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「狼」という字をよくみてみよう:杉作J太郎「美しさ勉強講座」連載22

2016.05.06(金)


軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太郎先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」

22時限目・「狼」という字をよくみてみよう

 美しい人の表情は決まっている。

 決心していると言ってもいい。

 人に限らない、犬でも猫でも鳥でも魚でも決心した人の表情は美しい。

 たとえばスポーツの選手とかだね。さあ、やるぞ、とこころを決めて、競技に臨むときの顔は美しい。

 よく、これをこころが無になってる美しさ、みたいなことを言う人がいるが、それは違う。

 こころが無いのでは獣でもいちばんのクズである。

 狼という字はけものへんに「良い」である。これは昔、狼という文字を作った時に、昔の人が狼のどこに注目したかが判る、興味深い文字である。

 いまの人は狼を恐ろしい動物だと思っている。平和な暮らしを妨害する動物だと思っている。いなくなってよかった、ということになっている。

 が、昔の人は良い獣と感じていたのである。

 文字からはそう思える。狼が実際にどんな動物か、ナマの接点がないので俺にもよくはわからないんだが。狼から感じることは腹の座った、精神力の強い、さらに言うと清貧ぽい雰囲気もある。人間でいえば金持ちみたいに威張ったり、富を守るために猜疑心が強かったりもしない。貧乏でもいじけたり、すねたり、誰かと自分を比べて落ち込んだりもしない。

 俺は俺だから。

 その誇りと諦観がある。

 人間だからと言って自分を甘やかす人間とは違う。

 俺は俺だから。

 自分の理想を追い求めていこう。

 自分がいやだと思う自分には「さようなら」だ。

 狼に会ったことはないがきっと腹の決まった表情をしているのだと思う。

 その狼を誰かが殺人鬼のように言い始めた。

「狼」という文字を作ったのとは違う種類の人間たちだ。

 疎外され、追われ、群れはばらばらになり、一匹狼となり、餓えて、暴れて、死んでいった。

 それが狼だ。

 狼を良い獣から殺人鬼に変えたやつらがいる。

 俺の敵はそいつらだ。

<隔週金曜連載>

【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう  
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

おすすめ本:Jさん&豪さんの世相を斬る!(残侠風雲編)@ロフトプラスワン(ロフトブックス)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13832873/

おすすめ本:「ボンクラ映画魂(完全版)燃える男優列伝」(杉作J太郎(徳間書店)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13815632/

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