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サブカルチャー 2015.03.04(水)

エスム、帝国劇場で「夢やぶれて」を歌う…!?:ドラァグクイーン”エスムラルダ連載40

 


エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第40回:エスム、帝国劇場で「夢やぶれて」を歌う…!?

 1985年にロンドンで初演され、日本では1987年6月に帝国劇場で上演開始。2012年にはトム・フーパー監督で映画化され、大ヒットを記録したミュージカル「レ・ミゼラブル」(以下、レミゼ)。みなさん、たとえ観たことはなくても、その名前や存在はきっとご存知よね。楽曲も方々で使われているので(特に「夢やぶれて」は、スーザン・ボイルや華原朋美などが歌ったことで、すっかり有名に)、一度は耳にしたことがあるはず。
 実はアタシはミュージカルの中でもレミゼが大好き。レミゼはアタシにとって、「大きすぎる影響を受けた三大ミュージカル」の一つなの(あとの二つは「RENT」と「WICKED」)。

 アタシがレミゼを初めて観たのは、1989年6月。高校3年生だったわ。初演の時に、テレビから流れてきた「民衆の歌」を聴き、「なんていい曲。観に行きたい!」と思ったものの、貧乏な高校生だったアタシ(貧乏は相変わらずだけど)には、とてもチケット代を捻出することができず……。親にせがみまくり、2年後、ようやく観に行けることになったの。

 念願かない、実際に観たレミゼは、予想をはるかに上回る素晴らしさだったわ。ストーリーの面白さ、曲の美しさ、「自分を犠牲にして、誰かを救おうとする」登場人物たちの健気さ(アタシには無理なので、余計に心打たれる)、役者さんたちの上手さ……。ちなみに1989年6月といえば、中国で天安門事件が起こった月。レミゼにも、革命を目指すパリの学生たちが行動を起こすシーンがあるんだけど、舞台上で学生を演じる役者さんたちの姿と、ニュースで観た中国の学生たちの姿が重なって見えたのを、今でもよく覚えているわ。

 こうして、すっかりレミゼにハマりこんだアタシ。さっそくサントラを入手してカセットテープにダビングし、学校の行き帰りに、毎日毎日ウォークマンで聴きまくったわ。おかげでほぼ全編のメロディーを覚えこみ、家で、あるいは自転車なんかに乗りながら、ついつい「ひとりレミゼ」(一人で全ての役になりきり、延々と歌い続ける)をやっちまう特異体質に。片想いをした時のテーマソングは、もちろん「On my own」(レミゼの劇中に登場する、片想いの切なさを歌った曲)。

 そんなアタシが、ネットで驚くべき情報を知ったのは、昨年末。なんと、東宝さん主催で「レ・ミゼラブルのどじまん・思い出じまん大会」なるイベントが開催され、しかもファイナリストに残れば、帝劇のステージで歌えるとのこと!
「て、て、帝劇で歌える(かもしれない)!?」と大興奮したアタシは、矢も楯もたまらず、ファンテーヌ(レミゼの登場人物)に扮し、「夢やぶれて」を歌っている姿を自撮りして応募。歌唱力とルックスはともかく、インパクトとレミゼへのほとばしる愛だけで一次審査、二次審査を通過し、なんとファイナリストに選ばれたの!
 もうね、夢のよう……。26年前のアタシにこのことを伝えたら、なんて言うかしら(喜ぶ前に、40過ぎて女装として生きていることにショックを受けるかも……)。

 というわけで、3月17日(火)14時半から、帝国劇場で開催される「レ・ミゼラブルのどじまん・思い出じまん大会 本選」で歌うことになったアタシ。現在、オーディエンスも募集中なので、興味を持った方は、ぜひ応募フォーム( https://wwws.toho-ad.com/les2015_event0317/ )から申し込んでみて!(応募締切は3月10日(火)いっぱい)

 また、4月17日からはミュージカル「レ・ミゼラブル」の公演も始まるわ。感動すること間違いなしの名作なので、こちらもぜひ!

写真:「レ・ミゼラブル×帝劇 のどじまん・思い出じまん大会」公式サイトより

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:@esmralda001

 

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