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生活・知恵 2016.07.04(月)

「コーヒー浣腸」実は愛用者が大勢いた? コーヒーで腸を洗浄するという衝撃

 

コーヒーで宿便を押し流すという健康法が女子に人気! だったが…

 先日、「コーヒー浣腸」なる衝撃的な商品を販売していた会社ディーセントワーク(東京都中央区)の実質経営者が旧薬事法違反で捕まる事件がありました(地裁では執行猶予付きの有罪判決)。また、器具を作った製造関係各社・関係者も書類送検されています。そんなキテレツな健康法、罰せられて当然! と思いたいところですが、実はこの「コーヒー浣腸」、10年以上前から日本でも売られていたのです。
 そもそも、「コーヒー浣腸」とはなんでしょうか? 1920年にドイツの科学者マックス・ゲルソンが結核や癌に効くとして始めた療法、とウィキペディアには書かれています。ゲルソン…なんだかソレっぽい名前ですね、といったらドイツ人に失礼か……。で、どういう療法かというと、お尻からコーヒー液を入れて腸を洗浄するという健康法なのです。なんとなくスッキリしそうな気がしますが、医学的な根拠はナシ。もちろん、医療機関では実施されていません。
 ただ、民間療法としてはハリウッドセレブなども実施していることから、日本でもかなり前から「コーヒーエネマ」と称されて、取り入れられていました。女性用の通販カタログなどではさまざまなサプリ、健康グッズなどと並んでフツーに紹介されていた時代もありました。また、「コーヒーエネマ」で検索すると、「コレでスッキリしました!」と断言している女子たちでいっぱい。実際、一時的に便通がよくなることもあるようです。女子は宿便に弱いですから、「宿便にいいらしい」と聞いて、試してみた人も多かったようですね。
 では、なぜ今回逮捕者が出るような騒ぎになったのか。彼らは未承認の器具を「腸内洗浄で肌改善」などとうたい、販売したことで罪に問われました。旧薬事法では医薬品でないものを、効果・効能をハッキリうたって販売することを禁止しています。また、利用者が「腸がむくんで排便できなくなった」など被害を訴えたことも処罰の理由でしょう。とはいえ、医療機器として承認された器具を使ってコーヒー浣腸を推奨している業者もありますし、その場合は許可を取っているからセーフ? と、なんだかモヤモヤした話ですね。以前、通販などで販売されていた時も、効能をうたわず、かつ消費者が自己責任でやるということで、見逃されていたフシがあります。実際にはコーヒー浣腸で電解質異常を起こしたり、器具でお尻を傷つけて感染症を起こした事例もあるそうですから、自分でスッキリ! するのはよくても、周囲にはあまりおススメしないほうがいいかもしれません。
 ところで、6年ほど前、医療従事者でないのにコーヒー浣腸を患者に施した代替医療クリニックの院長が逮捕されました。その事件でコメントを求められたのが、今回のディーセントワーク。その時、すでにコーヒー浣腸を販売していた同社はこう答えています。「器材は売っているが、コーヒーは飲むことをおすすめしている」。お前が言うか! というようなコメントで、開いた口が塞がりません。

(文・プル子)


 


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