーをしていて詩人である。設定は近いがなにかが違う。決定的にまったく違う。それはやはり、ラジオが流行の最前線、大人気だった時代のディスクジョッキーと、インターネットが最前線、大人気の現代のラジオディスクジョッキーの違いだろう。卑下するつもりもないがまったくもてない。年齢的な問題もあるだろう。考えると暗くなってきますが、ま、頑張ります。いまだったらユーチューバーが主人公だったらこんな話になるかもしれない。このへんの暗い話はまたの機会にします。
 西部劇やダーティハリーでは非情で無口だったクリント・イーストウッドがしゃべりまくるのだからこの時点で目新しい。集客、話題など考えての題材だった部分も当然ある。監督第1作からここも秀逸と言える。
 丸山昇一先生が松山にいらした際、松田優作さんもラジオが好きだったと伺った。松田優作さんがディスクジョッキーでしゃべりまくる映画があったらやはり話題になっただろう。
 この映画『恐怖のメロディ』は原題が『Play Misty for Me』、ミスティを私にかけて、だ。
 クリント・イーストウッド演じるディスクジョッキーにミスティをいつもリクエストする女性がいる。この女性も主役。加害者だが。犯人側ではあるが主役である。
 ディスクジョッキーは被害者だがそもそもの原因はディスクジョッキー側にある。最初は加害者かもしれない。加害者と被害者が入れ替わる。たいへん恐ろしい。恐怖だ。
 つまりは恋愛のトラブルである。
 ジェシカ・ウォルター演じる女性がたいへん恐ろしい。異常性と攻撃性に満ちていてまさに人間凶器だ。
 この人は『刑事コロンボ/愛情の計算』に特別出演してた。そのときは素敵だった。きれいでかわいい。性格も慎重で思慮深くすてきだった。
 今回、この原稿を書くためにあらためて見比べてみたら顔や姿勢は同じなのだが表情がまったく違う。別人といっていいぐらい違う。
 映画の話と離れるが、やはり人間、表情は大きい。
 写真ではかっこよくても会ってみたらつまらない人はたくさんいる。
 その逆もある。
 そこ。目指していこうではあーりませんか。

『恐怖のメロディ』(1971年/ユニバーサル・ピクチャーズ)
出演/クリント・イーストウッド、ジェシカ・ウォルター、ドナ・ミルズ、ジョン・ラーチ、クラリス・テイラー、ジェームズ・マクイーチン、ドン・シーゲル
監督/クリント・イーストウッド
脚本/ジョー・ヘイムズ、ディーン・リーズナー
撮影/ブルース・サーティース
音楽/ディー・バートン
製作/ロバート・デイリー

<隔週金曜日掲載>

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【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

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