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サブカルチャー 2014.08.06(水)

ツッコミどころ満載の映画『マレフィセント』:“ホラー系ドラァグクイーン”エスムラルダ連載10

 


エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第10回:ツッコミどころ満載の映画『マレフィセント』 ※ネタバレ注意

 現在公開中の、アンジェリーナ・ジョリー(以下、アンジー)主演のディズニー映画『マレフィセント』、みなさんはご覧になったかしら?
 ご存知ない方のために簡単に説明しておくと、『マレフィセント』は、「『眠れる森の美女』に出てくる悪い魔女(マレフィセント)が、なぜ眠り姫(オーロラ姫)に呪いをかけたのか」を描いたお話。
 アタシは、予告編を観て「面白そう」と思い、7月終わりに鑑賞したんだけど……。夏休みで、しかもレディースデーだったせいか、公開から約1か月経っていたにもかかわらず、超満員。おかげで、最前列で3Dを観るという苦行を強いられるハメに……。途中からだいぶ慣れてきたけど、画面は見づらいし首は痛くなるし、さんざんな目に遭ったわ。

 それはともかく、『マレフィセント』。まあ、それなりに面白くはあったものの、ツッコミどころも満載だったわ(以下、ネタバレあり注意)。

 まず気になったのが、アンジーの頬骨。もともとアタシ、アンジーに対して「顔がごつごつした女優」って印象を抱いていたんだけど、今回、映画を観ながら「あれ? アンジーの頬骨ってこんなに尖っていたっけ?」「これ、さすがに女優としては、ナシなんじゃないかしら」って、心配になっちまったわ。まあ、後で特殊メイクだと知ってホッとしたけど、まったく作り物感がなかったのは、メイクの技術が素晴らしいのか、やっぱりアンジーの顔がごついせいなのか……。
 あと、オーロラ姫演じるエル・ファニングの微妙なブスさ加減もツボだったわ。一応「絶世の美女」という役柄なのに……。

 そして、ストーリー的にも破綻だらけ。マレフィセント、どうでもいい時には結構すごい魔法を使うのに、肝心な時に全然その能力を発揮しないの。アタシ、心の中で何度も「え? なんでここで、あの魔法使わないの? バカなの?」ってつっこんじまったわよ。
 あと、『アナと雪の女王』もそうだけど、「これって、ダイジェスト版?」と思っちまうくらい、話がサクサク進んでいくのよね。若い子のペースには合っているのかもしれないけど、おばさん、ちっとも感情移入できやしない。
 それから、「王子はあくまでも当て馬で、結局は女二人の愛情物語でした」ってところも、『アナと雪の女王』と同じ。そういえば『あまちゃん』も最後、男たちは置き去りになってたし、ディズニーのみならず、世界的に、「女二人の物語」がトレンドなのかしら。

 でも、一番「おいおいおい」と思ったのは、「オーロラ姫の赤ん坊時代を、アンジーとブラッド・ピットの末娘・ヴィヴィアンちゃんが演じている」というニュースを知った時。なんでも、子役オーディションの際に、アンジーのマレフィセント・メイク顔を見て泣かなかったのが、ヴィヴィアンちゃんだけだったらしいんだけど……。アンジー、単に自分の娘をごり押ししただけなんじゃ……。

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:@esmralda001

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