
冠婚葬祭のマナー、知ってるつもりで意外な落とし穴!?

案外わかってない本当のマナー。最近変わってきている傾向も
最近はジミ婚や身内での葬儀が増え、親戚や友人の結婚式やお葬式に呼ばれることも少なくなってきました。とはいえ、まったくこういったおつきあいがなくなってしまったわけではありません。マナーがわからなくて慌ててネット検索、という人も多いようですが、昨今は時流に合わせ、冠婚葬祭のマナーも微妙に変わっているようです。いま一度確認してみました。
☆お香典に新札を使ってはいけない?
お葬式はふいのことですから、まるで用意してあったような新札で行くのは失礼。これが、今までの常識でした。しかし、今では一年中ATMでお金をおろせますし、昔よりうるさくはなくなっているようです。新札しかない場合は、一度折り目をつけて入れればOK。また、法事などのときはあらかじめ日程が決まっているので、わざわざ古いお札を使う必要はないそうです。
☆お香典の名前書きは薄墨?
これもお香典のお札の場合と同じ、ふいなことで十分な墨も用意してなかった、という気持ちを表すため、薄墨で書くのが常識。今では薄墨ペンが売っていますね。ただし、中袋に書く住所や名前に関しては読みやすいように普通のペンで書いてもよいそうです。やはりお札と同じく、法事のときは薄墨にする必要ナシ。
☆葬儀に革のものを着用してはいけない?
生き物の表皮をイメージさせる革のジャンパーや革のスカートなどはご法度です。若い人はあまり気にしていないようですが……。できれば、バッグも革ではなく黒の布製のものがよいよう。
☆葬儀の時は、肌色ストッキングはNG?
女性の場合、ストッキングも肌色ではなく黒を着用します。といっても、分厚い黒タイツはやはりおかしいですよね。薄手の黒いものが常識のようです。
☆結婚式ゲストに「白」はNG。ベージュやピンクはOK?
花嫁さんと色かぶりで白にならないように、とは昔から言われていますよね。ベージュやピンクは特にご法度ではないのですが、実は、これらの色も写真に写ると光の加減で真っ白に見えることが……。薄いベージュやピンクも、結婚式の場合も避けたほうがよさそうです。
☆結婚式でファーのボレロは着てもいい?
最近のカジュアルな結婚式では許容されているようですが、正式なマナーとしては毛皮や革素材のものはNGになります。靴もヘビ革などは避けます。もっとも、近頃は新婦のお色直しとしてファー素材が使われることもあるようですが……。冬場には便利なファーですが、うるさい人たちの多そうな式では避けたほうが無難かも。
☆結婚式でタブーの女性の靴ってある?
どんなに高いブランドのものでも、オープントゥやミュールなどを履くのは避けるべき。やはり、結婚式のときはきちんとつま先をおおう靴で行くのが常識のようです。派手なエナメル靴などもよくないようですよ。
☆昼と夜の披露宴ではタブーが違う?
昼の披露宴ではかなり厳しい服装などのルールがありますが、夜の時間に行われる場合は比較的OKという暗黙のルールがあるようです。例えば、光物のアクセサリーや肩を大きく見せるドレスは通常タブーとされますが、夜の時間帯の披露宴では、許容されているようです。周囲の人にも相談しながら、合わせておくといいかもしれませんね。
☆水引の種類と中身の関係って?
ご祝儀袋や香典袋。水引が豪華なきちんとしたものを選んだほうがいい?と思ってしまいますが、中身が高額ではない場合、豪華な水引はかえって失礼にあたるそうです。例えば、お香典であれば、3千円未満ならコンビニなどで売っている水引が印刷されているだけのものでOK。ご祝儀の場合もランクによって水引のタイプも変わりますので、注意しましょう。
昔と違って、今はマナーもかなり緩やかになってきているようです。とはいえ、なるべくマナー違反にならないようふるまうほうが、安全ではありますよね。行く前に下調べして、激しく逸脱しないよう心がけておきましょう。
(文・プル子)写真:acworks
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