大黒摩季、電撃復活!:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載108
2016.06.22(水)
エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第108回 大黒摩季、電撃復活!
不妊治療や子宮疾患治療のため、2010年10月以降、歌手活動を無期限中止していた大黒摩季が、病気の根治が見込めたことから、今年8月、北海道で開催されるイベントに出演。歌手としての活動を再開する、とのこと。いやあ、実にめでたい!
何せ、大黒摩季の2ndシングル『DA・KA・RA』がミリオンヒットを記録した1992年は、アタシが生まれて初めて、新宿2丁目のゲイバーに飲みに行った年(誰のトクにもならない個人情報)。以後、大黒摩季の歌たちは、常にアタシの青春時代のゲイライフを彩ってくれたわ。
当時から男に縁がなかったアタシは、何度大黒摩季の曲を歌ってストレスを発散し、何度歌詞(『夏が来る』)にうなずいたことか……!
てか『夏が来る』の歌詞、今読んでも、かなり刺さるわ。不惑を迎えても、私の夏、まだ来てない……。
ちなみにアタシ、1997年8月に東京・有明で開催された、彼女の初のソロライブに行っているの! 大黒摩季って、デビュー後5年くらい、テレビに出たりライブ活動をしたりしていなかったので、「大黒摩季は3人(作詞・作曲担当、歌担当、CDのジャケット写真担当)いる」といわれていて、アタシもライブに行く前は「本当に違う人が歌ってたらウケる」とか思ってたんだけど……。ステージが遠くてよく見えなかったものの、ちゃんとジャケット写真と同じ顔っぽい人が歌っていて、ちょっぴり残念だったわ。
しかしあの「出し惜しみ」戦略、ネットがあまり普及していない時代だったからこそ、可能だったのよね。
「大黒摩季が実在する」ことが確認できて気持ちがおさまったせいか、その頃から彼女の曲をあまり聴かなくなったアタシだけど……。もし東京でもライブをやってくれるなら、20年ぶりに行ってみようかしら。てか、まずは復活を祝って、カラオケで久々に大黒摩季を歌わなきゃ!
(水曜連載)
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【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001
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