
疲れた女子に癒し効果!? 大人の塗り絵が密かなブーム

精密な植物画やファッション画が人気。全世界で150万部売れた作品も
いま、大人の女性に「塗り絵」が密かなブームになっているといいます。3年前に出版されたスコットランドのイラストレーターが出版した塗り絵ブックは全世界で150万部ものベストセラーに。買っているのは若者からリタイアしたシニア層まで様々だそうです。日本でも去年くらいから女性の間で塗り絵が流行り始め、今では多くの出版社から大人向け塗り絵が出版されています。
これらの「新しい塗り絵」の特徴は、イラストとしても美しかったり可愛らしかったりと、子ども用の塗り絵とは一線を画していること。細部を塗りこむようなものが多く、大人でも集中できるのが人気の理由でしょう。様々なイラストレーターのものが出版されており、今年1月にはついに『徹子の部屋』の塗り絵まで登場しました。豪華なドレスを着たファンタジックな徹子さんが登場する細密画になっており、なかなか塗り応えのある内容のようです。
色鉛筆を握り、花や風景、ドレスにひたすら色を塗っていく。もくもくと手を動かすことは、ストレス解消になるそうで、大人の女性たちが癒し効果を求めて手に取っているようです。塗った絵をインスタグラムなどで披露している人たちもいます。 その延長で、最近は写経ならぬ「写仏」もブームです。これは、仏像の絵を延々なぞり描きしていくもの。写経と同じように最初はお寺で体験できたようですが、最近は塗り絵と同じく、様々な「なぞり描き」本が各出版社から出されています。螺髪(仏様の頭にあるパンチパーマのぐるぐるのようなアレです)をひとつひとつなぞっていると、煩悩も忘れ、無我の境地になれるのでしょうか? 仏像には美しい顔をしたものも多く、イケメン仏像に癒されている人もいそうですね。簡単なものだと、1日10分くらいから出来るので、その手軽さもウケたのでしょう。
文字や絵を描かなくなった今、塗り絵や写仏で手を動かしていると、意外なリラックス効果があるのかもしれません。
(文・プル子)
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