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『007』ダニエル・クレイグの新境地 映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

2020.01.31(金)


アガサ・クリスティー風の世界観で繰り広げられるミステリー


Photo Credit: Claire Folger

 舞台はゴージャスな館。そこに住むのは大成功したミステリー作家。ところが、ある朝、彼の死体が発見される……。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、アガサ・クリスティー風の世界観で繰り広げられるミステリー。容疑者は前日、その館に集まっていた親族一同で、ほぼ全員に動機があった。おまけに家政婦も看護師も怪しく…と、BBCのポアロものやミス・マープルものなどのミステリードラマをそのままなぞったような雰囲気です。


Photo Credit: Claire Folger

風変わりな探偵が登場するところまでクリスティー風なのですが、この探偵がなんと、『007』シリーズで人気を博したダニエル・クレイグ。『007』とはうって変わって、コミカルな人物を演じています。


Photo Credit: Claire Folger

親族のキャストも一癖も二癖もある俳優ばかり。長女リンダ役は、名女優ジェイミー・リー・カーティス、その夫が「マイアミ・バイス」などの刑事ドラマで名を馳せたドン・ジョンソン、次男ウォルトは『シェイプ・オブ・ウォーター』での怪演も記憶に新しいマイケル・シャノン、一族の異端児は“キャプテン・アメリカ”クリス・エヴァンス。孫役は『IT/イット “それ”が見えたら終わり。』で、主人公の少年を瑞々しく演じたジェイデン・マーテル(なんと、本作ではスマホ片手にネットを荒らしまくるネトウヨ少年!)。本作のような群像劇は人物の魅力にかかっていますから、このキャストと配役は絶妙ですよね。


Photo Credit: Claire Folger

 事件はストーリー中盤で解決したように思えますが、二転三転。最後まであっと驚くような仕掛けが施されています。アナ・デ・アルマス演じる看護師の設定「嘘をつくと嘔吐する」のギミック的な使い方も面白いですし、これを基準に、見るほうは真相を探ることもできるわけです。


Photo Credit: Claire Folger

 なんといっても、とぼけたようなキャラのダニエル・クレイグの探偵役が魅力的です。監督は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン。考えてみたら、本作は「007」と「SW」が合体したようなもの。でも、そんな重々しさはみじんもなく、ハイテンションの演技と演出が楽しめます。監督も俳優も、シリーズ作の呪縛を逃れ、のびのびしたのでしょうか。随所で笑いがこみあげてくる、しゃれたミステリーに仕上がっていました。


Photo Credit: Claire Folger

(文/吉田直子)

タイトル:『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
2020年1月31日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
配給:ロングライド

Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.


 


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