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サブカルチャー

少年時代の星飛雄馬、そのズボン:杉作J太郎「美しさ勉強講座」連載35

2016.11.04(金)


軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太郎先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」

35時限目・少年時代の星飛雄馬、そのズボン

 ずいぶん話が長くなり、何の話を書いていたのか、なんのために書いていたのかわからなくなってしまったが、要するに、人間は仲間がいればたいていのことは平気だったりする、ということなのだ。

 たったひとりでハロプロのTシャツを着て、ハロプロの買い物バッグを下げて、首からは加護のピカピカ光るペンダントをぶらさげていても、自分と同じような仲間がひとりでもそばにいたらなんとかなる。ふたりいたら心強い。5人いたら怖いものはない。池上遼一先生の『男組』という漫画は、男子ならではのそうした性質がうまく描かれている。仲間がいれば恥ずかしいことはほとんどないのである。

 これが女子の場合はすこし異なる。ま、どう異なるか、いずれ機会があれば展開したいがここでは割愛する。

 ま、要するに。

 男子は孤独が苦手なのである。

 少数派が苦手なのである。

 たとえばズボンにつぎがあたっている。星飛雄馬のように。肩のあたりにもつぎがあたっている。これがクラスにひとりだから飛雄馬もつらかった。ただ飛雄馬の場合はまだ漫画なのでなんとかなったが、これが現実生活だったら。これはきつい。

「あいつの家、すごく貧乏なんだって」

 俺ひとりが言われたら。

 これはきつい。

 が、これがふたりだったら。3人だったら。そのなかの誰かが景気が良くて威勢がよかったら。

「貧乏の何が悪いんだ」

 ということになる。

 10人いたら。これはひっくり返る。貧乏がクラスを支配する。なんか革命の話を書いているみたいな気もするが、そうではない。もっと些細な話だ。こころの問題だ。

 ズボンにつぎがあたっているのが自分ひとりでも、クラスの10人いても、ズボンのつぎ自体はなにも変わらない。つぎのあてられたズボンはつぎのあてられたズボンだ。それ以上でもそれ以下でもない。だが、自分ひとりだとみじめで恥ずかしくて、10人いたら逆にワイルドで力強い。

 いや、もちろん周囲の扱いは違うだろう。ひとりなのと10人なのとでは。だがそれ以前の自分の気持ちがなぜ違ってしまうのか。はきごこちさえ違って感じてると思う。

 ただ単に貧乏が恥ずかしいわけでもないのだ。

 星飛雄馬は恥ずかしそうにもじもじはしていなかったが、彼ほどの男でもそれを気にしていた。ズボンのつぎを気にしていた。

 この弱さはどこから来るのだろう。

 この弱さが俺の敵である。

<隔週金曜連載>

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【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう  
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

おすすめ本:Jさん&豪さんの世相を斬る!(残侠風雲編)@ロフトプラスワン(ロフトブックス)
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撮影場所◎よるのひるね


 


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