肉食生活者こそ注目!! 血液がサラサラになる「新しい油」とは
2016.02.19(金)
現代人に不足する「オメガ3」を植物油で摂る
魚に含まれるDHAやEPAは血液サラサラ効果のある成分として、すでに多くの人に認知されています。高脂血症の薬になども使われているこのDHA、EPA、何者かというと、「脂肪酸」の一種。血中の血栓を防ぐほか、アレルギーを抑制したり、老化を防ぐ役目もあるといわれています。
さて、このDHAやEPA、「オメガ3」系列といわれる脂肪酸の種類ですが、現代人には圧倒的に足りていません。もちろん、魚を食べれば一番いいのですが(それも生の魚で摂るのが最も効果が高い)、現代の食生活でひんぱんに魚を摂るというのも難しい……。
そこで、最近注目されているのが、これらの「オメガ3」系列の油を、植物油で補う方法。すでに関連書籍なども数多く出版されています。「オメガ3」系列の油というと、以下のようなものがあります。
・えごま油
えごまの種子からとった油で、α-リノレン酸が多く含まれる。α-リノレン酸は体内でDHAやEPAに変わる。ごま油とはまったく別物なので注意。
・亜麻仁油
亜麻の種子からとれる油。ダイエットに効果的といわれ、話題になった油。α-リノレン酸を多く含み、ポリフェノールも含有する。
・サチャインチ油
南米の熱帯雨林に育つサチャインチの実を搾った油。α-リノレン酸のほか、ビタミンEを多く含み、美肌効果も期待できる。
加熱調理には適さないので注意
「オメガ3」系列の油を摂るときに注意する必要があるのは、この油は非常に酸化しやすく、加熱すると成分が壊れてしまうこと。そのため、ほとんどの油は、生食が適しています。冷ややっこにかけたり、ドレッシングの油としてサラダにかけたりするのがおすすめ。
これらの油、ちょっと前までは入手しづらかったのですが、最近では普通のスーパーなどでもビン詰めで売られています。価格は普通の油に比べ、かなり高めですが、健康食品の一種として考えましょう。ちなみに、こういった植物油が高価なのは、純粋に低温圧搾した油だから。サラダ油などは安価な代わりに、溶剤などを使って油を抽出しているので、はっきりいってあまりカラダにいい油とはいえないのです。
現代人に圧倒的に不足している「オメガ3」系列の油。健康が気になる人は、植物油で摂取してみては?
(文・プル子)写真:naazaa / 123RF