「実話BUNKA超タブー」が9月2日から独立創刊!
Home > サブカルチャー

スマホ表示はこちら



【PR】掲載数2800誌以上の取り扱いを誇る『雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jp』!多くは送料無料、さらに最大70%割引と大変お得です!

月イチ連載・各隔週月曜

瀬名あゆむのアイドル革命!

南にこの千葉からアイドル革命

隔週火曜

鈴木詩子の帰ってきて 吉澤ひとみ

毎週水曜

エスムラルダの勝手にワイドショー

隔週金曜

さよなら、くまさん

隔週金曜

美しさ勉強講座

予定変更することがあります

▼連載コラムバックナンバー▼

ブッチNEWS連載バックナンバーまとめ


最新号
  • 実話BUNKA超タブー2019年12月号
    実話BUNKA超タブー2019年12月号

    コンビニ・書店で11/2発売 毎月2日発売 612円(税込)

    五輪マラソン札幌移転は小池への嫌がらせ すべて森喜朗の思うがままで”森リンピック”に/がん保険加入は損か得か/ネトウヨ狂喜!「即位礼正殿の儀」の醜悪な光景/台風19号絶望の被害現場ルポ/盛り上がるにわかファンたちに訊いてみた「ラグビーなんて興味なかったはずなのにどういう了見でいきなり騒げるんですか?」/情弱貧乏人には一切還元されないキャッシュレス還元事業の欺瞞/神戸いじめドロドロ愛憎劇/汚くでまずいのに味があると意味不明な評価のレトロ飲食店/都道府県地方別格付け最低ランキング ほか

    杉作J太郎がサウナを紹介!「熱盛サウナおやじの伝言」コラム連載中!
    吉田豪「人間コク宝」川田利明インタビュー 他では読めない濃厚すぎるヤバイ話題!

  • 実話BUNKAタブー 2020年1月号
    実話BUNKAタブー2020年1月号

    11/15発売 毎月16日コンビニ・書店で発売 550円(税込)

    財務省がもくろむ10年以内に消費税20%/台風 豪雨 地震 津波 災害大国 日本で住んだら確実に死ぬ場所/テコンダー朴 本編再開!/2週連続で大臣の首飛ばした週刊文春イケイケの舞台裏/50代から激増! ピロリ菌未除菌の人は危ない 胃がんにならないために/焼き鳥まずい居酒屋選手権/老害なんて評価は大間違い 森喜朗こそ本物の政治家だった/チュートリアル徳井を叩く白◯社会/最高に抜ける90年代ビデオ女優ランキング/盗撮・セクハラミスコン・集団レ◯◯…日本を支配する◯◯大学慶応大研究 他

    ●連載第14回!『ロマン優光の好かれない力』は「田代まさしが覚せい剤でまた逮捕された件」。実話BUNKAタブー本誌で!

グラビアギャラリー
【コアな視点で知の可能性を探求する同時代人のための新書シリーズ・コア新書】

少年ジャンプが1000円になる日~出版不況とWeb漫画の台頭~/大坪ケムタ
↑漫画アプリはどうやって収益をあげているの?/各社Web漫画サイトのヒット戦略は?/出版不況本当はどれくらいヤバいの?
SNSは権力に忠実なバカだらけ/ロマン優光
↑これは百田尚樹へのラブレターである!
覚醒剤と妄想-ASKAの見た悪夢ー/石丸元章
↑本書はASKAへの応援歌である
文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史/さやわか
春樹より深いドラクエの世界 ↑荻上チキ・Session-22(TBSラジオ)で特集!
暗黒ディズニー入門/高橋ヨシキ
愛と感動…だけじゃない! ↑ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(TBSラジオ)で特集!
(Link to Amazon)
サブカルチャー 2016.09.16(金)

樋口毅宏 『太陽がいっぱい』を読んで:ロマン優光連載66

 


ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第66回 樋口毅宏 『太陽がいっぱい』を読んで

「プロレスファンなら楽しめる作品と言ってしまうことかできるかどうか、すごく微妙…。」
 それが、樋口毅宏『太陽がいっぱい』を読み終わった時に真っ先に浮かんできた言葉だ。樋口毅宏引退記念作品とも言える、このプロレスをテーマとした連作集。昭和から平成初期にかけてプロレスファンをやっていた人なら、ある程度は楽しめるようになっているとは思う。特定のレスラーをモデルにしたり、何人かのプロレスラーのエピソードをパッチワークしてキャラクターを造形したり、みんなの知ってるプロレス内事件が散りばめられていたり、まあ面白いことは面白いに決まってるのだ。何故なら、モデルになる人物や事件がすでに面白いのだから。
 しかし、その素材の面白さに作者が新しく付け加えることができているかどうかは私にはよくわからない。例えば、ラッシャー木村をモデルにした章では、私たち古いプロレスヲタクの知るラッシャー木村の人生がほぼそのまんま語られるわけだが、そこには作者ならではの視点であったり、演出によって作者ならではの魅力的なラッシャー木村像を提示できてるとは言い難い。作者ならではの試みといえば、新間寿をモデルとするキャラクターがコミカルかつ下品に戯画化された俗物として登場するのだが、なんというか木に竹を接いだようなチグハグさを感じてしまう。実在の新間寿の人物像の方が圧倒的に作者の作ったキャラクターよりも面白いことを知ってしまってるというのもあるが、一人だけ漫画的過ぎて浮いてしまっているのも確かだと思う。
 私がモデルになったレスラーや事件を知っているから楽しみきれてないのかもしれない可能性については考えてみた。しかし、私がラッシャー木村を知っているからこそ、足りない描写、説明不足な部分を脳内で補完してラッシャー木村像が浮かんでくるのであって、ラッシャー木村を知らない人が読んだら、よくわからないのではないだろうか?
 ラッシャーだけではなく、モデルが明確なレスラーに関してはみんなそういう感じの印象を受ける。また、作中に見受けられるアントニオ猪木観など、作者ならではの新しい視点などは全く感じられない、プロレスヲタクが使い古したテンプレみたいな視点しか見受けられない。そういう古いプヲタの共通認識みたいなものだけで構成されているからこそ、色々なところが不足していても楽に補完できるというのもあるのだけど。
 この作品は実在のレスラーをモデルとした架空のレスラーが多く登場するのだが、何故かターザン山本がターザン山本として登場する部分がある。かって週刊プロレスの編集長であったターザン山本という人物がいかなる人物か、古いプヲタならその人となりを知ってるわけだが、ターザン山本という名前を使うことで一切の説明を投げ出してしまってるのはさすがに限度を超えているのではないか。しかも、彼の名が登場するのは、本作品の中でもっとも現実を離れて作者の奇想が放たれている章だったため、世界観を創るという行為に対する手抜き感がより強く感じられてしまった。
 プロレスを知ってれば読んでいる間は内容を理解して楽しめたとしても、プロレスを知ってるが故に「なんだかなあ…」という不満も生まれてしまう。なんとも困った作品ではある。
 プロレスという問題から離れた部分でも色々と気になる点はある。今作は冒頭と最後にアントニオ猪木をモデルとしたレスラーを登場させ、他にも長州力をモデルにした選手など同じ選手が複数の章に登場することで同じ世界で起こった出来事を記録していってるような印象が生まれてくる。生まれてはくるのだけど、そこに強烈な違和感が存在している。実在のレスラーをモデルにした実録小説的作品。何人かのレスラーのエピソードが作られた架空のレスラーの一代記的なもの。梶原一騎の『カラテ地獄変』的なものを目指したのか、筒井康隆的なスラップスティックを狙ったのか判断に悩むがとにかく奇想に溢れたホラ話。これらが同じ世界の話として並べられてると強烈な違和感があるのだ。これならば、同一世界で起こった出来事に見えるような演出をせず、プロレスをテーマとした連作集としてバラバラな舞台設定の作品として描けばよかったのではないだろうか。

それでもいいところはある

 そうは言っても、見るべきところはあるのだ。表題の『太陽がいっぱい』の身も蓋もない感じとか、いい意味での作者の人の悪さが感じられて個人的には嫌いではない。削るなり、盛るなりしていけば俄然面白くなったはずなのに、練り込みが雑なので、暗黒・梶原作品なのか筒井なのか、どっちに振りたいのかよくわからない感じになってるのは本当におしい。
 それ以外にも、いいところはそこかしこにある。あるのだけど、構成も描写も全体が雑過ぎる。雑さを覆すほどのパワーがあるわけでもない。丁寧に時間をかけて詰めていけばもっと面白くなったはずだし、もっとヒドいホラをぶち込んでいけばよかったのにと思う。実在のレスラーをモデルにリアルに描こうとしても、吉田豪のレスラーたちへのインタビューより面白くするのは至難の業だと思う。それを超えるのはただ想像力であり、人の悪いホラをどんどん入れていけばいいのだ。
 加工途中のものを提出してきたような未完成品感、状況の説明を読者のプロレスという原典に対する知識に頼ってるような悲しいまでの二次創作感。たとえ引退宣言がプロレス的ギミックだとしても、このような作品を引退作とするのは、さすがにいかがなものだろう。そういうギミックを使うなら、それこそかなりの傑作・問題作をぶち込んでこないと、ただただショッパイだけ。「このレベルしか書けないから辞めるんだ」とか本気で思われたいわけじゃないでしょ。なんだよ、そのギミック。自分をどう演出すれば良く見えるか、誰と付き合えば自分を大きく見せれるかとかじゃなくて、今の樋口さんは作品に力を注ぐべきだし、良い作品が書けなかったら樋口さんなんてただの表面上腰の低い性格の悪い人でしかないじゃないか。
 自分は編集者時代の樋口さんによくしてもらったと思ってるし、もう何年もお会いしてないが、直接会った時に嫌な思いをしたことはない。SNS上で無視されたり、人づてであまりよくない話を聞いても、なんだかんだでいまだに嫌いにはなれないのですよ。過去の人を切り捨てて新しい世界にいったんだったら、ちゃんとしてもらわないと困るんですよね。そんなことやるために切られたんだと思うと気分悪いですよ。
 編集者時代の樋口さんは編集者として周りの評価が高いわけでもなく、上司からいびられたり、わりと不遇だったのだけど、その状況への鬱屈が後に作家になるためのエネルギーになったように思う。それならば、多くの人に本気で呆れられ嫌われバカにされている現在の状況はもう一度やり直すのに相応しい状況ではないだろうか。可能性がどんなに低くても、あの心ない、性格の悪い、面白い樋口毅宏が見れるといいなとは思っている。

<隔週金曜連載>

おすすめ書籍:太陽がいっぱい/樋口毅宏(扶桑社)
http://books.rakuten.co.jp/rb/14393498/
______________________________

★当コラム好き必携!の電子書籍が発売中★

ロマン優光の著書『日本人の99.9%はバカ』(コア新書/コアマガジン刊)が電子書籍化されました! しかも紙版より約36%安くなって540円。各電子書店のスマホアプリを利用すれば、専用端末がなくてもすぐに読めます!「いつでも買えるならいいや…」と思って買っていない方! できるだけ早めにお買い上げいただけると、関係者全員が喜びますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
◎主要配信先リスト・リンク。ご購入はこちらから。
http://mensbucchi.com/goods/20160722183146

【ロマン優光:プロフィール】

ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。

おすすめ書籍:「日本人の99.9%はバカ」/ロマン優光(コア新書)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
http://mensbucchi.com/rensai-bn/20160322204147 (コピペして検索窓に)


 



※コメント欄はPC/モバイル別個のものが表示されます





  • ★TOPページ・タグでは過去記事は10本だけしか表示されません。「芸能・エンタメ」などカテゴリ単位のタブではそれ以前の過去ログもごらんいただけます。
    ★そのためこちらからサイト内google検索を可能にしました。知りたい内容があればどうぞ。

    MONTHLY RANKING





関連記事


おすすめ記事
人気投票ランキング
ブログ
記事提供元
    • ブッチNEWS編集部
    • 実話BUNKAタブー
    • コアコミックス
    • コアムックシリーズ
    •  
    • ブッチNEWSを共有する
    • このエントリーをはてなブックマークに追加




ブッチNEWSは「スマホ」と 
「PC」でお愉しみいただけます。 
(ガラケー非対応) 







募集のお知らせ…PC/スマホ配信提携先、アプリ制作業者、月額広告、広告供給業者を募集しております。右下「運営方針」をご参照下さい

 

[PR]

運営者情報
タグクラウド
おすすめ エスムラルダ 鈴木詩子 ロマン優光 杉作J太郎 男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座 美しさ勉強講座 ロコドル ローカルアイドル 山口明 新日本プロレス 瀬名あゆむ アイドル 童貞 フジテレビ 杉作J太狼XE 韓国 中国 枡野浩一
Powered by Vivvo CMS v4.6