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生活・知恵

【謎】あまり回転が良さそうに見えない金券ショップのおっさんはどうやって生活しているのか

2013.04.10(水)


いつも暇そうにしていて、たまに図書カードや新幹線チケットを売買している…そんな印象がある自宅近所の零細金券ショップ。買取相場ってほぼ決まってるし、あんまり割がよさそうに見えない。店主のおっさんはどうやって生活しているのか。しかも、チケットの何割かは期限が来るので紙くずになるし…。まったく儲かってそうに見えないんだけど。謎すぎる。

送別会のプレゼント用ギフト券を買いに行ったついでに、おっさんからそのヒミツを聞き出してみた。

チケットショップをやっていると、食費はほとんどかかりませんよ

ブッチ「不良在庫とかいっぱい抱えたり、期限が来る場合とかどうなるんですか?」

店主「まず普段の生活費の足しにします。たとえば食費ですけど、ギフト券でも売れ筋じゃないマイナー系会社のとか、流通系株主優待券がありますよね。売れ残ったそれらは大手スーパーでは利用できるので、食品はほとんどそれら不良在庫金券で買います。飲食店の商品券の場合特に期限がありますけど、期限のあるものは、計画的に家族の外食で利用するんです。食費はほとんどお金がかかりません」

――個人事業なんですかね。お店と家庭の会計、そのへんドンブリっぽい。確かに、おこめ券とかお肉の商品券とか食品ギフトは多いから、食い詰めたら店の券に手を出せばいいのかな。

ブッチ「映画、遊園地、公演などはどうするんですか。当然終了日ありますよね!」

店主「遊園地などレジャー系は、家族サービスに使うんです。その時のおにぎりなどコンビニ代もQUOカードで(商品が)回転しない絵柄で払いますんで。コンサートや映画にももちろん家族を連れてきますよ。子供も奥さんも喜んでます」

ブッチ「新幹線とか、航空券まわりになるとさすがに金額も大きいし、そうそう行けないですよね」

店主「期限のないものはひたすら売り続ける。期限のあるものの場合処分もします。でも売れなくてもったいない場合はやっぱり自らが旅行に行くという感じです。売れてないものでも価値の高いものってあるんですよ。こちらの既になくなっている航空会社の金券。安いですけど、実は経営統合先がそのまま引き継いでいるんで、別の航空会社で割安に使えるんです(※取材当時)」

ブッチ「なるほど、売れないような金券でもプロ(店主)だと使い道がわかってると。…おっと、でも客にメリットをちゃんと明示したらもっと売れるじゃないですか!」

店主「だって自分が旅行に行きたいから、しないね。商売としては売れたらいいんだけど、自分が狙ってる金券は、『(処分できる)期限切れ近くにならないかなあ…。(できれば)売れないといいなあ』と思いながら売っている」

――俺の売っている金券の価値がわかる人がこないといいなあ、と思ってるらしい。やってることと希望がすごい相反してますねぇ…。

ブッチ「食費とレジャー以外はどうしてるんですか」

店主「あらゆるものを余った金券・株主優待券で買います。服も、電器店の家電も。電話代もテレカの不良在庫やプリカで払う。そうすると家計にほぼお金がかかりませんから、意外と暮らしは楽なんですよ。身内もこういう仕事してるのわかってますから、親類縁者への贈答も全部そこ(金券)から済ませられますしね」

――暇そうなおっさんは、想像より充実した暮らしを送っていた。

日テレ「月曜から夜ふかし」に出ている株主優待で生活する桐谷さんみたい

日本テレビ深夜番組「月曜から夜ふかし」でたまに紹介される、「株主優待だけで生活する元棋士の桐谷さん」にもちょっと似ている店主。

ブッチ「最後に聞きますが、こんな駅前に店構えてたら、いくら不良在庫を自家使用したところで、家賃で赤字になったりしませんか?」

店主「チケットショップって一等地にありますけど、駅から近ければ路地裏でも、2Fでも、客の側からネットなどで探してくるので成立します。店舗は狭小なので、うまくやれば家賃負担も割安なんですよ」

いいことづくめに見えるが、この店主は在庫処分を有効に行なっているからで、人件費も最小でやっているのだろう。そこまでしていなければ利幅は少ない仕事。量を売る必要もあるし、通常の法人であれば会計上もわける必要がある(期限間近のを割り引いた上で個人買取にすればいいのかもしれないが)。そのまま発言の「余裕」を鵜呑みにはできないが、個人店主としては趣味性が強く感じられ、楽しそうではあった。

うらやましい職業っていうのは、意外と身近にころがっているのかもしれない。

(文・編集部)


 


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