
超チープさがスゴイ、テレビ東京フェスに行ってみた!

テレビ東京だから許せるフェス
テレビ東京フェスティバル。5月5日まで、代々木競技場第一体育館屋外で無料にて開催されている。このフェス「前日までの事前登録制」で、テレビ東京フェスのHPでクイズに答えると表示されるパスポートをプリントか掲示で入場するという謎のシステム。大まかな来場者把握目的、あるいは入場フリーにすることでの現場の混乱を防ぐ目的なのだろうか。だが実際行くと「何人入れる」などの規定もないのだが。このへんのアバウトな所、儲けようとしてない所がテレビ東京。
会場の体育館は原宿駅から徒歩1分の便利な場所。テレ東がフェスのためにこんな便利のいい会場を押さえられるなんて… と思ったが、これ実はテレビ東京が放映権を持つ「世界卓球」の会場の一角で開催されているオマケ的なイベントなのだ。つまり会場費は殆どかかっていないのだろう。しかも、 全農や世界卓球の物販ブースもフェスと同じくらいあり、テレビ東京関係を見に来たつもりがいつのまにか卓球グッズを買ったり野菜ジュースを味わったりになってしまう。こちらの協賛があって成立しているのではないかと思われる。
お金がかからないのが良心的
番組ブースはちゃんとしたものから付け焼き刃的なものまで様々。ちゃんとしているものとしては「Youは何しに日本へ?」ブースはCGフレームでバナナマンと顔を入れ替えたプリクラが撮れるちゃんとしたものだったが、一方でテントの中にタブレットを5台置いただけの「アド街ック天国」ブースの粗雑さ加減が目立った。 驚くのは若干の展示物の他(不要な雑貨が出てくる)1,000円自販機とサイコロを置いただけの「モヤさま秘宝館」(「モヤモヤさまぁ~ず」ブース)。マニアが多いのか、行列が出来ていた。番組で使ったサイコロは振りたい人もいるだろうが、自動販売機に待ち時間10分って…。そしてアングラ感が溢れていたのが「仰天!パニックシアター」のブース。この番組は世界のびっくり映像が放映されているようなのだが、屋外向けに放映されいてるビデオで「楽しんでいってくださいね~」的なナレーションとともに地下鉄に轢かれて飛ぶ人の映像が…ビデオ編集のミスかもしれないが、昭和から脈々と続くテレ東のアンダーグラウンド感がまだ健在なことを認識させられる。閉鎖的な会場でなければ絶対問題になるレベル。
一般人にとっては(アイドルや番組連動ライブなど)ステージイベントは満足できるものの、構内2会場(渋谷側・原宿側)に別れたエリアの半端ない移動距離、ブースの出来不出来にかなり不満が残るが、がっくり感も含めてチープで「お金のかからない」 ものにしたところにテレビ東京らしい良心は感じられる。なにしろ子連れで行っても殆どが無料サービス(※お土産・フードコート除く)だからね。お台場や汐留よりもしょぼいところが素晴らしい。スターが現れないためか、着グルミのバナナ社員「ナナナ」(=写真)が来ると歓声が上がるなどして一番人気。
なんだか、超都心にいるのに、郊外のデパート屋上でやってるイベントに来たような気分になるのでした。
(文・編集部I)