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  • 実話BUNKAタブー 2019年12月号
    実話BUNKAタブー2019年12月号

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サブカルチャー 2014.11.19(水)

 子役が抱える「心の闇」に思いをはせる 安達祐実:ホラー系ドラァグクイーン”エスムラルダ連載25

 


エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第25回: 子役が抱える「心の闇」に思いをはせる 安達祐実

「映画『花宵道中』で大胆な濡れ場に挑戦した」「カメラマンと再婚した」ついでに「ドラマ『ナースのお仕事』が12年ぶりに復活」など、このところ、やたら話題に上がる機会の多い安達祐実。

 実はアタシ、安達祐実に対しては勝手に親近感を覚えているし、無条件に応援してもいるの。かつて、祐実の代表作『家なき子』を夢中で観ていたせいでもあり、ナチュラルメイクの時、よく「安達祐実に似てる」と言われるせいでもあるんだけど(←大勘違い)、なんといっても、子役として社会現象ともいえるほどの人気を博しながらも、道を大きく誤ることなくまっとうに生き(一度の離婚くらいはご愛敬)、女優としてきちんといい仕事をしている、その賢さと精神力とプロ根性に、敬意さえ抱いているからなの。

 洋の東西を問わず、多くの元人気子役がアル中になったり薬に手を出したりと、私生活に問題を抱えがちなのは、仕方のないことだとアタシは思っているの。「急に大金が入ってきて親が舞い上がり、家庭崩壊」とか「子どもの頃に、子どもらしく生きることができない」ととか「周りの大人からチヤホヤされて、天狗になってしまう」とか「いじめに遭ってすねてしまう」とか、いろんな要因が考えられるけど、「絶望感」も大きいんじゃないかしら。

 改めて言うまでもないことかもしれないけど、子役で大ブレイクしちまうと、その先の人生で、子役時代以上に無条件に愛されることっておそらく二度とないじゃない?
 たいていの人間は、ある程度の年齢(思春期から20代くらい?)までは、「人気者になりたい」といった願望や「将来、より多くの人に愛される時がくるかもしれない」という希望を、心のどこかに持っているとアタシは思うの。そして仮に、「愛される」ピークを過ぎたり、「自分は、そんなに多くの人に愛されるタイプじゃないんだ」と気づいたとしても、それなりに大人になっていれば、「これからは一人にしっかり愛されればいいや」とか「人の評価なんか気にしなくていいや」とシフトチェンジできるのよね。

 でも子役の場合、たったの10歳やそこらで「一人の人間が手に入れうるマックスに近い人気(愛情)」を知っちまうわけで、そんな子が思春期を迎えたら、「あんなにチヤホヤされたり愛されたりすることって、もう二度とないんだ」と絶望するか、「不特定多数から寄せられる人気や愛情なんて、しょせんはかないもの」と虚無的になるか、どちらかだと思うのよ。
 「人気」というあまりにも刺激が強く、しかも移ろいやすいものに振り回されずに生きるのって、よほどの賢さや精神力がないと難しいのよね。

 そんな数々の困難を乗り越え、さらに「子役時代のイメージ」やプレッシャーをはねのけて、役者として立派に成長している安達祐実。まあ、いまだに祐実の濡れ場を目にすると、ちょっといけないものを見たような気にはなっちまうけど.....。今度こそ幸せな結婚生活を送ってほしいし、これからもいろんな役に果敢に挑戦して、大女優への道を歩んでほしいわ。そして、加藤清史郎くんや芦田愛菜ちゃん、鈴木福くんたちも頑張ってまっとうに生きてほしいと願うわ!

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:@esmralda001

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