
前編:コカ・コーラにまつわる6つの都市伝説の真相

コーラで骨が溶けるなんてやっぱりウソ
コカ・コーラの都市伝説の中で多くの人が知っているものといえば、「コーラを飲むと骨や歯が溶ける」というものだろう。「コカ・コーラの原液のタンクに落ちた人が跡形もなく溶けてしまった」とか「コカ・コーラの原液を積んだタンクローリーが横転事故を起こしたところ漏れた原液でアスファルトが溶けた」というムチャクチャな話に発展した都市伝説だ。
もちろんコカ・コーラを飲みすぎて、ゲップが出ることはあっても骨や歯が溶け出すことはない。「骨が溶ける」と噂されるようになったのは酸味料としてリン酸が配合されているからなのだ。骨や歯の成分であるカルシウムは酸に溶けやすい。それがコカ・コーラを飲むと骨や歯が溶けるという噂につながったのだ。
原液にまつわる話をもう一つ。「コカ・コーラの原液はアメリカのアトランタの本社工場で製造され、それが世界中に輸出されて現地のビン詰工場(ボトラー)に送られ、そこで炭酸水で薄められて商品化され出荷されている」。こう思っている人も少なくないだろう。ところがこれも都市伝説。実は日本でもコカ・コーラの原液は製造されているのだ。日本で唯一コカ・コーラの原液を製造しているのは滋賀県にある「日本コカ・コーラ守山工場」。原液はここで製造され各地の工場へ輸送されている。
とあるコカ・コーラの使い方が注目されて『爆発的に売上げが伸びた』と、まことしやかに伝わる都市伝説がある。それはコカ・コーラに避妊効果があるというもの。コーラには精子を殺す作用があり、コンドームなしでセックスしてもコーラで精子を洗い流せば避妊できるという噂。
これは酸性の液体で精子を殺すことができることから、コーラでも避妊できるということだろうが、残念ながらコーラにはその力はない。これを信じて避妊に失敗したカップルが大勢いたという噂も…。
(文・編集部)
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