食えない芸人たちが続々と犯罪者に

　他人の高級自転車を盗難してオークションに出品していたとして、お笑い芸人・兼島ダンシング（39）を9日にも逮捕すると、警視庁が発表した。兼島は数年前には人気お笑い番組に出演し、エキセントリックなダンスを披露するなどして、微妙に人気を博したこともあった。元人気芸人は一体なぜ犯罪に手を染めたのか。

「皆さんも御存知の通り、お笑いで食っていける芸人なんて100人もいないと言われているぐらい。とはいえ自称レベルも含まてお笑い芸人は数千人いる。彼らは貧乏でかつかつの暮らしをしているので、こういった事件を起こすことは多々あるんです」（芸人事情に詳しい雑誌編集者）

　たしかに兼島も現在ではテレビで活躍することはなく、バイトなどで食いつないでいたというのだが、このように犯罪にまで手を染めるというのは珍しいのでは。

「あるお笑い芸人育成スクールの近くにあった、コンビニやスーパー、書店はそこの生徒の万引きに困らされていて、その学校でも問題になりました。20代の連中もいる生徒を集めて、万引きなどの犯罪を犯したらすぐにクビだと学校関係者が叱ったなんて話もあるんですよ」（前出・雑誌編集者）

　いい大人を集めて犯罪をたしなめるなんて刑務所レベルだ。

犯罪を自慢しあう大物芸人たちのグループも

「若手芸人や、今じゃテレビでメジャーになっている大物芸人も含めて、飲み会の時にはいつも犯罪自慢になりますからね（苦笑）。どれだけデカい犯罪したかで格を競い合うという。逆に犯罪したことないやつはバカにされるぐらいです。みんな犯罪は芸の肥やしだと思っているんですよ。それぐらい人格が逸脱していなきゃ、芸人なんてなれないのかも知れませんね」（お笑いライター）

　このライターによれば、先の犯罪自慢をするのは「お笑いギャング」を自称する10数人のグループで、某人気芸人も含まれているという。それにもかかわらず、窃盗、万引き、キセル、中には婦女暴行までしたことがある輩もいるというから恐ろしい。しかもこのグループが崇めるのは、島田紳助氏というのも凄い話だ。

「僕がざっくり思い出してみても、芸人のうちの30～40％は犯罪を犯した経験があると思いますよ。兼島ダンシングなんて氷山の一角ですよ。芸人を見たら泥棒と思え、なんて言っている芸人もいましたからね」（前出ライター）

　芸人のうち約4割近くが“犯罪者”というのなら、まったく笑えない話であるのは間違いない。

（文・編集部）