
月9『貴族探偵』は脇役の中山美穂(ミポリン)に注目して:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載151

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第151回 月9『貴族探偵』は脇役の中山美穂(ミポリン)に注目して
「情報収集や推理は完全に使用人任せ、自分では何もしない上流階級出身の探偵」という主人公のキャラ設定や、豪華すぎるキャストが話題となっている、嵐の相葉雅紀くん主演の月9『貴族探偵』(フジテレビ)。4月17日に第1話が放送されたけど、みなさん、ご覧になったかしら?
かくいうアタシはもちろんチェック。基本的に、月9はよほどのことがない限り一度は観ることにしているんだけど(月9全盛期に青春時代を過ごしたオカマやさかい……)、今回はなんといっても、ミポリンこと中山美穂が出ているじゃない? これまでドラマでも映画でも、ほとんど主役(もしくは主役の相手役)以外演ったことのないミポリンが、そして月9での主演作品数7本と、女優としては最多記録を持ち、「月9の女王」の名をほしいままにしたミポリンが、その月9で脇にまわるなんて……。これはもう、ミポリンファンとしても、月9ファンとしても、観ないわけにはいかないわよ!
なお、事前情報によると、今回のミポリンの役どころは、相葉くん演じる貴族探偵に仕えるメイド、とのこと。それもアタシにとってはなかなか衝撃的で、「もし痛々しかったらどうしよう」と、ドキドキしながら観てみたんだけど……。わりと落ち着いたメイド姿で、痛々しさや「見ていられない感」はあまりなく、ホッとしたわ。
それにしても『貴族探偵』、初回視聴率は11.8%と、月9としては3期ぶりの二桁発進となったみたいだけど(そのうち1~2%くらいは、アタシみたいな往年の月9ファンが担っているはず)、ドラマ自体に対する評価は賛否両論ある模様。原作ファンからは「原作の良さがちゃんと活かされている」「改変の仕方がいい」と好意的な意見が上がっている一方で、「学芸会っぽい」「『IQ246』で、やはり貴族の末裔の探偵(?)を演じた織田裕二に比べると、演技が拙い」という声もあるとか。でも織田裕二の演技も、当時結構叩かれてなかったかしら。人ってほんと、勝手な生き物ね……。
まあ、確かに学芸会的なところはあるけど、月9の30周年記念作らしいお祭り感満載だし、今回の相葉くん、なんだかちょっとかわいく見えるし、アタシは視聴継続するつもり。初回では「siri」ならぬ「giri」の声としての出演だった仲間由紀恵が、いずれ重要な役で登場するんじゃないか……といったあたりも楽しみにしているわ!
※ここでアタシから、唐突なお知らせ。
5月に、ミュージカルに挑戦するよ!
「ミュージカル『人間の条件』」
会場:座・高円寺1(高円寺)
日時:2017年5月18日(木)~21日(日)
料金(税込):一般 4,200円、学生2,500円、プチプラシート(各回5枚)1,000円
詳細:http://gsjoshikai.tumblr.com/
(水曜連載)
画像:番組ロゴ
【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001
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おすすめ書籍:「同性パートナーシップ証明、はじまりました。渋谷区・世田谷区の成立物語と手続きの方法」エスムラルダ、KIRA著(ポット出版)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13507222/
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