エスムラルダの「勝手にワイドショー！」

第434回　仙人暮らしの東出昌大くんがワイルドさが増して目が離せない

　このコラムでも何度か話題にしている俳優・東出昌大くんに新たな動きが。『週刊文春CINEMA!』や『週刊女性PRIME』などによると、なんと東出くん、現在、関東近郊の家賃0、携帯電話圏外、風呂無しの山小屋で、猟をしたり山菜をとったりしながら生活しているそう。本人は山の暮らしを「居心地がいい」と気に入っており、地元の人たちからも好意的に受け入れられているみたい。しかも東出くん、その小屋で、若手俳優にジビエ料理をふるまったりもしているらしく、彼らの間では憧れの兄貴的な存在になっているとか。

こうした記事に対して、SNSなどでは「ちゃんと杏ちゃんに養育費払ってるの？」「無責任すぎる」「東出の生き方に憧れる若手俳優なんて応援したくない」といった声も上がっているとのこと。そう感じる人がいるのもわからなくはないけど、アタシは正直、「東出昌大すげえ」と思ったわ。何より感心したのが、「山で自給自足の生活をしよう」と決めたらすぐ実行に移せる切り替えの早さと行動力とサバイバル能力。真面目な話、今後、戦争が始まったり金融システムが崩壊したりする可能性もゼロとは言い切れないじゃない？　そんなとき必要なのは、東出くんが持ち合わせている、こうした能力だと思うの。

もっとも、このあまりの切り替えの早さと割り切りっぷりに、若干サイコパス的な怖さを感じなくはないけど（特に恋愛では、最初はめちゃくちゃ優しいけど、気持ちがさめたらあっさり切られそう）、残念ながらそういう怖さを抱えている人って、魅力的でもあるのよね……。あのルックスで、サバイバル能力とサイコパス性（？）を持ち合わせてたら、そりゃモテるわ。アタシ、なんだかもう東出くんは、みんなで共有するべき存在のような気がしてきたわ。「山暮らしで仙人化している」と記事には書いてあったけど、若いうちは、誰か一人だけのものにおさまるなんて、とても無理じゃないかしら……。

あと、これまでのイメージがガタ落ちし、事務所を辞めることになったにもかかわらず、（かつ、今のところ演技力が高く評価されているわけでもないのに）継続的に映画出演のオファーが来ているというのもすごい。東出くんの今の生活がこうして話題になるのも、仕事がくるのも、それだけ東出くんの動向や存在を気にしている人がいるということなのよね。杏ちゃんと結婚したあたりまでは、ただの人のいいイケメンだと思っていたけど、なかなかどうして食えない男だわ。東出くんの今後の動向から、目が離せない……。

ちなみに、アタシの周りのゲイ友だちの間では、「やっぱり東出くんイケる」「ワイルド味が増して前より好み」といった意見多数。アンタたち、顔が良けりゃなんでもええんか！（でも、アタシもその気持ちわかる）

＜水曜連載＞（※今回木曜更新）

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【エスムラルダ：プロフィール】

えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」（ポット出版、共著） 
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