
個人情報を守るための超アナログ的手法とは?

全てのアカウントで同じパスワードは危険
進研ゼミなどを運営する大手企業ベネッセの個人情報流出。学生のいる家庭のみをターゲットにしているベネッセにおいて、顧客情報は何よりも大切なデータである。そんなベネッセでも情報が漏洩してしまうのだから、他人事ではない事件だ。
インターネットが発達し、パソコンは一家に一台ある時代。みなさんも、Googleアカウント、Twitterアカウント、通販サイト用アカウントはもちろんのこと、クレジットカードのサイトアカウントなど重要なものまで、複数のアカウントをお持ちだろう。
しかし、その全てのアカウントで同じパスワードを使用しているという人も多いのではないだろうか。イギリスの情報通信庁が公開した調査結果によると、55%のネットユーザーが同じパスワードを使い回しているという。
これでは、もし1つでもアカウント情報が漏れてしまったら、被害は一気に拡大してしまう。例えば、パスワードを使い回した状態でどこかアカウントが漏洩した場合、カンタンに他のサイトにもログインできてしまう。Googleアカウントに侵入し、Gmailの検索窓から通販サイトの使用履歴を取得後、同じパスワードで1クリック購入可能な通販サイトへ侵入することでクレジットカードを不正利用することはいたって簡単だ。大手では配送住所が異なるとNGになるように対策されているが、なかには贈答を理由に通ってしまうところもある。(※なおGoogleアカウントは、『2段階認証』という携帯を併用する不正侵入防止手段があるので面倒でもぜひ設定しておこう)。
1クリック認証などは止めて、毎回カード番号を入力したほうがいいかもしれない。それでも不正にインストールされるキーロガー(打鍵を記録されるもの)やマルウェア(不正ソフト)があり、セキュリティ意識が高くないと頼みの綱はカード会社側の補償というのも実情だ。
結局は個人情報は自分で守るしかない?
正直なところ、個人情報がどれだけ守られるかどうかは、企業努力にゆだねるしかない。ベネッセのような故意の流出でなくとも、システム不備のような人災によって流出してしまう可能性も十分ある。
では、わたしたちにできる予防策はあるのだろうか。ベネッセのような件では不要なアンケートに答えない、流出元がわかるよう登録業者ごとにわずかに表記を変えた住所を使うなどの方法で消極的に自衛するしかない。ネットのアカウントの場合は、一意のパスワードを使い回さず、ランダムに設定することが一番だ。
すべてのアカウントにたいして記号や数字を混ぜた別々のランダムパスワードを用意し、第三者のわからない場所にメモしておくことが、カンタンにセキュリティーを高める手段。デジタル化した社会から身を守る方法が、超アナログ的手法というのはなんとも皮肉な話である。
現在、ベネッセの事件だけでなく、スマホアプリLINEの乗っ取り詐欺も流行中だ。パスワードを使い回している人は、今すぐ変更することをおすすめしたい。
(文・角刈りハーブティー)
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