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(近藤真彦)祝・歌手活動35周年。紅白での演出に期待!:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載81

2015.12.17(木)


エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第81回 祝・歌手活動35周年。紅白での演出に期待!

 歌手活動35周年を迎え、このところ、えらく露出が増えている、マッチこと近藤真彦。ニューシングル『大人の流儀』やセルフカバーアルバムをリリースし、「SONGS」や「FNS歌謡祭」といった歌番組、「VS嵐」や「嵐にしやがれ」といった後輩の番組に次々に出演。そして今年の紅白では、松田聖子とともに、トリを務める、との報道も。

 ちなみに、マッチがシングル『スニーカーぶる~す』で歌手デビューしたころ、アタシは小学生。年齢的には若干下だけど、同級生の間でも、マッチとか俊ちゃん(田原俊彦)は大人気だったわ。
 もっともアタシ自身は、「たしなみ」として、マッチや俊ちゃんの曲もおさえつつ、松田聖子とか中森明菜とか河合奈保子といった女性アイドルの曲や衣装に、より共感と関心を抱いていたけど。アタシったらもう、生まれながらのどオカマね……。

 なお、アタシがマッチや俊ちゃんにさほど強い関心を示さなかったのは、二人の顔があまりタイプじゃなかったからなの。どうもアタシは、アイドル歌手系男子より、宅麻伸とか、俳優系男子に惹かれる傾向が強かったみたいで、ジャニーズのアイドルで「超イケるッ」と思ったのは、光GENJIの赤坂晃とか佐藤敦啓が最初だったわ。
 でもね……。歳をとって好みが変わったのか、最近、昔のマッチの動画とか観ると、もう、かわいくて仕方ないの! 子どものころのアタシ、なんでこの魅力に気づかなかったのかしら。今、「当時のマッチと宅麻伸のどちらがいいか」と訊かれたら、間違いなくマッチを選ぶわ! って、読者のみなさんにとっては、何の役にも立たない情報のオンパレードね……。

 さて、そんなマッチだけど、昨年末のジャニーズカウントダウンライブでは、延々とソロステージを展開。また、今年のFNS歌謡祭では、マッチが歌うさまを、ジャニーズの後輩たち(だけ)が総立ち&ノリノリ(?)で見守る、という、ちょっと異様な光景が画面に映し出され、若手のジャニーズアイドルのファンたちからは「偉そうで不愉快」「マッチを観たいわけじゃないのに」、アンチジャニーズの人たちからは「いくらなんでも、テレビを私物化しすぎ」といったブーイングが起きている……とか。 

 アタシも今年のFNS歌謡祭を観て、そのあまりの茶番感や視聴者置いてけぼり感、ほかの出演者との温度差には思わず笑っちまったわ。あれ、やらされてる後輩たちもしんどかっただろうな……。きっと視聴者の何割かは、彼らと「ふだん、逆らえない上司や先輩の、あまり面白くない冗談に愛想笑いしている自分」の姿を重ねあわせて、いたたまれない気持ちになったはず。

 でも、ああいうのって、マッチのせいというより、やらせる側の問題よね。「『先輩をたてる後輩たち』の図をテレビでみせる」ってのは、昔から行われていることだけど、それが「先輩のハクづけ」として通用したのは、まだテレビが洗脳装置(?)として十分に機能していたころの話。価値観が多様化し、視聴者がネットで意見交換や客観的分析をしながらテレビを観るようになった今では、「芸能界の上下関係とか、視聴者には全然関係ないんだけど」と反感を買うのがオチ……。
 往年のヒット曲と新曲を、さらっとメドレーでかっこよく歌って終わり、くらいにした方が、レア感もあるし好感度も上がると思うんだけど、この作り手側と視聴者の意識のギャップ、いつになったら埋まるのかしら。

 とかなんとか言いつつも、年末の紅白でマッチと聖子がそれぞれ何を歌うか、どんな茶番をやらかしてくれるか、割と本気で楽しみにしているアタシ。特にマッチは、やはりジャニーズの後輩たちに見守られながら、北島三郎のようなド派手な演出(紙吹雪降らせまくったり、人海戦術で無理矢理盛り上げたり)を繰り広げてくれるものと期待。この予想がどうか当たりますように!

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

エスムラルダ

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写真:紅白歌合戦会場となるNHKホール(Wikipediaより)Photo:Chiether(CC BY-SA 3.0)


 


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