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サブカルチャー

改めまして主旨説明:杉作J太郎「美しさ勉強講座」連載6

2015.09.25(金)


軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!

杉作J太郎先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」

6時限目・改めまして主旨説明

 前回は話がとっ散らかったところから今回まとめていくっていう話だったけど、まとめよう。もう最初にズバリ。
 この連載のタイトルが「美しく生きていく生きかたは」ってなってますけど。
 これおそらくサブタイトルがもしあるとするならばこれなんだね。「なぜみんなは貧乏をそんなに毛嫌いするのか」
 ま、ちょっと言葉が締まりが悪いからもうちょっとスタイリッシュな言葉に変えてもいいんだけど、それはいまやることじゃないから。いつの日か考える。
 ただね、サブタイトルっていうか、副題はそれなんだね、ぼくが思うに。

 なんで貧乏であることをそんなに嫌がるのかっていうことなんだよ。だってね、まずひとつ言えることはそんなにたとえばつらい思いをせずに生きていけたら、まあお金ってそんなに余るほどなくてもいいじゃないかってのは、ひとつある。
 でもそれとは別個に、いまお金がなくても明日、明後日、明々後日、もしくはいまは若いんだからなくてしょうがないけど、これから頑張って働いて30歳になり、結婚して子どもが出来た頃にある程度お金があればそれでいいんじゃないのかっていう。

 これはまあごくごく自然な考えかただと思うんですけどね。それすらたぶんないんだね。ないっていうかそれがすでに異端なんだね。いまの時代は。
 いまの時代はね、振り出しからお金持ってないと恥ずかしいんだな。それで友達みんなで集まったときにボロ着てたら恥ずかしいしね、友達みんなで集まったときにたとえばお金持ちだったら聞いたことのないような医学部とかだったら入れると思うんだよ。

 ま、これ偏見かもしれないけどね、ま、そういう偏見を生んでしまうような歪んだ世の中が俺をモンスターにしてしまっているんだね。もうにっちもさっちもいかない医学部とかだったらね、お金さえあれば入れると思うんだね、やっぱり。医学部はビジネスだから。私立大学の場合は。
 するとね、やっぱりみんなで集まったときに「ぼくは医学部です」とか言う。東京大学医学部に行ってる奴より、それが聞いたことない医学部に行ってポルシェ乗ってる奴のほうが鼻高々みたいな世の中かもしれないんだね、いま。
 それで東京大学医学部に行ってる奴はものすごい貧しくてね、田舎に帰ったら家に柿の木が一本しかないとかね。それでその一本の柿の木の渋い柿の実を親戚みんなが取り合ってひとり死んだとか。おばあさんが渋い柿を食べたら口が腐ってもげたとかね。そのおばあさんの腐った口を治してやるために医学部に入ったとか。「ぼくはそうなんですよ」なんて言ったら、やっぱりそいつはモテないと思うんだね。

 だからぼくはね、いまの時代のこのなんなんですか。貧乏をとにかく嫌がるんだよ。それでお金がないとかいうのをすごく恥じる。
 なかには開き直る奴もいる。「俺はお金がないからおごってくれ」とかね。それも違うんだよ。それも絶対、間違ってるんだよ。
 それじゃあハッキリ言って乞食だから。それで乞食は癖になるからね。よくない、それは。

 だから「俺はお金ないからみんな俺にメシ食わせてくれよ」とか「俺をみんなで助けてくれ」って言うのは、これは絶対ダメなのよ。
「いまに見ておれ!」って、気持ちでね、今日は100円や200円のものしか食えないけども「いつの日か俺もおいしいもの食べてやろう!」と、思って頑張っていく。ま、現状いま世の中の動きだからね、俺はそれは全然いいことだと思うんだけど、違うんだよ、いまは。
 もう最初からいいもの食べてないと恥ずかしいんだよ。それで洋服なんかもね、ペロンペロンのものとか聞いたこともないものとか、嫌なんだよ。

 これは昨日や今日の話じゃない。俺が若い学生の頃からそうだった。

 たとえば外車に乗ってるような奴がいるわけだよ、学生の頃から。そういう奴はね、絶対みんなよりモテてる。で、バカな奴になるとね「そいつと友達だ」とか言って、誇らしい奴もいるんだよ。
「外車に乗ってる友達がいる」とか、言って自慢するパーまでいるっていうね。いやー、もうね、頭がどうかしてるとしか思えないんだね。

 とにかくぼくはね、この連載で今後やっていくのは貧乏であることを恥じずにちゃんとそのなんていうんだろうな。人生のつらさとか厳しさとまともに向き合って付き合っていくような生きかた。それがぼくはひとつの美しい生きかただと思うので、まずね、しばらくこの話になる。
 ま、なんかすごい景気の悪い話でね。「俺は家が金持ちだからもうこんな貧乏人の話は読みたくない」とかいうひとがもしいたとしてもね、フィクションだと思って読んでほしい。
 そういうひとでもおもしろいような内容にしていきたい! 俺は。
 お金持ちとか貧乏人とかそういうのを超えた、枠を超えたたのしい貧乏な物語をね、希望の持てる貧乏な話をしていきたいので。
 これ全然、思想的なこととかじゃないんだよ、これはもう。思想的なこととかそういうのじゃなくて、もうこれ生きかたの美しい美しくない、かっこいいかっこ悪いでいいからね、読んでほしいと思いますね。

 ま、ちょっと今回は改めての主旨説明みたいになったけど、そういう回も必要だということで、ま、今回はこんな感じだね。

(隔週連載)

【杉作J太郎:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろう  
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

おすすめ本:宇宙刑事ダイナミックガイドブック(杉作J太郎・編)(徳間書店ハイパームック)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13082203/

おすすめ本:東映スピード・アクション浪漫アルバム (杉作J太郎、 植地毅)(徳間書店)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13334829/

【編集部注】一部誤解を招く表現がありますが、原文を尊重しそのままとしました。

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