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サブカルチャー

未来を心配する若者たちへ:杉作J太郎「美しさ勉強講座」連載9

2015.11.06(金)


軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!

杉作J太郎先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」

9時限目・未来を心配する若者たちへ

 人間の場合は老後なんていうのもあるからね。足腰立たなくなった時のために貯金しておかなければならない、というね。

 ま、だから人間というのは先の先のまた先のさらなる先の、もっと先まで読むんだね。読まなければいけないんだね。たとえば自分がどういう状態になっているかもわからない、生きてる可能性もあるんだかないんだかというかなり未来まで、ま、予想するわけです。

 で、この死んだらどうするっていう時に、肉親とか、ま、奥さん、子供とか、急に自分が死んだら困るだろうというんで生命保険なんてものがある。ま、死なないだろうけれども、もしも死んだら誰かにお金をあげることができるという、ある意味ありがたいような、奉仕の心というか、やさしさの究極と言えないこともないとは思うんだが、ま、かなり先の話ではあるんだよな。

 なんたって自分が死んだあとの話だからね。

 自分は見届けられない超未来の話だから、ここまで読むことができるのは人間だけだろうね。半ば、宗教的というか、教義的というか、なんらかのモラルなり常識なりが前提の発想ではあるな。そういう意味では先細りのシステムだとは思うんだが、そうでもないのかな。ただ、今日のめし代にも事欠く家族や人間にとっては縁のないシステムではあるわけでね。縁があるとすれば保険金殺人みたいな事件のときだけということになるな。この生命保険というシステムが存在しなかったら殺されずに済んだ人というのはもうそうとうの数なんだと思うけどね。

坂上二郎の演技力は本当に凄かった

 昔、坂上二郎さんの主演ドラマで、あったんだよ。

 散髪屋に来ては陰気な顔でひとのいやがることばかり言って、最終的には理容師の店主を恐喝というか脅迫しはじめる。店主は田村兄弟の田村亮。お笑いではなくてね。この「お笑いのほうでなくて」とか書くのってたまらなく面倒だよな。同姓同名でデビューするのは後々の手間を生むだけなのであとから出てくるほうは気を付けるべきだと思うね。

 この恐喝まがいにねちねち責められる田村亮のストレスが頂点に達して、最後、ひげをあたっているときに二郎さんの頸動脈を剃刀で切って殺してしまうんだね。もちろん事故にみせかけて。事故にみせかけて殺せますよ、みたいなところまで二郎さんはアドバイスしていた気がするな。
 このねちねちと不快なことばかり言う二郎さんの演技がすごかったね。
 目を細めて。口を閉じ気味で。萩本欽一さんでもかなわなかったと思う。本気で怖い顔をした二郎さんの顔はほんとうにすごかった。たのしいときは最高にたのしいけど、怖いときはありえないくらい怖い。昭和の芸人ここにあり、だね。ふり幅だと思うよ、ひとを笑わせる根本は。

 ま、さておき、二郎さんは田村亮の理容師に殺されてしまうわけなんだが。

 ところが後日、二郎さんから田村亮に手紙が届いたのかな。自分はあなたに殺されるであろうから、この手紙をあらかじめ記しておきます、みたいな手紙が。
 自殺だと保険金が出ない、だからあなたに事故にみせかけて殺していただくのです、ありがとうございました、みたいな。
 なんとも後味のよくないドラマだったな。だから見てから30年以上たってると思うけどこうして覚えてるわけなんだね。いかにも海外のミステリーだね。海外のミステリーが原作だったと思います。

 ま、このドラマのおかげで俺的には自殺は保険金が出ない、という認識なんだけどいまもそうなのかね。どっちにしても生命保険という制度がなければこんなバカげた、手間のかかる行動もありえないわけで。話が進んでないね。

 続きは次回です。

(隔週連載)

【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう  
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

おすすめ本:宇宙刑事ダイナミックガイドブック(杉作J太郎・編)(徳間書店ハイパームック)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13082203/

おすすめ本:東映スピード・アクション浪漫アルバム (杉作J太郎、 植地毅)(徳間書店)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13334829/

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