
外国人はなぜハンズフリーで電話するのか?

スマホをハンズフリーにすることで守られる「xx」
訪日外国人が増えている。ちょっとびっくりするのが、彼らの携帯のハンズフリー率。道端でなにもない空間に話しかけているので夜中などギョッとするが、なぜ彼らはスマートフォンを出して直接話さないのか? マナーがなってないんじゃないか? と思うこともあるだろう。
この疑問を、訪日外国人観光客で湧く新宿の場末スナック勤務の女性がとある訪日外国人に聞いた所、あっさりと理由が判明したそうだ。そして、それはとても大事な理由だった。
気になる真実は、「(特に海外では)スマートフォンは盗まれるから」。あえてBluetoothを使いワイヤレスにしておくことで、本体のありかがわかりづらく、盗まれづらいのだという。海外ではスマホが強盗の原因にもなることから、命を守るためにも「スマホは手に持つな」というのが常識なのだ。
平和な日本では信じられないかもしれないが、たとえばワシントン・ポストの2014年の記事を参考にすると、複数の外国(先進国含む)ではスマホは殺人を犯してでも奪われている。国による価格差も原因の1つ。たとえばアメリカの販売価格を1としたとき、香港やブラジルなど輸入関税の高い国では、10倍の末端価格でも売れることがある。そのためか、アメリカの強盗事件のおよそ半数はケータイ絡みだという。他の国にも闇マーケットはあり、犯罪の温床となり世界的問題となっている。
日本人は安心してスマホを持って話していることが多いが、海外に行った時には特に盗難・強盗に注意をしたい。日本にいると、音楽を聞くときくらいしかBluetoothの必要性をあまり感じることがないが、海外ではBluetoothによって命が救われているということに心底驚いた。
(文/編集部I)写真:Dndavis / 123RF
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