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社会・経済 2013.12.16(月)

転売屋たちのグレーな生態


中国人相手、日本ガジェットの転売は儲かる!

 都内の中国人街にはいろんな輩がいるが、巨漢だけど喧嘩の強そうな中国人、劉さん(仮名)は転売屋として生計を立てている。携帯電話はもちろん、パソコン・タブレット、家電、デジタルカメラ、のど飴やガム、衛生用品まで扱っている。
 転売屋といっても日本人相手のビジネスではない。彼は中国人がその時に欲しているものを中国へ輸出する代行業者のようなものだ。当然だが、中国で需要があるものは日本での売価よりも高値で売れるからだ。
 
 中国では中国メーカーのシェアのほうが圧倒的で日本の家電メーカーは(現地向け仕様に合わせられず)大衆層相手に苦戦中だが、中国人は自国商品をあまり信頼していいないため、高額所得者には日本の高品質な商品の需要がある。たとえばPM2.5対策としては、空気清浄機は日本からの輸入品は人気がある。しかし「中国で日本仕様の空気清浄機を使うと、空気が汚いのですぐに(フィルターの)赤ランプがついてしまうため、『不良品か?』と思い込んでしまう」(顧客の中国人・談)といった笑えない話もある。

マフィア化する転売グループ

 前述の劉さん(仮名)は知り合いの需要を満たしている程度の単なる小規模な転売屋なのだが、過去には中国本土でマフィアに2週間監禁されたこともあるそうだ。理由はわからないが、何か面倒なことに手を出してしまったのだろう。
 
 中国の転売市場は今、グループで大規模に動くことが普通になっており、元締めのマフィア化も進んでいるという。少し前は中国産以外の「赤ちゃん向け粉ミルク」が、世界で買い占められて問題となったこともあった。また、今年はメリーズブランドの「オムツ」を日本のスーパーで中国人が買占めるトラブルも報道されている。家電店の「日付限定・先着10点限り」や「福袋」「人気ゲームの深夜販売」にも中国人転売グループが並んでいることは近年当たり前になっているが、ルールを守って購入している分には違法なことではないため取り締まることも難しい。

 劉さん(仮名)は流行がコロコロと変わるため組織化はしてはいないというが、輸出で利益を得るコツを聞いてみた。コツとしては「軽いもの」だという。軽いものであればEMSで輸出しても採算があうからだ。医薬品扱いにならない栄養補助食品を大きな箱に適当にぶっこみながら劉さん(仮名)は笑っていたが、目の奥は笑っていなかった。

(文・KUS OBUKURO)写真:123RF





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