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13本目・『プラトーン』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載38

2022.08.12(金)


杉作J太郎の
DVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画

13本目・『プラトーン』

 ベトナム戦争を描いた映画である。
 戦争の悲惨、無情、残酷、理不尽、恐怖を描いた映画である。
 青春映画のように見える瞬間もあるがチャーリー・シーンのまっすぐな眼差しが影響している。もちろん観客を本編に誘う装置でもある。
 この映画にはおびただしい数の人間が出てくる。が、超重要人物は三人だ。
 役名ではなく俳優名で記すことを許してほしい。
 チャーリー・シーン。新人の兵士だ。毎日の暮らしに退屈と無価値を感じ、なにか燃えるものを求めて、新しい自分と出会いたくて戦場に飛び込んだ。
 ウィレム・デフォー。いい先輩だ。基本、リラックスしている。不良性感度抜群。欲がないかんじ。
 トム・べレンジャー。悪い先輩。正しいことをしているつもりだから始末に負えない。出世欲、名誉欲が強そう。
 いろんなことが描かれるが人間の構図は簡単だ。
 トム・べレンジャーのあまりにも非人情な行為にウィレム・デフォーが怒りが爆発する。いつもは野外フェスにひとりで来て(友達や彼女同伴ではなく、という意味)ぶらぶら、へらへらしているやつみたいな風情があるが芯はある。言いたいときには言うぜ!
 だが、それで「はい、そうですか」となるトム・べレンジャーではない。ふざけるなよ、てめえ、いつかぶっ殺してやる、みたいな表情になる。もはや臨戦態勢だ。おとなどうしの激しいぶつかりあいを目の前にして、子供みたいなチャーリー・シーンになにかできることはあるのだろうか……。
 戦争ほど無意味なものはない。
 この映画は力強く。明解に説いている。
 ベトナムの民間人、べトコン(民兵)のひとりひとりに対してなんの怒りも恨みも攻撃理由もない。そもそも知らない人たちである。
 憎むべき悪辣な人間は仲間の中にいる。列を組んでる仲間の中にいやなやつがいる。自分が生き延びるために平気で仲間を売るやつだ。私たちの現実社会にもいる。どこの職場にもたいていいる。
 敵は外にいない。
 結局、チャーリー・シーン、トム・べレンジャーは命のやり取りをしなければならなくなる。哀れなのはウィレム・デフォーだ。戦場が恐ろしいのは背中から弾が飛んでくることである。
 私は20代、旅行かばんにプラトーンのシールを貼っていた。
 どこかでもらったのか。
 なにかの付録だったのか。
 両膝を地面につけた人間が大きく両手を上に伸ばしている姿。それを型取りしてシールになっていた。縦横15センチぐらいあっただろうか。
 ウィレム・デフォーである。
 気に入っていたが、しばらく見てない。剥がした覚えはないのでかばんごとどこかにあるかもしれないし、引っ越しのときに捨てたのかもしれない。
 ウィレム・デフォーはまだ元気である。
 顔はしわしわになったがチャーミングな笑顔は変わらない。いや、パワーアップしている!
 トム・べレンジャーも元気である。秋元才加さんと共演していた。雰囲気まだまだある。
 チャーリー・シーンは金持ちキャラクターで大人気だったが2016年、破産した。それも予定に入っていたかもしれない。

『プラトーン』(1986年/オライオン・ピクチャーズ)
出演/ウィレム・デフォー、トム・ベレンジャー、チャーリー・シーン、フォレスト・ウィテカー、ケヴィン・ディロン、ジョニー・デップ
監督、脚本/オリバー・ストーン
撮影/ロバート・リチャードソン
音楽/ジョルジュ・ドルリュー

<隔週金曜日掲載>

記事バックナンバー:https://wp.me/p95UoP-ik

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【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

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