エスムラルダの「勝手にワイドショー！」

第446回　事務所と契約解除に至った岡田健史の変貌ぶりに驚き

　2018年、19歳のときに、ドラマ『中学聖日記』で、有村架純演じるヒロインの相手役として鳴り物入りでデビュー。以後、ドラマ『MIU404』、大河ドラマ『青天を衝け』、映画『望み』『死刑にいたる病』などの話題作に次々と出演し、俳優として大切に育てられている……かと思いきや、2021年に所属事務所との契約解除を求めて裁判所に仮処分を申し立てたことが報じられた、俳優の岡田健史くん。

　2021年8月末時点では、2023年3月末で所属契約を終了することで和解が成立していたみたいだけど、2022年8月末に契約終了を前倒しし、以後本名の「水上恒司」名で活動することを報告。そして、今年後半はドラマや映画には出演していないものの、昨日（12月22日）から25日まで、東京・渋谷のギャラリー「青山展示室246」で、なんと、趣味で描きためてきた100点以上もの絵を展示する個展『水上恒司展INSIDE THE HEAD－若さ故の「無秩序」－』を開催しているそう。

　岡田あらため水上くんといえば、甲子園を目指していた元熱血高校球児というイメージがあまりにも強く、絵を描くとは露ほども思っていなかったので、このニュースを知って、アタシ、意外すぎる展開に、「そっちかーい！」とびっくりしたわ。

　ただ、展示会のタイトル（特に『若さゆえの「無秩序」』あたり）に少々気恥ずかしさを感じちまったけど、ネットに上がっている作品を見たところ、本当に方向性がバラバラで無秩序で面白そう。

　ちなみに水上くんに関しては、4年近く前に、こんな記事を書いたアタシ（※リンクはこちら）。その時点ですでに「髪を伸ばし、イマ諷若手イケメン俳優」の枠に押し込められることを危惧していたんだけど、久々に見た水上くん、予想の斜め上をいく髪の伸ばし方をしていて、ついでに髭も結構生やして、イマ風若手イケメン俳優どころか、世界をさすらう住所不定のアーティストみたいになっちゃった……。でも、今の感じは今の感じで、アタシ、意外と嫌いじゃない……。

　そんなわけで、いろいろと思いがけない方向へ進化している水上くん。正直、一時ちょっと興味を失いかけていたけど、次にどんなことをやってくれるのか、目が離せなくなってきたわ。もしかしたら混んでいて入れないかもしれないけど、合間を見て個展行ってみようかしら。

＜水曜連載＞（※今回金曜更新）

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【エスムラルダ：プロフィール】

えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」（ポット出版、共著） 
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