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石田ゆり子さんの思い出(2):杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載122

2020.03.20(金)


軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太狼XE先生の「男の魅力がぐんとアップする美しさ勉強講座」

122時限目・石田ゆり子さんの思い出(2)

撮影は終了した。

 ロケバスが来ていたが俺は中に入っただろうか。たぶん入っただろう。着替えをしたから。したはずだから。

 俺の役は小説家の先生。

 もしかしたら着物だっただろうか。団鬼六先生のような。記憶にない。ブレザーだっただろうか。いずれにしても着物もブレザーも持ってないので小説家に見える服装になったとしたら着替えたはずだ。

 現場は茶沢通りに面した小さな飲み屋密集地。

 いくらなんでも路上で着替えたということはあるまい。

 おまけに、メイクもあったはずである。

 なんでおのれごときにメイクを、と思われる読者諸氏もいらっしゃるだろうが、ドラマや映画というのはよほどのことがないかぎりメイクが施される。顔全体におしろいのような粉をつけて、のばして、目の周りもなんかして、唇もなんか塗る。これはおそらく、ブサイクとかブサイクじゃないとかの問題ではないのだ。どんな面相の人であれ、それぞれの役に寄せていくためのメイクである。つまりこの石田ゆり子さん案件のドラマでいえばより小説家に見えるようにメイクしてくれたはずである。だからメイクをしたからといってよりハンサムになるわけではない。小説家というのは面相で売る商売ではないはずだ。

 ちなみに俺は漫画家でもある。

 というか、基本、漫画家である。

 仕事がないので俺自身自覚はないが、漫画家として生計を立てていた時代はあった。いまは仕事がないだけだ。依頼もないが、来ても断る。実際、ここ十数年でいえば断ったことが多い。依頼が来て、しぶしぶ描いたのは一度だけだ。描きたくなかったので辞退したが、それでもなんとかと奇特なことを言ってくれた編集者がいたのだ。結果からいえばたいしたものは描けなかった。いや、全然だめだった。しぶしぶ描いていいものができるわけがない。なにごともそうである。だから、好きこそものの上手なれ、というのはそのとおりだ。映画『真夜中のカーボーイ』の言う「人間たいせつなのは精神だ」というのは本当のことだ。精神至上主義では乗り越えられないこともあるだろう。それこそ道を曲げることもあるだろう。負けることもあるだろう。そんな自分がいやになることもあるだろう。だがそれでも精神はたいせつなのだ。取り戻せる。取り戻せるさ、精神は。なぜなら人間には未来があるからである。

 世の中には、しぶしぶでなければできないことと、気分よくできることとがある。人に誇れる立派でかっこいい作業だからといって気分よくできるものではないし、危険かつ不潔な作業がしぶしぶというわけでもない。人それぞれ。状況や環境に左右されることもあるかもしれないが、基本、人それぞれである。

 漫画家の仕事を始めた頃はしぶしぶではなかった。始めてから数年。これはしぶしぶではなかった。喜んで描いていた。それがいつから喜んでできなくなったのだろうか。漫画がきらいになったわけでも漫画家という職業がいやになったわけでもない。

 売れなかったから。漫画家としてものにならなかったから。認めてもらえなかったから。だから気分を害したのか、というとそれも違う。同業者で俺の漫画を好きだと言ってくれる人もいたし、評論家にも褒めてくれた人はいた。俺の漫画がきっかけで漫画家になったという後輩もいるし、映画化の話もあり、尽力してくれた人もいた。(以上、後篇のつもりで書いてましたが終わりませんでした。話が横道に入ったからです。だが、それはたいせつな横道だった。次回が後篇になるという雰囲気もいまはしなくなりました。このテーマで続きます。新型肺炎の醸し出す暗いマイナスの雰囲気に負けず、2週間後、またお会いしましょう)

<隔週金曜日掲載>

写真/2019年4月9日・「TOKYOリノベーションミュージアム」グランドオープン記者発表会

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【杉作J太狼XE:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろうXE
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

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