
不評(?)の『どうする家康』はこう見ると面白い!:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載453

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
第453回 不評(?)の『どうする家康』はこう見ると面白い!
この1月にスタートした大河ドラマ『どうする家康』、みなさんはご覧になっているかしら?
アタシはもちろん観ているわ。なにせ、小学4年生のとき、橋田壽賀子先生の『おんな太閤記』にどハマりして以来、ほぼすべての大河ドラマを観てきた&『リーガル・ハイ』『デート~恋とはどんなものかしら~』『コンフィデンスマンJP』など、古沢良太さんの脚本作品も大好きなアタシ。その両者がタッグを組むとなったら、観ないわけにはいかないわよ!
もっとも、第1話を観たときは「あれ? 古沢さん、少しパワーダウン?」と思ったけど、第5話まで観終えた今はすっかり夢中。そういえば『コンフィデンスマンJP』も、第1話の段階ではあまりピンと来なくて、じわじわとハマっていったんだった……。
現時点で、アタシが『どうする家康』の何に魅力を感じているかというと、従来の徳川家康ものではあまり大きく取り上げられなかったエピソードに焦点をあてようという意思が見える点。先週放送された第5話と、今週放送される第6話では、織田信長と同盟を結んだ家康が、今川方の人質となっている妻・瀬名(徳川家康の正室)を取り戻そうと奮闘するさまが、かなりフィクションを交えつつ描かれているんだけど、1983年の大河ドラマ『徳川家康』では、そのくだり、あっさりしていたような……。まあ、小学6年生のときに観たきりだから、正確な記憶じゃないかもしれないけど……。
あと、山岡荘八の重厚長大な小説が原作だったせいか、隙のないしっかりした人物しか出てこなかった1983年版『徳川家康』に比べ、主人公の家康をはじめ、隙やダメダメな部分のある登場人物が多いのも、『どうする家康』の特徴。それを「いかにも古沢良太」「軽すぎて大河ドラマらしくない」と感じるか、「人間くさいし親近感が持てて面白い」と感じるかは人によると思うけど、アタシは楽しんで観ているわ。
何より、従来は「悪妻」として描かれることが多かった瀬名を、一途に家康を想うかわいらしい姫として描いているのが新鮮。このキャラ設定のままずっといくのであれば、数か月後に待ち受けている地獄の展開に、きっと多くの人が涙を流すはず。松潤演じる家康が、狡猾な狸爺に変貌していくかどうかも気になるところ。
ちなみに、『どうする家康』に関しては、「CGを多用しすぎていてゲームっぽい」「演出がコミカルすぎる」「フィクションに時間を費やして、家康の全人生が描けるのか」といった批判も上がっているみたい。たしかに、それらの意見ももっともではあるけど、アタシは今後の展開にかなり期待しているわ!
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001
連載バックナンバーはこちら →
https://wp.me/p95UoP-4L(コピペして検索窓に)
エスムラルダも参加する八方不美人のデビューミニアルバム『八方不美人』、2ndミニアルバム『二枚目』、3rdミニアルバム『三途』発売中!
楽天ブックス特設CD販売ページ
https://books.rakuten.co.jp/artist/100000000837805/
八方不美人twitter https://twitter.com/happofubijin
八方不美人instagram https://www.instagram.com/HappoFuBijin/
八方不美人公式Youtubeチャンネル(登録してね!)
https://www.youtube.com/channel/UCqKkWYmusKHrfmOQtlWYn8Q
おすすめ書籍:「同性パートナーシップ証明、はじまりました。渋谷区・世田谷区の成立物語と手続きの方法」エスムラルダ、KIRA著(ポット出版)
http://books.rakuten.co.jp/rb/135072
おすすめ書籍:「ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方」村本篤信著(アスコム)
https://books.rakuten.co.jp/rb/16505889
[PR]