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9本目『怪奇!幽霊スナック殴り込み』その7:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載21

2021.12.17(金)


杉作J太郎の
DVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画

9本目その7・『怪奇!幽霊スナック殴り込み』

 門田さんとの出会いはその数年前に遡る。
 ちなみに門田さんは出版事業も手掛けている。「よるひるプロ」という出版社である。初山滋先生、長尾みのる先生、後藤友香先生、チムニー先生、チムニー先生が所属する雑芸レビュー団・デリシャスウィートス、牧美也子先生、田中小実昌先生の本を出版されている。定期刊行物があるわけではない。出したい本があるときだけ作動する出版社だ。
 素敵な書籍を出していることに私は一目も二目も置いていた。そしてそこから本を出されている人に羨望、というか、ま、そのとおりでうらやましさを感じていた。マニアックというのとは違う。なんて言えばいいか。
 小さなローソクに。ケーキに立てて、ふーっと息を吹いて消す、あの小さな、色の付いた、赤や緑の小さくて細いローソク。
 あのローソクに灯った炎を。消えないように、消さないように、手のひらで包むように。そんな愛し方。本、書籍、絵本。小説、漫画、画集。そうした本をたいせつにたいせつに愛しむような。そんな世界を私は「よるひるプロ」の本に対して感じていた。
 最初の出会いは漫画雑誌「アックス」の青林工藝舎。その関連の催しであった。なんだかは思い出せない。その後、何度か青林工藝舎関連で会った。ずばり青林工藝舎で会ったこともあるような。それもそのはず、その頃、門田さんは青林工藝舎の営業の仕事をしていた。青林工藝舎の社員ではなく、書店に青林工藝舎の本をセールスする仕事を契約で請け負っていた。たしかそうだ。挨拶する程度だった。
 そんなある日の平日の午後。
 世の中にはいろんな時間帯の仕事もあれば、人それぞれいろいろな生活スタイルがあるから別に平日の午後、ぶらぶらしていても恥じることはない。小売、飲食、サービスなど、世間で言う土曜日曜が忙しい仕事は世の中にいくらでもある。
 午後2時3時だったと思う。私は新宿の紀伊國屋書店で女性芸能人の写真集を買った。その瞬間、私の肉眼が見て、脳が判断した。少し離れたところにいて、いま、目があった人。知っている人だ!
 平日の午後にかなりいい歳したおっさんが(本人の気持ちとしては30歳に設定されている。それ以上、歳はとらないようにしている)女性芸能人の写真集を買う。それがどうしたという気持ちはある。が、その人が青林工藝舎の営業の仕事をしている門田さんだと脳が辿り着いた瞬間、やはり私は私を恥じた。
 門田さんはおそらく営業の仕事で紀伊國屋書店に来ているのだ。それにひきかえ自分はどうだ。ぶらぶらしながらどうしても欲しかったわけでもない有名な女性芸能人の写真集を買っている。
 あまりのばつの悪さに私は門田さんをお茶に誘った。私が奢りますと言ったかもしれないが言ってないかもしれない。とにかくばつが悪くてお茶に誘った。門田さんは私がなんの本を買ったかまでは認識していなかった。なんだ、そうだったのかと思った時には遅かった。袋の大きさ、厚みなどから中に入っているのが写真集であることは喫茶店で同席することによりわかってしまった。
 この写真集はどうしても欲しいというわけでもないんですよ、みたいな話を皮切りに、いろいろ話なをした。
 その話の中で門田さんが阿佐ヶ谷で喫茶店をしていることを知った。
 その頃、私は店を探していた。
 映画『怪奇!幽霊スナック殴り込み』の撮影させてもらう店を探していた。脚本はもうほとんど出来上がっていた。配役も決めての決定稿の段階であった。が、肝心の舞台となるスナックはどこで撮るか未定だった。セットを組むお金なんかない。どこかのスナック、飲み屋、喫茶店、食堂、それらしく見える店を探していたのだがなかなかイメージにあう店がなかった。
 今度、いちど見に行っていいですかと言ったのか、言わずに訪ねたのか。
映画『怪奇!幽霊スナック殴り込み』は門田さんの「よるのひるね」で撮影することになった。(この項、つづく)

『怪奇!幽霊スナック殴り込み』(2006年・男の墓場プロダクション)
出演/タナダユキ、リリー・フランキー、島口哲朗、鈴木一功、横山剣、大槻ケンヂ、漁港、古澤裕介、DJオショウ、田口敬、内藤研、石熊勝巳、モンロー、井上則人、せきまさ、希和、奥平イラ、田原章雄、DJタキシット、ナイス橋本、高谷洋平、山田ゴメス、ごっしー、篠本634、高木JET晋一郎、有村昆、岩岡としえ、黒ゴマ♂、山田広野、大森昌宏、伴ジャクソン、藤崎望、福田高士、桐原史子、佐々木洋、上本輝雄(男の墓場ニューフェイス)、能地祐子、浅川満寛、手塚能理子、山田五郎、安斎肇、川勝正幸、みうらじゅん
監督・脚本/杉作J太郎
音楽/柳家小春
効果音/ファンク入道(ダースレイダー)
主題歌/クレイジーケンバンド『まっぴらロック』

<隔週金曜日掲載>

記事バックナンバー:https://wp.me/p95UoP-ik

写真:『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』DVD
販売・キングレコード
https://books.rakuten.co.jp/rb/4103775/ 
※編集部注:配信上の都合でリンクが貼れないのですが、「A」がつくネット通販では中古商品のみとなりますが入手可能です。また、SHIBUYA TSUTAYA等で正規レンタルが可能です。

杉作J太郎(杉作J太狼XE) twitterアカウント
https://twitter.com/otokonohakaba

杉作J太狼XE監督作品 映画「チョコレートデリンジャー」twitterアカウント
https://twitter.com/choco_derri2017

・雑誌、実話BUNKA超タブー(月刊/毎月2日発売 1月号発売中)でコラム「熱盛サウナおやじの伝言」連載中! コンビニ・書店・ネット書店にてぜひ!(電子書籍版や一部読み放題でバックナンバーもお読みいただけます)

【著者最新刊のお知らせ】
よるひるプロから「杉作J太郎詩集」が発売されました(一般流通は若干遅れているようです)。中野・タコシェは12月20日以降オンラインショップに再入荷予定。新宿紀伊國屋書店本店、神田三省堂、池袋ジュンク堂、池袋三省堂などでも店頭販売される予定です。また、一般書店からも「地方・小出版流通センター経由で」と伝えれば取り寄せが可能です。なお通販の詳細は「よるのひるね」のBASE通販サイトで。
https://yorunohirune.base.shop/

【ラジオのお知らせ】
週に4回!! 愛媛・南海放送ラジオで「杉作J太郎のファニーナイト」放送中。火・水・木/19:00~21:30, 土/21:00~23:00。アプリ「radiko」のプレミアム会員なら日本全国で聞けちゃうし、タイムシフト(あとから聴くこと)もできちゃう! ラジオの未来のためにもみんな聴いてね!

◎ラジコプレミアム詳細:http://radiko.jp/rg/premium/
◎番組詳細:https://www.rnb.co.jp/radio/j-taro7/
◎番組twitter:https://twitter.com/jtaro_night

【改名・杉作J太郎サミット】
松山から配信! 12月の予定12/23(木)「ファニーサミット」は22:00~未明 増子直純・コンバットREC・柳家小春・しまおまほ・吉田豪・Oka-chang・高木”JET"晋一郎・岩岡としえ・門田克彦・内田名人・劔樹人・杉作J太郎/12/26(日)「XXXサミット」は20:00~22:00 竹内愛希・角田龍平・ダースレイダー・ロマン優光・杉作J太郎/「ファニー」&「XXXサミット」オンラインチケット(お土産付き)はこちらから

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【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

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