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社会・経済 2015.04.24(金)

英国大使館へのドローン落下事故でマスコミ内からTOKYO MXに失望の声


報道業界へのドローン規制は避けられない!?

 半蔵門にあるテレビ局TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)がドローンを英国大使館に墜落させた事故。首相官邸屋上に落下したドローンからセシウムが、という事件の直後だけに、マスコミからは大きな失望の声があがっている。

 というのも、これでマスコミ回りのドローン使用にも制限がかかる可能性が飛躍的に高まったからだ。
 取材関係者によれば、
「MXの一件が他局や、新聞社、通信社に与えた影響は甚大。特に、いまのテレビでダイナミックな絵面のためドローンを使うことはごく普通のこと。(国による)規制について、少なくともマスコミからは強く要望を入れることができなくなった」(映像報道関係者)

 ドローンは、低予算化に悩むテレビにとって、(人件費も輸送コストも高い)クレーンを使わなくても自在に高層移動する映像を撮れることから、かなり導入が進んでいる。それだけに、国家安全の側面から緊急に決定されるといわれる法規制がどう進むのかが非常に心配なのだそうだ。

 当事者のTOKYO MXは朝番組「モーニングCROSS」で謝罪する他、リリースでお詫び。しかし当初の新聞取材では番組名すら明かされていなかった。一部番組の打ち切りを恐れて伏せていたのではないかという声もある。リリースでは「TOKYO MX NEWS」の資料映像で使用する目的だったとしているが、なぜ近接地が外国の大使館、道路を挟んでの隣が皇居という、官邸以外で最もセキュリティに気をつける必要があるロケーション(=しかも墜落したドローンを販売する会社が今後、飛べないように自主規制する予定の地区)で、スタッフが安易にドローンを飛ばしたのかが不可解だ。そもそも皇居沿いにある建物は、長きに渡り景観とセキュリティに配慮し高さを規制されていた(現在は一部緩和されている)。
 そんな場所でドローンを飛ばそうとしたMX。現状では飛ばすこと自体は制限されていないとはいえ、あまりにも報道機関としての資質に欠けているのではないか。

(文・楠尾 袋)

写真:TOKYO MXの入る半蔵門メディアセンター/JOMX-TV MediaCenter(撮影:Chiether)※トリミング CC BY-SA




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