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ネット・携帯 2014.07.03(木)

Googleに翻弄されるネットメディアたち

 

多くのネットメディアがコントロールを受ける?

 先日、Kindle電子書籍など海外から配信されるものに対しても日本で消費税を取るようにするというニュースがありましたが、実は海外から日本への越境取引で一番多いのはGoogleなどのインターネット広告費だとか…。

 改めて現在、個人から上場企業まで、かなりの数のネットメディアはGoogleの広告に頼っています。なぜなら他社よりも広告単価が高いからですが、実はこれによってメディアはコントロールを受けることになります。Googleの広告規制により、いろんなことが書けないのです。
 今回は、Google広告を載せているメディアが書きづらい記事をリスト化してみました。知らない間にメディア側がGoogle奴隷になっているネット社会の恐ろしさを痛感してください。

酒の販売記事がNG

 たとえば酒に関しては酒の販売はNGです。かなり厳しく、個人ブログでは飲食店の情報を掲載することが多いと思いますが、醸造・蒸留情報、お店の紹介はOKですが、オススメだからといって、Google広告を置いたサイトから酒の販売リンクやアフィリエイトを貼ってはいけません。なぜかワインやシャンパンに対しては販売もOKとゆるいのですが、他は多くがNGと判断されます。ノンアールコールビールの販売も同様とみなされます。

性的なことがNG

「性的」と判断される事項も、ある程度は許容されていると思っても、ある日急にNG通告を受けることもあります。これは報道記事であってもです。「それでは性的な事件が報道できないではないか」と思われるでしょうが、ネットニュース大手の場合は、ニュースサイト専門の他の広告ネットワークや直広告もありコンテンツ内容には影響を受けないのです。一方で零細メディアの場合Google広告を剥がされるのがコワイため、特に実話・ゴシップ系のネットメディアはいかにNG用語を回避するような、遠回しな描写で書くかに多くの労力を割いています。

 これは巻き込み事故があり、たとえば書評で一般書であっても、作家が性的な言葉をタイトルにしている本や性をテーマにしている一般書だとNG指定を受けたりするので、注意が必要です。これらによって一般消費者はエロから守られますが、過剰なNGは考えものです。

水着でもNG

 アイドルの水着程度でも、場合によっては掲載できない(審査落ちする)ことがあります。着衣でもカメラマンがアングルを頑張って服があまり写っていないと着衣と認められないこともあります。アイドル文化と性欲を公式には結び付けないのは日本だけで、他の国でアイドルの水着写真を見たら「幼く見える人を性的に扱っている」ようにしか見えないので仕方ないのかもしれません。家族や職場で問題になるようなコンテンツは概ねNGになります。アイドルグラビアを扱う商用ネットメディアがそんなに多くないのは、Google広告が使えないケースが多く、それゆえ採算を取ることが難しいのです。

ギャンブルや暴力記事もNG

 公営および公なもの以外のギャンブル関連の記事もNGです(なぜかギャンブル広告は配信しているのに…)。違法なものや暴力に関する記述もかなりNGがあるので、脱法ハーブや裏社会を取材したりと、硬派なジャーナリズムを追求すると広告は落っこちてしまいます。

 いかがだったでしょうか。最近は広告代理店や個人が多数ネットメディアを作っているようですが、実際にこれらのルールを守っている媒体ばかりです。広告会社を変えればそこまでの規制は受けないのですが、人が活き活きとするようなことの多くがNGなGoogle。うんざりするほどの規制の中でネットメディアは存在しているのです。
 紙のライターの人が知らないで「ネットNG」の原稿を上げてくるケースも多いので、新規にネットで仕事をする人は気にしておいたほうがいいかもしれません。多くのネットメディアが半端な倫理観をかざしたり、「これは書くの止めておこう…」とフニャチンなのはこれが理由です。

 なお、NG/OKの見解は、NGになった方の解釈によるもので、例外もあるため必ずしも正しいものではありません。プレミアムアカウントでは基準が若干異なる場合もあるようですので、一律にすべてがNGというわけではありません。なお、google広告を外してしまえばこの規律からは解放されます。高い収益を得るために守る? それとも…

(文・編集部I)写真:(C)mazirama / 123RF


 


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