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《前編》特撮番組に込められた真のメッセージ

2014.03.01(土)


子供よりも特撮に夢中になる母親

「今度のライダーはどんなイケメン?」
 特撮番組の制作発表がされるや、まずはヒーロー役の俳優に視線が集まる昨今。ビジュアルに秀でた役者を揃えることで、本来のターゲットである子供たちの上位存在である、母親を取り込んだことは喝采に値する。
 テレビに夢中になる子供を叱り、泣いてオモチャを欲しがる我が子を無視。かつては、それが母親のイメージだったはず。しかし、今やその母親が子供を差し置いて特撮ヒーローに夢中だ。制作サイドとして、これほど心強い味方はない。
 今の特撮番組を観ていると、かつてまとっていたある種の重苦しさやヒーローたちの葛藤はない。当時からの特撮ファンからすれば、隔世の感を抱かざるを得ないだろう。
 1960~70年代は、高度経済成長という光の影に、現代と比べてはるかに大きな社会問題を抱えていた。そこへわざわざ悪を出現させて、それを容赦なく滅するというテーゼを持つ特撮ヒーロー番組に、重苦しさがつきまとっていたのは当然のことだったのかもしれない。

今も欠番扱いの「遊星より愛をこめて」

 当時、社会問題を取り上げた作品としては、1967年に放映された『ウルトラセブン』の第12話「遊星より愛をこめて」が有名だ。
 登場するスペル星人を『小学二年生』の付録カードで「ひばくせい人」と紹介してしまったことから批判が噴出。第12話は欠番扱いとなった。
 スペル星人は放射能によって被曝した宇宙人ではあったが、原爆被爆者への差別を意図したものではなく、逆に反核のメッセージが込められていた。
 のちに広島平和記念資料館の元館長・高橋昭博氏もビデオを見て、「31年前に見ても差別だとは感じなかったはず。平和を願う気持ちが伝わる」とコメントしている。
 いまもこの第12話は欠番のままである。

>>>後編へつづく

 

(文・編集部)イラスト:mikailain / 123RF

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