
食べたら死ぬまで止められない!? マック〝メガポテト〟のキケンなからくり

迷走するマクドナルド
今年9年ぶりの減収減益となり、業績不振が囁かれる日本マクドナルド。売り上げ低下を打開すべく打ち出した新メニューが、Lサイズよりもっとボリューミーな「メガポテト」だ。フレンチフライ・ポテトのLサイズ2個分で、価格は490円。セット販売は行っておらず、単品のみでの販売となる。〝みんなで仲良くシェアできる〟おトクなメニューらしいのだが、これで巻き返しはなるのだろうか。
このメガポテトに対し、「マクドナルドの迷走ぶりを象徴するようなメニュー」と斬り捨てるのは、今年3月まで日本マクドナルドの関連企業に務めていたというA氏。
「去年から今年にかけて、期間限定の新メニューがあまりにパッとしない。期間限定モノは店で〝フォース(4th)メニュー〟と呼ばれる商品。〝てりたまバーガー〟や〝グラコロバーガー〟がそれで、人気が出ればベーコンレタスバーガーのようにレギュラーメニューになるものもあります。それくらい大事な商品なのに、ここ最近は余った材料を使い回したようなバーガーばかり。経費削減で新しいメニューを作るのが厳しいんでしょうが、ここへきてメガポテトとは……。いまあるモノで客単価だけ上げようとする狙いが透けて見える上に、特に新しい要素もない。この商品だけで業績の巻き返しは、ちょっと無理があるんじゃないでしょうか」(前出・A氏)
ポテト・ジャンキー生み出す魔法の香り
なるほど……。では、肝心の味のほうはどうなのだろうか。実は筆者、マック・ファン歴ウン十年。新メニューとあらば試すしかない! ということで、早速メガポテトを購入してみた。Lサイズ2個ぶんだけあって、ボリュームがハンパない。持ち帰り用の袋をあけると、あのマック臭がぷ~ん……これこれ、マックといえばこの匂いですよ!
ポテトは揚げたてのアツアツ。キャンペーンでポテトがよく出るせいですかね。塩加減もちょうどよくて美味し~い! 食べ出したら止まらなく、1人でペロリとたいらげちゃいそうなんですが……。
「マクドナルドのポテトの匂いの秘密は揚げ油にあります。日本のマックでは〝ショートニング〟と呼ばれる油脂を使用していて、これに牛脂(ラード)の成分が入っているため、あの独特の香りが生まれる。植物油のみよりも香ばしく食欲をそそる匂いですが、これがちょっとクセ者なんです。ショートニングはトランス脂肪酸というものが含まれていて、多量に摂取すると悪玉コレステロールを増加させ、心臓疾患の原因になると言われている。アメリカやヨーロッパではこのリスクを重く見て、2003年以降はトランス脂肪酸を含む食品を厳しく規制するようになりましたが、日本はまだまだこの規制が甘い。中毒性のある匂いにつられて食べ過ぎるうち、気づけばビッグマックのような体型に……なんてこともあるかもしれません」(前出・A氏)
こ、このスメルにそんな秘密があったなんて……! とりあえず、ポテトの残りはマック好きの後輩に与えることにしようっと。皆さんも、ファーストフードはほどほどに!
(文・編集部)
画像:おすすめKindle本「マクドナルドはどこへ行く?」(ダイヤモンド社)
※本文とは無関係です。
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